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【#2】作業するときに聴く音楽と音楽恐怖症【日記】

今回はかなり日記的な内容です。
私は集中力がかなり続かないタイプなので、普段作業をするときには、インターネットで作業用の音楽を探して作業をするのですが、大体集中したいときにかけているのはROCKか洋楽です。気分でJAZZPOPsも聞いたりしますが、本当にその日の気分で。

ただし、このときに音楽はほとんど一切聞いていません。リズムに乗っていることはありますが。
音楽を聴きながら作業をする目的は、
①周りの音を遮断すること
②飽きないように常に違うリズムを頭に送ること

です。特に①の目的で聞いていることが多いので、何十回聞いた曲でも全くタイトルも歌手もわからない、なんてこともザラです。

そもそも「音楽」という科目は苦手ではなかったのですが嫌いでした。なぜかというと、中学生くらいから生演奏、特にオーケストラの演奏を映像として見るとすごく怖くなってしまって動けなくなってしまうようになってしまったからです。さしずめオーケストラ恐怖症ってところだと思います。

音楽恐怖症
音楽を聴くと発作が起きてしまうほどの恐怖を覚えるのが特徴。
なかには『特定の音楽恐怖症』というものもあり、これはある曲だけが聴けない恐怖症です。
(引用元:ちょっと変わってるけど…実在する恐怖症15選

私と同じような方は全く見たことも聞いたこともないですが……。
何百もの楽器が小さな点や線としてすさまじい速さで動く様を見て鑑賞すると、弦によって生成された無数の「線」と爆音が自分の口から身体を貫通するような感じがしたり、楽器を演奏している方達の方へ引きずり込まれて潰されそうな恐怖心があったり、何百もの楽器の音が自分の頭の中で自動的に解体されて、個々の音が分裂するように聞こえたりするのです。

特に何十ものヴァイオリンが一気に違う動きをするのが一番気持ち悪くなります。(オーケストラ・ヴァイオリンが好きな方は本当にごめんなさい。)ヴァイオリンの音色はすごく好きですし、三重奏くらいまでだったら映像で見ても大丈夫です。ただオーケストラのヴァイオリンはもう本当に見れません。

オーケストラなんて見に機会を持ちさえしなければそうそう聞けるものでもないので、生活には全く困らないのですが、中高生の時にはこれが非常に困りものでした。私が通っていた中学校・高校では音楽に力を入れていて、入学から卒業まで音楽は週に二回授業があり、学期に1回は映像としてオーケストラを見る機会があったんです。中学生のときはそれこそ音を聞くだけ震えが止まらず、その場から動けず、過呼吸まで起こしかける始末で、そのときには耳を塞ぐか教室の外に出ていました。
成長するにつれて、音だけなら少しは耐えられるようになり、オペラのように楽器が見えない形であればオーケストラを聞けるなりました
フィンランドにいたころも、フィンランディアホールの内部を観るという目的(名建築家・アルヴァ=アアルトの名建築を見に行かない理由はない)で同じような趣味の友達にオーケストラの鑑賞を誘われたのですが、その際にはオーケストラの演奏は見ないように、ずっとステージから目をそらしていました。(フィンランディアホールの内部は個人的にはすごく素晴らしかったです。音響が悪いと言われていますが私はよくわかりませんでした。)
今でもインターネットでオーケストラの映像を見付けてしまうとそれだけで気持ち悪くなってしまいます。

なんでこんな変な恐怖症を持っているんだろう…と小学生時代を振り返ると、音楽に対してうまくいった経験や楽しかった経験が皆無だったからかなあと思います。自分の音楽に対するマイナス経験といえば、

①幼稚園時代に姉に倣ってピアノを始めるも、姉よりも上手くなれず、1年で止める。人生においての初めての明確に覚えている挫折
②小学校中学年~高学年の時の音楽の先生がかなりヒステリックな人で、授業が思い通りに進まないとすぐにキレる人だった。先生がキレるせいでまともに授業が進んでいなかった。
③小5くらいのときに中学から吹奏楽部に入った姉の演奏を聴きに行くも、早々に飽きる。というか、このときの中学生たちが奏でる音に耐えられなかった。

③が決定的なのかな、と思うのですが、このときは全く気持ち悪くもなく、聞いていてつまらないな、くらいでした。ただ、音を出すのに失敗したときのラッパ(サックス)の少し外れた音程の音は、聞いていてあまりいい心地がしませんでした。

挫折しすぎて嫌いだって思った科目は音楽が初めてです。楽器はピアノに挫折し、リコーダーもあまり上手くなかったので本当にできません。ただ声楽だけは中高時代に(無駄に)基礎を叩き込まれたので人並みくらいかなと思っています。ただし音楽という科目が嫌いだったので習った音楽理論は試験が終わった瞬間にどんどん忘れていきましたし楽譜は読めません。

この音楽に対する「怖い」という気持ちは日常生活にあまり困らないものなので自分がやっていることとしてはひたすら避けるっていうことだけです。

そういえば、一家離散状態になったときに精神的にすごく不安定になって、心療内科に一回だけカウンセリングに行ったことがあってそのときのことを思い出しました。自分にADHDの気があるなあと思ってついでに問診してもらったのですが、「確かに少しADHDの傾向はあるけれど、日常生活にただちに支障をきたしていないのならば病気だと断定できないし無理に治す必要ない」と言われたのです。話は全く違いますが、この「恐怖症」を自分の個性として受け入れて、自分が受け入れられないものや感受できないものは無理矢理受け入れる必要がないのかな、と思います。

ちなみに5人くらいの少人数の演奏であれば大丈夫なので、バンドとかは全然見れます。ただし、人ごみに飲まれるのと基本的に引きこもりな性質なのでフェスとかクラブとかはあまり行かないです。冒頭に書いた通り、好きなアーティストとかも特にいません。(ただ、もちろん「この曲すごくいいな」と思うものもたまにあります。最近はなぜかフィンランドの曲をフィンランドも全くわからないのにひたすら聞いています。)

他の方でも、こんな感じに普通に考えたら癒しになるようなものが「怖い」って思う方、いらっしゃるのでしょうか…?

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