森喜朗と石原慎太郎

日本の政治状況を観察してこなかった人だと、森喜朗が
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会なのか、
まったく理解出来ないと思う。

オリンピックは日本国内だけでなく、海外の利権も複雑に
絡み合っているので、人脈が広く寝技がつかえて、恥もかける、
高齢政治家じゃないとつとまらない、という現実がある。どうして条件に
高齢をいれたかというと日本の政治家、スポーツ団体幹部、
企業幹部は高齢者だらけで、50代、60代だと若造扱いで調整
役としては難しい、という現実がある。

森喜朗の経歴をみると、財界、地方政界、共産党、はたまた
裏社会にまで、顔が効いて、頼みごとが出来る人物が要所要所
にいるのだろうと思う。

森喜朗、マスコミはもちろん、右派系、左派系にまでぼろくそ
にいわれているけど、恐らく部下として仕事をするのであれば、
そんなに悪い上司とは思わない。むしろ良い部類に入ると思う。

森喜朗を遠くから見ている人からは人気がないが(つまり普通の
日本国民)、おそらく本人と付き合いのある人(「番記者」や
野党政治家を含む)からの人気は高いのだろうと思う。でないと、
今の地位を築けない。

清濁併せ吞み、部下の失敗、しくじりに対して、
厳しい態度はとらない人物だと思う。
それが森喜朗の魅力なんだろうと想像する。

対極にあるのが、、ぱっと思いつくのが石原慎太郎。
ボンクラ石原伸晃のパパだ。石原慎太郎は、見栄っ張りで、
気位が高く、恥がかけない。なので、人の懐に入って
いけないし、腹を割って話す仲にはなれない。

自分に甘く、人に厳しい。自分の失敗を部下に押し付けて
逃げようとする人間だ。

中川一郎亡き後、石原は自民党の派閥一つすらまとめることを
しなかったし、本人がしたくとも出来なかった、
見栄っ張りのいばりんぼうには人はついていかない。

石原慎太郎は自分が碩学だと勘違いして、いろいろ
なことを書くものだから右派系では人気がある。
私は右派民族派だけども、石原慎太郎をほとんど
評価しない。政治家としての能力がない、と判定
している。

おそらく石原にはとりまきも少ないし、石原に
つきしたがっていこうなんて人はいないだろう。
彼に、ここだけの話ですがと、耳打ちする人間(敵側)も
いないのだろう。でも一般国民にはこのことが
伝わらない、、なので彼は一部の国民からは人気がある。

富士山とか、絵葉書とかに使われる風景と同じだ。
遠くで見ている分には良いけど、近づいてみれば、
ごみは散乱しているし、虫がぶんぶん飛び回り、
生き物の死骸がころがっている、という現実だ。

こういうことが政治が分からない人たちには伝わらない、
そして、こういう政治的に無能な人が、良くわかって
いないのに、分かったと勘違いして、メディアで意見を言う、、、
なので、ますます政治が分からない一般国民には何が起きている
のかさっぱり理解できずに混乱する。

いま私がここに走り書きした内容が理解できない人は、
政治が分からない、ことを自覚してください。



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