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(2021:その 3) 離婚

会長に就任して10回目の神殿講話(2021年冬頃)の原稿です。
なかなか、自分のことを信者さんに言うのははばかられますが、さらけ出さないと見えないものもあると思い、えいや~っと話したものです。

天理教会長もいちゃんのお話(2020年6月〜2021年12月) | もいちゃん | 宗教入門 | Kindleストア | Amazon
から抜粋しています。

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本日は、離婚ついて、思うところをお話をしたいと思います。(かしわ手)

私は、一回目の結婚は、25歳のときにしました。子供が二人いましたが、37歳で離婚しました。

二回目の結婚は、38歳のときでしたが、子供が一人できましたが、48歳で二回目の離婚をしました。

どちらも、直接の原因は私の病気だったと思います。

天理教では、みかぐらうた11下り、二つの
『ふうふそろうてひのきしん これがだいいちものだねや』

とか、座りづとめ第二節の
『このよのぢとてんとをかたどりて ふうふをこしらえきたるでな』
といわれるように夫婦の関係が大事とよく言われています。

この為、離婚を2回もした自分は最低だと自責の念が強かったのですが、おちついて今一度色々考えてみることにしました。

 教祖様のご長男の秀司さんは、教内ではあまり言われませんが、結婚を3回されています。それぞれの奥さんに子供が一人づついます。

 また、現代の日本を考えると、離婚率は約35%前後になっており、2019年度の厚生労働省の調査によると離婚件数は約20万9,000件にものぼります。

 また、日本の場合、男性の平均年収が約500万円あるのに対して、女性が半分程度です。
この為、母子家庭になると、子供を養育するには経済状況がかなり厳しいものになります。
そういう意味で、離婚を思いとどまっている女性の方は相当数いると思われるので、潜在的な家庭内別居状態の離婚予備軍まで考慮するとかなりの方が離婚状態であることと思います。

  こう考えると、中山家や多くの日本人は、離婚の因縁をもっているのかなと漠然と考えさせられます。(もちろん、諸外国でも離婚率は高いですが。)

 離婚せずに、家庭円満なのが、一番いいことではあると思いますが、夫婦仲が崩壊しているのに、無理に一緒にいることが果たしていいことなのか?とも考えさせられます。

 いつも喧嘩している両親に育てられた子供と、片親だけれども、親子仲がいい家庭に育った子供と、どちらが幸せで、また、神様はどちらを望まれるのかなと考えると、複雑な思いがします。

 そうすると離婚そのものが悪いのではないのではないかとも思わさせてもらいます。

 問題があるとすれば、離婚をすることにより、負の感情がうずまき、怒りのホコリを積んで、魂が濁っていくことが問題なのかなとも思わせていただきます。

 逆に、離婚というのは、神様が与えた節であって、その事情を経験することにより、より一歩前進した、魂の浄化のきっかけになればいいと思っておられるのではないかとも思わせていただきます。

 どちらにしても、離婚という節をみせられても、そこで、こころ折れるのではなく、その離婚の何が問題で、何をすることを神様が求められているかを思案することが大事ではないかと思わせていただきます。

 離婚をするにしても、恨みや憎しみの感情をいつまで抱いて、心にほこりを積んで、魂を濁らせるのではなく、離婚という大節にあっても、相手方に、結果としては離婚となったけれども、ある意味人生の一定期間を一緒に生きたことに対して、感謝できれば、神様からみれば、及第点を戴けるのかなとも思わせていただきます。

 私の場合、二回離婚をしていますので、神様から見れば、
『お前の結婚生活はなっとらん、離婚して頭を冷やして考え直して出直してこい!』
と言われているとも思えますし、

いやいや、
離婚という節を通して、魂を成長させることを期待して、あの世からこの世に生まれでる前に、妻たちの魂と話あって、今生に生まれ変わったら一度結婚して、離婚するように計画するから、その離婚であなたがどう行動するか、それによって魂を向上させる節としましょう。』
とお互い因縁のある魂どおしで、話し合って計画してきたのかもしれないとも思わせていただきます。

 どちらにしても、離婚ということ自体にとらわれて、心折れるのではなく、離婚という節を通して、魂を向上させていくのが、前向きで一番いい考え方ではないかなと思わせていただきます。

 繰り返しますが、離婚せず家庭円満なのが一番いいとは思います。

 以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)

 

 

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