【ソムリエ勉強用メモ】アメリカ編 ~オレゴン州~

栽培面積:1.2万ha(2016)
ワイン生産量:51.5万ha(2016)

~プロフィール~

・オレゴン州のワイン産地は太平洋側の海岸山脈カスケード山脈の間にある、ウィラメット・ヴァレーとその南側のサザン・オレゴン、及び、ワシントン州との境界を流れるコロンビア川流域にある

・冷涼気候による高品質ピノ・ノワール(栽培面積の64%)

・栽培面積はピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリング、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーの順

・1965~1968年にかけて「オレゴン・ピノ・ノワールの父」と呼ばれるデイヴィット・レットがウィラメット・ヴァレー北部にブドウ畑を拓き、アイリー・ヴィンヤーズを設立。パイオニア達がこれに続く

・1978年以降毎年7月に「インターナショナル・ピノ・ノワール・セレブレーション」がウィラメット・ヴァレーのマクミンヴィルで開催されている

・ブドウ面積のうち38%がサスティナブル、オーガニック、バイオダイナミック

・主要産地のウィラメット・ヴァレー及びサザン・オレゴンでは海岸山脈越しに太平洋から海風の影響を受ける海洋性気候で、雨は冬に集中。夏は温暖で乾燥するが、カスケード山脈からの雪解け水や地下水が豊富なため灌漑の必要が無い畑も多い

カリフォルニアに比べて気温が低く、秋の訪れも早いため、霜害のリスクの高い場所を避け、ブドウの完熟しやすい場所に畑を拓くのが肝心

・ワシントン州との境界を流れるコロンビア川に沿った地域は非常に乾燥した大陸性気候で、夏は非常に暑く冬の寒さは厳しい

・オレゴン州は全米でも最も厳しいラベル表示法を独自に実施


〇主要A.V.Aについて

・ウィラメット・ヴァレーA.V.Aはオレゴン州北端のポートランドから、ユージーン南のカラポヤ山脈まで、ウィラメット河に沿った南北240km、東西97kmにわたる広大なA.V.A。エリア内で初めてピノ・ノワールが植えられたダンディー・ヒルズ他6つのサブリージョンA.V.Aを包含。

・ウィラメット・ヴァレー北部はオレゴン州で最も冷涼で、高品質のピノ・ノワールの産地としても高名

・ウィラメット・ヴァレーの土壌は多様で、火山性土壌の上にミズラー洪水がもたらした砂利、岩、シルト等が堆積した複雑な土壌。赤みを帯びた火山性土壌(ジョリー・ローム)、古代に海底だった堆積土壌(ウィラケンジー)、シルト・レス質土壌(ローレルウッド)などが存在

ザ・ロックス・ディストリクト・オブ・ミルトン・フリーウォーターA.V.A.はコロンビア・ヴァレー流域で初のオレゴン側に100%含まれるA.V.A.。2015年認定でオレゴン州で最新

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