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ジョアン・ジルベルトガイド㉒/参考書一覧

ルイ・カルトロ/ボサノヴァの歴史

ジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビンらの出会いなど、通史を知るには定番な一冊。

ルイ・カストロ/パジャマを着た神様

ボサノヴァの歴史を捕捉する一冊。ジョアンはアルバム「João」と「Voz e vioão」についての話が収録されている。目をつぶって耳から聴こえる音だけを頼りに車を運転したり、住んでいるホテルのドアの隙間だけで人とやりとりしたり(ヴィオラォンの弦の張り替えを頼んだり)と奇人ぶりが全開。

エレーナ・ジョビン/アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男

ジョビンの伝記なのでジョアンの登場シーンは少ないものの、セカンドを録音する前にポッソフンドに向かう途中の話などここでも奇人ぶりを発揮。

来日コンサートのパンフレットは2003年、2004年、2006年こ3冊と中止になった年の読本がある。2004年のパンフレットの内容が一番充実している。読本は著名人による私のジョアン的なコラムばかりで、バイオグラフィーを俯瞰する内容ではなくあまりおすすめ出来ない。
一応アマゾンのリンクは貼ったけれど、オークションで手に入ると思う。

中村とうよう監修/ヴァヴァ!ボサノーヴァ

ディスクガイドかつ、歴史を俯瞰するには程よい内容。

中原仁編/ブラジリアン・ミュージック

ボサノーヴァ、MPB、サンバ、ショーロ、ノルデスチなどブラジル音楽全般を扱う一冊。

宮坂不二生監修/ボサノヴァ・レコード辞典

定番のボサノヴァディスクガイド。デオダートのインタビューなども収録。

カルロス・カラード/トロピカリア

60年代後半に勃発したトロピカリア運動についての本。P.275〜P.278にジョアンとのやりとりが載っている。

ドミンゴ ミュージック・フォー・サンデイ・ラヴァーズ

Amorosoのジャケット写真を撮った土井弘介氏とミウーシャのインタビューを収録。

ジョイス/私のカメラがとらえたあなた

P.199〜P.204でジョアンとジョイスの関わりが書かれている。ミュージシャンとしてというよりも、生理的に危機感を感じたジョイスのジョアンへの視点はどこか不気味なものがある。

細馬宏通/うたのしくみ

ジョアンがカバーしたカエターノのDesque que o samba é sambaをベースに、ジョアンとサンバの仕組みを解き明かす。素晴らしい内容なので是非一読して欲しい一冊。

林伸仁/ボサノヴァ

実は手元にないので、今回は参照できなかったものの、素晴らしい内容なのでこちらも推したい。エレンコの全カタログなど充実した内容で、今一番再読したい一冊。



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