見出し画像

南米音楽のアナログ盤について

現在の渋谷で音楽愛好家が集まる場所がいくつかあり、かつてのカフェブームの代表的な店アプレミディ、ブラジル音楽ファンが集うバールボッサ、そして元アプレミディの店長によるバーミュージックの3店舗に集まっているなと感じている。特に渋谷でライブを観終わった後集う場として人気があるのがバーミュージックだと思っていて、アーティストのアフターパーティも行われたりするので目が離せない。

ある時、マスターと他のお客さんが話しているのを聞いていて印象的だったのが「流している音楽について聞かれる事は多いんですけど、必ず”アナログ出てるの?”って聞かれるんですよね。南米とかだとCDだけの物が多くて”アナログ出てれば買うのだけど”と言われることも多くて」という会話だった。

隣で聞きながら個人的にも思い当たる事なので、やっぱりそうだよなと首を縦に振っていた。今や配信がメインで下手すればCDでのリリースすらされない事も少なからずあるのが現状。ましてやアナログリリースとなると敷居が高い。
とはいえ最近のアナログブームは南米も巻き込みつつあり、いくつかのアルバムはアナログでリリースされている。昨今ではスピネッタのアルバムが立て続けにリリースされ嬉しい悲鳴をあげている人も多いのではと思う。ただし値段が高いのがたまに傷なのだけども…。

そんな中ディスクユニオンがコンスタントにタイトルをリリースしている。主にブラジルのアーティストの物がメインなのだけど、日本盤という事で盤のクオリティが高く、高品質のプレスでS/N比も良好なので安心して購入出来る。値段もさほど高くはないので手を出しやすい。

ユニオン以外にも、O Ternoのようにドイツプレスのものもあり品質が高く、かつジャケットの凝り具合も良いものもあるのでオススメ(セールになっているのでTim Bernardesファンは買い!)。
最近はUSのアーティストも質の良いドイツプレスの物が散見されるので、アナログのクオリティは数年前と比べると良くなってきている。

とはいえ収録されている音に関しては、アナログに使うマスターがハイレゾではないものが使われている事も多いと思われる。新譜や近年のアナログイシューでマスターのビットやヘルツをうたい文句にしたものは見受けられないので、実際はCDと同じ音質の16bit/44.1の可能性は高い。明らかに音質が良いものも見受けられるものの、CDと比較する事は少ないので検証するには両方買わなければいけないというコスト面での出費が重なる(そこまで出来ない…)

とまあダラダラと書き記しましたが、以下の盤は南米の音楽のアナログ盤のオススメ。すでに完売のものも含んでいますが、気になる方は手に入れた方が良いと思います。ディスクユニオンの回し者みたいなラインナップですけど…。
どれも素晴らしい内容なのでアナログでなくても、サブスクやCDでも聴けるので触れて貰えたらなと思います。

GESTO (LP) / ジェスト (LP)
JOANA QUEIROZ & RAFAEL MARTINI & BERNARDO RAMOS ジョアナ・ケイロス & ハファエル・マルチニ & ベルナルド・ハモス

ROENDOPINHO - LP / ホエンドピーニョ
GUINGA ギンガ

CASAS (LP)
RUBEL フーベル

ヘコメサール (LP)
TIM BERNARDES チン・ベルナルデス

MELHOR DO QUE PARECE (DELUXE VINYL)
O TERNO オ・テルノ

LIVRE (LP)
ANTONIO LOUREIRO アントニオ・ロウレイロ

SILVER SORGO
LUIS ALBERTO SPINETTA ルイ・アルベルト・スピネッタ
LP

PARA LOS ARBOLES
LUIS ALBERTO SPINETTA ルイ・アルベルト・スピネッタ
LP

FUTURISMO
KASSIN カシン

MUSIC TYPEWRITER
MORENO+2 モレーノ+2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?