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『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公がボッチではなかった件

このアニメ、昨秋TV で放映され、宣伝も見たとは思うのだがスルーしていた。
Amazon プライムの星の数を見て驚いた。

ぼっち・ざ・ろっく!
2500で星5つ⁉️ コレは無視できない


あらすじ

後藤ひとりは動画投稿サイトで評判のギタリスト「ギターヒーロー」の名で活動する少女だった。その一方で彼女は、重度の人見知りでコミュ障であるため、バンド活動や文化祭ライブに憧れつつも、音楽のパートナーどころか友達すら作れないまま中学を卒業する。

高校生になってから約1ヶ月たったある日、相変わらず友達を作れなかったひとりは、クラスメイトに話しかけてもらうことを期待してギターを学校に持っていくが失敗する。その帰宅中に、自分が所属するバンド「結束バンド」のギタリストを探していた伊地知虹夏に誘われ、半ば強引にギタリストとしてバンドメンバーに加えられ、ライブハウスで演奏することになる。

念願のバンド活動ができるようになったひとりだったが、人前での演奏やセッションでの演奏に慣れていないため実力を発揮できない。それでもバンドメンバーの山田リョウ喜多郁代と共に、ひとりは次第にギタリストとして成長していき、ライブハウスでの演奏などの他、学校での文化祭にも結束バンドのメンバーで参加して演奏する。

(アニメ第1期はここまで)

そんな中、演奏以上に最後の最後でのひとりのパフォーマンス失敗が話題になった文化祭ライブのネットに投稿された映像を見て、それを記事にしようと音楽ライターの「ぽいずん♡やみ」こと佐藤愛子がライブハウスまで結束バンドを取材しに来る。ぽいずん♡やみは、そこでのひとりの演奏のクセを聞いて、ひとりがギターヒーローであることを確信して皆にバラす。ひとり(ギターヒーロー)の腕前ならもうプロとして通用すると言う一方、他の結束バンドのメンバーは「“ガチ”じゃない」と指摘し、「ちゃんとしたバンドに入った方がいい」と、ひとりだけを引き抜いて音楽業界に紹介しようとする。

虹夏たちはぽいずん♡やみの発言を否定できず、ひとりにとって結束バンドで演奏し続けるのが良いことなのかを考えあぐねていたが、ひとりも結束バンドでロックフェスに出場して実力を証明したいという、虹夏たちと同じことを考えていた。そこで審査のための新曲を作ったり、知名度向上のためミュージックビデオを作ったり経験を積むため路上ライブをしたりと、フェスのための活動を始める。

フェスの終了後、結束バンドを再評価したぽいずん♡やみのツテによって、結束バンドにレーベルデビューの話が持ち込まれる。ひとりたちは初のレーベルミニアルバム発売に向けて、新曲の制作などに取りかかる。

Wikipedia


【感想】

女子高生の日常系物語。
主人公たちの設定に個性を持たせているが、それ以外は高校生の日々である。
この物語に限らずだが主人公が高校生であっても、話の中に授業中のシーンは出てこない。
主人公たちが学校にいる場面は描かれていても、決して授業はない😅

高校生というラベルは義務教育が終わりバイトも出来るが、一般的には親に扶養されており大人のような縛り(生活のため仕事とか)がない、という解釈で物語にしやすいのかも知れない。

主人公はボッチではなく、極度の対人恐怖症の設定。中学時代から自宅に籠り練習していたギターテクニックが超絶な設定、動画サイトのフォロワーも多く収益を上げている。

話の内容が現実的な設定で出てくる地名や内容が具体的ゆえ、微妙なところに疑問が残る。
父親が主人公のネット配信を無断で収益化した30万円を主人公に渡していたが、確定申告はどうしたのだろう?

主人公の自宅は金沢八景駅から徒歩で海よりの一軒家、学校帰りのアルバイト先(ライブハウス)は下北沢、通う高校もおそらく世田谷区。
それぞれの場所から近いところに住んだことがあるので分かるのだが、自宅から高校までの距離は通学出来る距離ではない。
そもそも横浜市金沢区の子供が東京都世田谷区の高校へ毎日通うのには無理がある(片道2時間コースを是とすればあり)。

金沢八景駅とその周辺の風景描写がリアルなので気になった。
(昨年、仕事で久しぶりに訪れた)

コミックは、4400で星5つ❗️

 


【最近のコミック・アニメを読んで、観て思うこと】

・悪役は出て来ない。みんな良い子。お互い同調する。
・登場人物にはそれぞれ少しずつ個性はあるが、トンガってはいない。
・主人公は何かの能力を持っているが、本人は意識していない。
・周りのアドバイスを受け、主人公の苦手な面が是正されていく。
・結果は、主人公の成長と成功によるハッピーエンド。
・舞台が関東であれば江ノ島へ行くイベントがあり、江ノ島エスカーに乗る。
 
なので、読者や視聴者はストレス無く、続編を見続けてしまう。
閉塞感の漂うストレスフルな現代社会に合う、エンターテイメントなのかもしれない。


MOH


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