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フェイクドキュメンタリーをおすすめしたい話

「この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません」 今や多くの作品、特に実際の事件や個人が題材となっており、かつドキュメンタリーの体を取らない作品でほぼ確実にこの表記がなされています。 この注意書き、初出については1960年発表の三島由紀夫連載作品「宴のあと」とのことです。 「フィクション」表記のもともとの目的としては、誤解から生まれるトラブルの回避、実在人物と名称が被ってしまった際の保険、などコンプライアンス上の配慮だということがわかります。

    • 湯たんぽについて調べた話

      はじめに  この文章を書き始めた令和6年3月20日はめちゃめちゃ寒かった。私が住む地域の最低気温は0度。冷たい風に乗った雨が窓を叩く、春分を謳うにはあまりにも寒い一日。 私が夜な夜な参加しているソーシャルプラットフォーム「VRChat(以下VRC)」の中でも「寒い」「もう春のはずなのに」といった話題が上がっていた。 何人かのフレンドとそんな話をしている中で私が「こんな日はもう一度湯たんぽを引っ張り出してこないといけないね」と何の気無しに発言したところ、その場にいた約半数が湯

    フェイクドキュメンタリーをおすすめしたい話