看護実習で差がつく報告の方法【ステップに当てはめるだけ・具体例あり】
この記事に興味をもってくださり、ありがとうございます。
ふだん病棟で学生さんの看護実習を担当している、臨床指導者・現役看護師のもふにゃんです。
実習での報告は本当に緊張しますよね。
私も学生の頃は、報告の時は緊張したし、本当に苦手でした(*´Д`)
「必要なことを簡潔に報告するように」と言われても、
いったいどうやったら良いの?
うまく報告ができるか不安でたまらない・・・
この記事はそんな学生さんのためにまとめてあります。
ふだん報告を受ける側の指導者が、こうすればわかりやすい報告ができるよっていう視点でまとめました。
毎日決まったタイミングで必ずしなければならない報告については、ステップに当てはめていけば報告ができるようにまとめてあります。
<この記事に書いてあること>
・看護実習の報告のタイミングについて
・当てはめるだけの報告のステップ
※すべて具体的な例文あり
1.目標と行動計画の発表
2.午前中のバイタルサイン報告
3.午前中のケアの報告
4.午後のバイタルサイン報告
5.午後のケア・目標達成度の報告
明日の計画の報告・相談
この他にも沢山情報がつまっています。
細かい内容は目次をチェックしてください。
<この記事を読むのはこんな人>
・分かりやすい報告の方法を知りたい人
・簡単にできる報告のステップを知りたい人
・報告の例文を知りたい人
・報告が上手くできるか不安な人
・報告の恐怖から逃げ出したい人
<本記事を読むメリット>
・ステップに当てはめるだけで分かりやすい報告ができちゃいます。
・具体的な例文があるのでとても分かりやすいです。
・この記事さえあれば、報告に対する不安・恐怖が小さくなるはず!
看護実習の報告のタイミングは?
まずは看護実習での報告のタイミングについてです。
実習中の報告は、異常発見時の緊急の報告と毎日同じような決まったタイミングで行う報告があります。
それぞれ、どのように報告すればよいのかについてまとめていきます。
1.異常発見時の緊急の報告について
受け持ち患者さんの異常が発見された場合にはタイミングに関係なく速やかに報告します。
どのくらい緊急度が高いかにより、看護師への声のかけ方も違います。
今すぐスタッフの応援が必要な場合
例えば・・・
患者さんが転んでいる!
患者さんの意識がない!
患者さんの呼吸がとまっている!
など、今すぐ誰かを呼ばないとやばい!!という場合には、ナースコールが手元にあったら速やかに押すとともに、患者さんから離れずその場で大声でスタッフを呼びます。
実習担当とか関係なく、とにかくだれでも良いから来てもらうようにします。
こうすれば数名のスタッフがすぐに駆けつけてくれるはず。
躊躇することなく即座に行動しましょう。
これは、めったにない状況ですが、絶対にないとも言い切れません。
頭の片隅に入れておきましょう。
2.速やかに報告が必要な場合について
例えば・・・
・バイタルサイン測定の値が明らかにおかしい。
・患者さんの様子がおかしい。
・苦しがっている、痛がっている、吐いている、冷や汗をかいている、意識がもうろうとしているなどなど。
その他にもさまざまな状況が考えられますが、明らかにおかしいな、と感じた場合にはすぐに報告するようにしてください。
「お仕事中失礼いたします。」
「○○号室○○様について緊急の報告があります。」
という風に、緊急を要する、ということを示せば、忙しい看護師も手をとめて報告を聞いてくれます。
異常発見時にはとても不安だと思います。
これって本当に緊急に報告が必要なのかな?
全然緊急じゃないじゃん、って叱られたらどうしよう・・・と迷うこともあると思います。
でも、報告すべきかどうしようか、と迷った場合には報告したほうが良いです。
もしもそのことが、緊急性があることであったとしたら、すぐに報告しなかったことで患者さんに危険がおよぶ恐れがあるからです。
不安な気持ちはわかりますが、勇気をもって報告しましょう。
3.毎日決まったタイミングで行う報告について
<毎日決まったタイミングで行う報告>
1.本日の目標と行動計画の発表
2.午前中のバイタルサイン測定後の報告
3.午前中のケアの報告
4.午後のバイタルサイン測定後の報告
(※異常がなければ5とまとめて報告することも多い)
5.午後のケア・目標達成度の報告と明日の計画の報告・相談
上記の5つは異常の有無にかかわらず、毎日必ず行っていく報告です。
これらの5つの報告について、報告の手順をステップを踏んで具体例をあげながら説明していきますね。
1)本日の目標と行動計画の発表の仕方
その日の実習指導の担当看護師へ朝の挨拶をして、本日の目標と行動計画を発表します。
指導者に声をかけるとき、いちばん緊張する場面ですよね。
指導者に話しかけてはいけないタイミングもあるので注意してください。
明らかに忙しそうにしている時や、会話中、電話中、計算中、点滴準備中、内服薬準備中、他患者のケア中などに声をかけることは避けるようにしましょう。
<本日の目標と行動計画の発表の4ステップ>
STEP①:
1日の始まりの挨拶をし、今聞いてもらえるか確認する。
STEP②:
本日の目標を発表する。
STEP③:
本日の行動計画を発表する。
STEP④:
目標と行動計画の指導をしてもらう。
相談したいことがあれば指導者に伝えアドバイスをもらう。
STEP①:1日の始まりの挨拶をし、今聞いてもらえるか確認する。
まずは朝の挨拶をします。
次に、どの患者さんを担当している、自分はだれなのか、を伝えます。
そして、これから本日の目標と行動計画の発表をしたい、今聞いてもらえるか、ということを確認します。
今OKだよ、という返事をもらえたら、STEP②へうつります。
今はダメだと言われた場合、
いつ頃声をかければ良いか、具体的に確認しておきましょう。
そうすれば、次に声をかけた時は、指導者は聞いてくれるはずです。
「お仕事中失礼いたします。
おはようございます。
〇〇号室〇〇様を受け持たせて頂いている学生の〇〇です。
今日1日ご指導よろしくお願いいたします。
本日の目標と行動計画を発表させて頂きたいのですが、今お時間よろしいでしょうか?」
STEP②:本日の目標を発表する。
目標の主語を誰にするのか?は、患者さんを主語にするのが一般的ですが、学校によって決められているので、それに従ってください。
例えば、問題の明確化の前までは学生が主語、問題に沿った計画となってから患者を主語、などというように、細かい決まりが学校によって違いますので確認しましょう。
「本日の目標は「1.~~~~~~~」「2.~~~~~~~~」です。」
STEP③:本日の行動計画を発表する。
その日1日のタイムスケジュールを発表します。
たいていは学校の所定の記録用紙に、タイムスケジュールを書き込む欄があるかと思いますが、もしもそのような欄がない場合には、自分の持ち歩くメモ帳などに書き込んでおきましょう。
あらかじめまとめておかないとタイムスケジュールが報告できません。
実習中もタイムスケジュールが組んでないと、次に何をやればよいのか分からなくなってしまいます。
必ずタイムスケジュールを組んでから実習に臨むようにしましょう。
昨日の反省を活かして、本日注意すべき点や意識して行動すべきことがあれば、行動計画の中でも伝えるようにします。
「次に本日の行動計画について発表させて頂きます。」
「この後、8時45分よりバイタルサイン測定を行います。
昨日微熱があっため、熱の変動に注意して観察していきます。
心不全症状の有無、食事や睡眠状況を観察します。排泄についてですが、昨日の実習終了時には排便がない状況でしたので、
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