ゲスの極み乙女『人生の針』
流石としか言いようのない一曲。氷室京介に恍惚としたなら、川谷絵音には脱帽だ。

交わらないと分かっていながら、どこかで繋がっていられるんじゃないかと思っている人がいるだろうか?

昔読んだ『冷静と情熱のあいだ』の赤。に書いてあった“彼が死んだら私はどこにいても分かると思う“というような一節をいつも思い出す。

そこまで好きなら何故離れたのか?

幸せになりたいし、好きな人と添い遂げられた幸せだと思う。
でも、その幸せを手に入れるためには自分が今まで大切にしてきたものを沢山手放さなければならないとしたら、それを選ぶには膨大な勇気が必要で、後悔することが目に見えている。
何かを捨てなければ手に入れられない幸せを幸せと呼ぶ事はできない。

間違った。そう思いながら手を伸ばした場所は安心や安定があって、何一つ手放さずにいられる。
その安心から動くことをせず、それを幸せと思うことにした。

それでいい。
誰も悲しまずにいられることが最善なんだ。

いつか笑い話にするつもり。
そんな大それた恋愛をしたんだと自分の中で懐かしく思える日が来る。
そのうち、今感じている苦しさも忘れていく。
それまではじっとこの感情と向き合いながら生きていく。

あの人の幸せを願った事はない。
あの人は私を置いて幸せになるから。
私もあの人を置いて幸せになるから。
別々に生きるとはそうゆう事だ。

間違う事で正しく生きていく。
そんな心の中をどんぴしゃに歌われたからぐうの音も出ない。

いつか、長く長く心の奥に溜め込んだ気持ちを吐き出して泣ける日が来たら笑い合えたらいい。
そんな日が来る気もしないけど。

それでも何処かで繋がっていけるような気がしている。

別々に生きるとはそうゆうことだったんだと知ったんだ。

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