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誰かのやさしさに触れ続けること

『創作大賞2022』への応募〆切が終わりました。

自分が投稿することは目標でしたが
この企画に向けてフォロワーのみょーさんが書いていた小説がいよいよ読めるんだということに全集中し過ぎて
何書いたらいいかギリギリまで1文字も浮かびませんでした。

この小説は、創作大賞開催以前からみょーさんが少しずつ更新していたものでしたが、今回修正を加えて完結。

夫も一緒に読んできた作品でしたので
私はスマホで、夫はパソコンで読ませていただきました。

まず、泣きました。
もう、登場人物が自分にとって身近な人になりつつあったので
感情移入半端ないです。
多分、私パン作ってた(嘘)

私の方が先に読み終わっていたのでパソコンの部屋に行くと
夫も泣いていました。

未熟ながら、小説の感想をここで書かせていただきたいと思います。

第一にとても読みやすい文章と先に進みたくなる話の展開でした。
夫は小説はほとんど読みません。
この小説だけは更新を私にしつこく確認するくらいハマりました。
文章のテンポが心地良いと、人はすんなり先に進むことができます。

そして、心にグッと刺さる台詞がありました。
その台詞はいつも登場人物のそれぞれの優しさが見えます。
この刺さる台詞が、読み進める中でアクセントになります。

失敗を失敗だと責めない優しさ。
尖ってしまった人の心を溶かそうとする優しさ。
相手を見守る優しさ。

登場人物それぞれの人間性から生まれる様々な優しさが、実際小説のような経験がない人間にもすんなり理解できました。

社会に出るということは、様々な困難や挫折がつきものです。
私も社会人になってから、挫折したり諦めたりを繰り返しています。
気持ちのすれ違いや勘違いも沢山ありました。

でも、いつもどこかで誰かの優しさがあったのです。
それは親や友達。職場の先輩や上司、後輩だったり。

夫が小説を読み終わった後
「昔一緒に働いていたRさんっていただろ?」
とバイト時代に上司だった人の話をし始めました。
「言い方はいつもふざけた人だったけど、年末に俺にだけって寿司をくれたんだよ」
Rさんは、いつも夫のことを心配していました。
私と話す時も夫のことを話題にして「アイツ、何か困ってなかったか?」と聞いてくることが多かったです。

夫は、Rさんの優しさを思い出していました。
「あの人の考え方は理解できていたんだ。でも、言えなかった」
助言に反発し続けていた夫へ、Rさんが向け続けてくれた優しさを思い出して、夫はまた泣いていました。
Rさんと会う機会はもうありませんが、どこかで夫がちゃんと社会人をしていることが伝わったらいいなと思っています。

この小説には『バースデーケーキ』という優しさを軸に、それぞれの思いや葛藤が描かれています。

世の中、綺麗事だけではすまない現実もあって
そこだけを見て心を硬くしてしまいがちですが
少しだけ視野を緩めてみると
私達の隣には、誰かの優しさがあります。
私達は沢山の優しさに触れながら大人になり、今度は自分が誰かに優しさを届けているのだなと思いました。

「いいなぁ、みんな優しくていい人達だった」
夫の感想です。私も同感です。

これから社会に出る方
社会に揉まれている方
少し社会から距離をとっている方

どんな立ち位置の方にも響く作品だと思います。

来月は夫の誕生日。
どんなバースデーケーキにしようか家族で相談しています。

みょーさん、素晴らしい作品をありがとうございました。

『第三回ちょっとだけコンテスト』も楽しみにしています!
これから作品書きます!


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