交響曲その他つらつら(MUSE2022年9月号)
ここしばらく暑さゆえか仕事面で余裕がないせいか、ものを考えてもなかなかちゃんとした形にできず難儀することが多いので、今回はそのうち形にしたいと思い続けているいくつかの考えを生乾きのまま列挙させていただくことにいたします。
シベリウスの7つの交響曲と、彼の実質的に最後のまとまった規模の作品である交響詩『タピオラ』を含めた8曲は、ニールセンが書いた6つの交響曲と書かれた時期がほとんど重なっていることに気づき驚いている。ニールセンのほうがいわゆる「現代音楽」にはるかに近い作風