Noel Gallagher’s High Flying Birds 「The Dying Of The Light」

ロック史にその名を残す元oasis、ギター担当のノエルがソロプロジェクトを開始するとき、そこまで期待値が高くなかった。
正直な話、oasis後期のアルバムはそこまで自分には響かなかったから。

だけどいざ聴いてみたらめっちゃ良すぎてひっくり返った。

いくつか好きな曲があるけど、いま現在一番好きなこちらをセレクト。

特に英語とかヒアリング出来るわけでもないんだけど、この曲聴くとすごく胸にくる。

ミュージシャンなりアスリートでありアーティストであり、の人間には「旬」があると思ってる。
もっと俗っぽい表現をするなら
「音楽の神様がついているかどうか」

ノエルにはoasisの初期にそれがいた。
でも途中から離れていった。
そう思ってた。

だけどソロ活動を開始してから再び戻ってきたように思う。

邦楽、洋楽色々聞くけど、音楽の神様がつくのはほとんど一度きり。
離れたら戻ってこない。

幼少期の恵まれない環境、ドラッグや万引きなどの悪童の数々、配管工というザ・労働者階級の仕事に従事、そしてとにかく口が悪い。
一般人の感覚からしたらアウトな人間だと思う。

なのに、この人から出てくる音楽って、なんでこんなに寂しいんだろう。

弟のリアムは酒やたばこのせいなのか、喉がダメになってしまったけどノエルに関してはoasis時代に比べて唄うことが上手になってることにビックリ。
加齢によるフィジカルの衰えがあるはずなのに、ちゃんとコントロールしているあたり、音楽に対する意識が申し訳ないけどリアムに比べてめっちゃ高いな、と。

本当にこの人は音楽しかないんだな。。

今のノエルの歌声はノエルの音楽性とマッチしていて、とても心地が良い。

どこまでこの作品レベルを維持できるかわからないけど、年を重ねていくことで見えてくる世界をどのように音楽に落とし込んでいくのか。

老いてから、なお魅力が増すノエル・ギャラガーの軌跡を今後も見つめ続けていきたいです。

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