ムスリムの皮を被ったハラーミー

2018年2月18日

最近は、1月の繰り返しかと思うくらい寒さがぶり返してきた。雨もまた降るだろう。昼は夏でも夜はがっつり冬なんです。
さて、そんな夜に雨降る一昨日、日本から持ってきたiPhoneSEを紛失してしまった。
これをご覧になっている方々には連絡等、ご迷惑をおかけします。たいへん申し訳ない。
3個目の仕事が終わって気づいたのだが、思い返せば、2個目に行ったタハリールの元ヒルトンの現場終了後、携帯を収納していたジャケット(演奏中は脱いで各自安全と思われる場所に置いている)が不自然に移動していたので、その時に盗まれたのだろう。

このホテル、革命で焼かれ、長期営業停止後、別会社から買収された。タハリールに滞在していた時は、よく両替に行ったもんである。現在は改装されてロビーも元の面影もないほど新しくて綺麗でシック。wifiもタダで使い放題。前のフェイス動画の中継録画を見てもらうとわかるのだが、wifiがタダで使えると、メンバーが一斉にネットを使い始める。軽く思い出のあるホテルに久しぶり(革命後初)に行って、本番までの待ち時間にソファーにゆったりと座れ、wifiは使い放題。
そんなゆるゆるの心の隙間にハラーミー(禁忌を犯す者、盗っ人)は入り込んでくるのだ。


まあいい(よくは無い)、そういう悪魔の所業に手を染めるムスリムの皮を被ったハラーミーは神の審判により、地獄に落ちて灼熱の炎に焼かれるのみである。腹の皮から滴る液化した脂肪をポタポタと火にくべながら、油の煙に燻され、ジュウジュウと音をたてて、パリパリに。
失った携帯を探していたため、4個目の仕事にメンバーたちよりも遅れて入ると、ステージに飛び出る直前のサードと鉢合わせ、「マフィーシュ モバイル」と、一言だけ事情を説明。さらにこの件で本番中もインタビュー形式でいじられ、受け答えも良かったのか、マイクを握るサードの顔も嬉しそうだった。メンバーの合格点ももらった。よくは無いがいいのである。



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