21年首都圏上位男子校9校の入試問題・国語をウマ娘風に査定する

はい、完全にネタ記事です笑。各学校の入試問題を項目別にS~Eで査定していきます。項目と査定基準の説明は後ほど。そして問題の特色に合わせてスキルを付けます。スキルはすべてウマ娘を元ネタにしようと思いますので、説明が必要かもしれません笑。できるだけ簡略化して各学校の査定を並べるのがメインになりますので、細かいところまでは表しきれないと思います。そこはご了承ください。また、駒東・海城以外は別の記事でモグワイの勝手な雑感を書いていますので、もしより詳しいことに興味がありましたらそちらをご覧ください。

◎査定項目

記述量・・・シンプルに量が多いほうが子供は嫌がりますよね。

記述解答の幅広さ・・・表現方法にどれだけ自由度があるか。自由度が低い、型が決まっている方が基本的には簡単です。

記号選択 ④知識・・・この2つはシンプルに難易度と出題の割合です。

処理能力・・・どれだけ解くスピードを求められるかです。

◎査定基準

S・・・超小学生レベル。対応できなくとも仕方ないレベル

A・・・上位校でも難しいレベル。

B・・・上位校では標準レベル。

C・・・ボリュームゾーン上位校と比べても遜色ないレベル

D・・・ボリュームゾーンと比べても平易なレベル。

E・・・出題がなく、査定不可。

◎筑波大学附属駒場

①記述量・・・A

②記述解答の幅広さ・・・S

③記号選択・・・E

④知識・・・C

⑤処理能力・・・S

スキル・・・韻文のマエストロ・スピードスター・言語センス○・文脈○

寸評・不親切な設問を噛み砕いて解く必要があるため、文脈を読み取る力は必須。また、韻文はもちろんのこと、傍線部の「何故か」や「なおさら」という微細な言葉を踏まえて解答を作らせるところに、言語に対しての敏感さを求めていることを感じる。そして40分で解ける問題ではなく、圧倒的なスピード感が求められること、韻文の難易度が超小学生レベルであることは特筆すべきである。

◎開成

①記述量・・・A

②記述解答の幅広さ・・・S

③記号選択・・・E

④知識・・・C

⑤処理能力・・・B

スキル・・・比喩のプロフェッサー・心情巧者・背景○

寸評・筑駒との最大の違いは処理能力。開成の方がゆとりを持って解ける。ただ、微細な心情の読み取りは開成の方が難しい。登場人物の背景を正確につかむ必要あり。また、論説文では比喩表現を自分なりの表現で噛み砕いて説明しなければならない。

◎麻布

①記述量・・・A

②記述解答の幅広さ・・・A

③記号選択・・・C

④知識・・・C

⑤処理能力・・・A

スキル・・・臨機応変・表現力○・テンポアップ

寸評・筑駒、開成と比べると雑多な記述が出る。本文通りに書けばいい問題もあれば、自分で考えて書く問題もあり、字数の設定も様々。どんな形でも対応できる柔軟性と表現力が必要。ただ、筑駒・開成ほど難しいわけではない。また、小問数が多いため簡単な問題はテンポよく解いていきたい。

◎武蔵

①記述量・・・A

②記述解答の幅広さ・・・B

③記号選択・・・C

④知識・・・A

⑤処理能力・・・C

スキル・・・スタミナイーター・漢字○

寸評・思考のキレは求められず、一問一問じっくり解答を練り上げることを求められる。そういった意味で消耗戦の傾向がある問題。しかし、論説文ということもあり、実は解答の自由度は低く、ほぼ出題者の意図通りの答え方しかできない。字数の制限などがないため、誤答の自由度は高いと言えるかもしれない。(簡潔にまとめることができれば消耗戦にまきこまれずにすむが、そういうキレがある子はそもそも武蔵を受けていないのでは?)また、漢字は首都圏ではかなり難しい部類なので要注意。記号選択は一題のみの出題で、ほぼ査定不可に近いC。

◎駒場東邦

①記述量・・・B

②記述解答の幅広さ・・・C

③記号選択・・・B

④知識・・・B

⑤処理能力・・・B

スキル・・・レースプランナー・心情変化◎

寸評・例年通り、型にはめていく記述ばかり。100字以上の心情の変化の説明も毎年出題。奇を衒った出題はしてこないので、きっちりと作戦を立ててそれを遂行する能力が重要。知識題は難しいわけではないが、今回挙げた学校の中では配点が大きいためBに。

◎海城

①記述量・・・C

②記述解答の幅広さ・・・C

③記号選択・・・B

④知識・・・C

⑤処理能力・・・C

スキル・・・大局観・記号選択○

寸評・記号選択の割合が大きいが、Aをつけるほどではない。渋渋は記号選択にSをつけたいが、そこからは2枚落ちる印象。ただ、入試問題特有のふわっとした作りなので、きちんと絞りきれない可能性があり。そのへんは割り切ってトータルで点数をまとめる感覚はあった方が望ましい。

◎聖光学院

①記述量・・・C

②記述解答の幅広さ・・・C

③記号選択・・・B

④知識・・・A

⑤処理能力・・・C

スキル・・・正確性のスペシャリスト・記号選択○・語彙力◎

寸評・問題の平易さと学校の偏差値の高さの落差は首都圏随一。よってどこよりも正確に解くことが求められる。また、灘を彷彿させる和語の穴埋めもあり、高い語彙力も必要。

◎栄光学園

①記述量・・・B

②記述解答の幅広さ・・・B

③記号選択・・・C

④知識・・・B

⑤処理能力・・・B

スキル・・・要約上手・文章構造○

寸評・武蔵に似て本文の複数箇所を余すことなくまとめることを求められるが、さほど大きくない解答欄にまとめきる能力が求められる。余計な表現を削ぐ洗練された記述力が必要。論説文は接続語・順序を表す言葉・問題提起が使われていて、構造の理解を強く求めてくる(だが、正直意味段落分けの問題は微妙)。

◎浅野

①記述量・・・D

②記述解答の幅広さ・・・C

③記号選択・・・A

④知識・・・B

⑤処理能力・・・C

スキル・・・記号選択◎・接続語のコツ○・抜き出し巧者

寸評・記述量は少なく、難易度も高くない。だが、記号選択はかなり一つ一つが長いので、本文と照らし合わせて精密に分析する力が求められる。論説文は接続語が多用されていて、乱文整序の問題もあるので、接続語を利用して読んで、解けるかはキーとなる。また塾のテストのような傍線・空欄から答えが遠い抜き出しが出題されるのも他の記述重視の学校とは異なる。


◎最後に

いやあ、完全に趣味で書いただけの記事でした笑。でも、全部の上位校を横に並べて語るという意味は果たせたのではないかと思います。

番外編で灘を入れようかと思うのですが、首都圏と関西では査定基準が微妙に変わってきそうなのでやめておきました。


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