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旅するように暮らす

これで13回目の引越しだった。

転勤の多い仕事に就き、転勤の多いパートナーと結婚して、18年間で13回の引越を経験した。
この夏も、引越し作業に追われた夏だった。

元々、地元がすき。
広い交友よりも、少人数と深い交流を好む気質だから、負担がないといえばうそになる。

よくいう「暮らすように旅する」ではなく、「旅するように暮らす」わたしたちの生活は、”心安”とは程遠いものだろう。
それでも、この暮らしを嫌いになれないのは、きっと出会いがあるからだろう。

その土地の人と出会い、食べ物と出会い、風習と出会う。
驚きと発見、喜びとおかしみ。

日本はこんなにもバラエティに富んでいる、と気が付いたのもこの生活のおかげ。
・食べ物
・言葉
・風習
どれひとつとっても、「普通」が存在しない。
カラフルなたくさんのパーツが、人生を彩ってくれる。

多くを望みはしない。
どうか”万福”な旅のような人生を、これからも過ごしていけますように。

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