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2024/01/05 朝ランからの初朝市で醤油漬け丼、アリの声で話す子ども、起業相談、せいろで肉まん

雑談です。

ここ最近いらないお肉が腰のあたりについてきた。体力も落ちた。こんなんじゃだめだと、正月ムードに背中を押されてハーフマラソン大会に申しこみ、1月3日の朝から走り始めた。ちなみに私は小・中学校とびりっかす。高校はマラソンなし。

川沿いを走っていると、朝っぱらからカモ(まだ暗いのでただの黒い物体)がすいすい泳いでいる。橋の下に、人が住んでいなくてほっとする。いたら怖いなと思ってしまうのだけど、やはり住む場所を奪うのは酷だし、ならどうすれば……などといない人のことを考えているうち、身体が疲れてきて、どんどん頭が真っ白になっていく。

朝ランから帰ってくる途中、魚市場がもう開いていることに気づく。家に帰ってシャワーを浴び、コーヒー豆をひき、一杯飲みながら、今日は午後までマックで仕事をしようと決める。JUNは今日が仕事はじめだが、在宅ワークなのでまだ眠っている。たぶん9時まで起きてこない(ちなみに9時半はじまり)。

マックまでの道すがら、再び魚市場の前を通ったところ、なんとなく誘われてしまい(だれも呼んでやしない)、初の朝市に吸い込まれた。まあまあ高いのだけど(私にとって)、1000円で食べられるお店を見つけたので、ふらっとなかに入ってみる。外は静かだったのに、お客さんがたくさんいたので、おどおどしながらカウンターの隅に腰掛ける。注文したのは、ごま醤油漬け丼1000円。そのあと陽気なおっちゃんが来店し、ひとつ席をはさんで私の隣に腰かけ、お酒と一緒に私と同じものを注文していた。

待っている間、村上春樹の短編「パン屋再襲撃」を読んだ。この夫婦って、ほんとうにマックを襲撃したんだろうか。じつは妄想で、どこかで遭難しているんだろうか。そんなことを考えながら読み終わり、さらにもう一度読み返して、その答えを探そうとしていたところで、注文したものがきた。答えはもういいので、本を脇にどかす。

着丼の絶景

まさか、こんなにとろっとしておいしいとは思わなかった。一口ずつよく噛んで、大切にいただいた。スーパーの高い刺身の上をいく。市場ってこんなにおいしいんだなと感動しつつ、ふと大口開けて寝ているだろうJUNのことを思い出し、なんとなく悪い気がしてきた。それくらいおいしかったのだ。

お店の方に声をかけ、どんぶりの上の部分だけをテイクアウトさせてもらった。マックに行く途中だったが、家に戻って、ご飯をあっため、その上にさっきの刺身をのせ、インスタント味噌汁といっしょにJUNの部屋に持っていき、再びマックへ向かった。

罪悪感から同居人にふるまった朝定食

マクドナルドは老若男女問わず受け入れていくれるうえ、コーヒー1杯120円で時間も店員の目も気にせずに飲めるので、いちばん好きな場所かもしれないと最近思っている。しばらくすると、隣の席に親子が座った。子どものテンションが上がりはじめると、「アリさんの声で話して」とかわいい注意のしかたをしていた。子どもはアリの声で話はじめたので、もう何も聞こえなくなった。

13時ごろ、家に戻って軽く昼食をとった。JUNは昼になってもまだ、今朝のごま醤油漬け丼に感動していた。罪悪感がわくのもわかるといわれた。

柚子入り雑煮

昼をさっとすませたあと、区でやっている起業の無料相談の申し込みに行った。古本屋をしようにも何から手をつけていいのかわからないので、いろいろ試しているところだ。今の家を紹介してくれた不動産屋さん(ゴダールの映画が好きだという話の面白い方)にも先日メールを送った。申し込みのあと、またマックに行って仕事をしていたら、会社の人から電話がかかってきて、私が編集を担当したテキストについて質問され、どきどきしながら答えた。

気づけば外は真っ暗だったので、家に帰って夕飯の支度をした。新しく買ったせいろが使いたかったので、肉まんを蒸した。竹の香りがいい。買ってよかった、明日は野菜を蒸そうなんて思いながら、肉まんをほふほふほおばり、松本清張の『顔』(リメイク版)をみた。なんでそうなるねんの連続で、松本清張におこられるぞと思ってしまった。食事中、JUNから起業相談に行くなら、事業計画書作れば、といわれた。確かに、準備もなしに相談なんかしたら、アワワワワワワワワワとなるにきまっている。準備していても、アワワとなるだろう。というわけで来週までに用意することにする。

余分な肉が気になって走りはじめたのに、おいしいものをたくさん食べた日だった。ああ。

だけど、せいろは最高!



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