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#もぐら本 もうすぐ販売開始します。

はじめまして。もぐら会のヒロコです。今日はもぐら会の有志で制作中の、通称 #もぐら本 の話をします。

もぐら会はエッセイストの紫原明子さんが主宰するオフラインサロンです。月に1回の「お話会」を軸に活動しているのですが、集まっているメンバーのじつに多種多様な個性とアイデアから、さまざまな活動が生まれています。大人の本気の仮装を楽しむハロウィンパーティー。ママ5人が特にもてなしもしないがやけに盛り上がるスナック。労働の苦しみを考えるあまりマルクスまで遡って学ぶことにしたマルクス勉強会。

自粛生活がはじまって集会イベントができなくなってからは、オンライン会議ツールを利用して、オンラインパン焼き会、zoomラジオ体操、zoom幼稚園など。立ち上げるも自由、参加するも自由で、メンバーそれぞれがゆるやかにつながりながら楽しんでいます。

#もぐら本 というのは、同じようにメンバーのおしゃべりの中から立ち上がった企画のひとつです。もぐら会の「お話会」の魅力を、お話会に参加していないひとにも伝えることができるような本ができないか。よし、みんなで本をつくって文学フリマで売ろう。今年の1月、そんなふうに文化祭のような気分で #もぐら本 企画はスタートしました。

文学フリーマーケット出展用の紹介文はこちら。

エッセイスト・紫原明子主宰の【もぐら会】は、他者との会話を通して、自分と世界とを「自分自身で」掘り深めていくための集まり。毎月開催される「お話会」は、自分のことを話して、人の話を聞くだけ。けれど人生をより心豊かに生きていくための自分と物語に出会えます。そのお話会を形にした一冊で疑似体験してください。

原稿を執筆したのは、もぐら会の有志35名。ふだん文章を描き慣れていないひとでも、うまく書こうと思わなくてもいいので参加してみてください。そんなふうに呼びかけて、集まってくれたメンバーです。そのときの話は、制作チームの淡々さんがnoteにまとめています。#もぐら本 がどんな本なのかを知る手がかりにもなるので、ぜひ読んでみてください。

どんな本を作るかというと、まさにお話会を再現したものです。最初に紫原さんが序章を書いて、それを読んで次の人が文章を2日で書きます。またそれを読んで次の人が2日で書くというリレーのような形です。ちょうど今日皆さんはお話会で何を話そうかと考えていたのが、前の人の話を聴くことでそれに影響されたり別のことを話したくなったりしたんじゃないかと思います。そういうことがきっと書くことにも起きる。他人の存在によって浮かび上がってくる、自分の内側にある生の声、その連鎖を本の中に閉じ込めれたらいいなと思っています。

お話会のような本を作るために、もう一つ仕掛けがあります。本は序章を除いた全ページをそれぞれ袋とじにします。執筆者一人につき一つの袋とじを担当します。袋とじの前ページにはその人の外から見えるものが載せてあります。外見や髪型、服装やアクセサリー、小物などなど。後ろのページにはその人から見える景色の写真が一枚。そして、ペリペリペリと袋とじを開けた見開き2ページはその人の部屋。外からは見えることのできないその人の内面世界が綴られています。

淡々さんのnoteにも書いてありますが、もぐら本は2020年5月開催の文学フリーマーケットに出展する予定でした。残念ながら文フリは開催中止となってしまいましたが、わたしたちはもちろん諦めたりしません。オンラインツールを軽やかに駆使して、できるだけたくさんのひとに #もぐら本 を届けたいと思います。

これからしばらく、#もぐら本 がどれほど愛されるべき本かという宣伝活動をこのnoteでしていきたいと思います。販売開始のお知らせなどもこちらでしていきますので、ときどきのぞいてみていただけたら嬉しいです。

#もぐら本 制作が佳境に入ったいま、紫原明子さんが #もぐら本 について書いたnoteはこちら。

みんなの原稿を読んでいると、みんな何者でもない自分として過去の自分に堂々と胸を張っている。それがあまりにも眩しくて心を鷲掴みにされて体から取り出されホースで水をブシャーっとかけられゴシゴシ洗われているかのような気になってくる。


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