てんてんばいばいてんばいばい


天丼マンみたいなタイトル。
さて、たびたびネットを騒がせております転売ヤー問題
昔から「掘り出し物」とか「せどり」とかはあったんだけど、メルカリなどの個人売買アプリが一般化したことによって、あちこちに転売ヤーが増えた。
商品を手に入れるために並ぶ人を雇う、という形で組織的に行われていることもあるらしい。
一部店舗では商品について質問して答えられない人には売らない、みたいな対策もあった。とはいえこれは店側の負担も大きいのでどこでもできるわけではないだろう。

転売するということは、一旦購入はされるわけで、商品がぜんぶハケたらお店としては問題ないのではないか?だから対策が取られないのではないか?と考えていた時期もあるが、最近はそうとばっかりも言えないようだ。
予想だが、「転売屋に売ってしまう=通常顧客が嫌悪感を抱き店そのものから離れる」ということを危惧するのではないだろうか。転売屋は売れ筋だけを押さえて集中的に買っていくが、目当てのものがなければ寄り付かない。それは店のファンとは言えないだろう。子供の欲しがるものを買いに来たのに買い占められて…となれば残念な思いから店離れが起き、他の家族も含めて買い物をしなくなってしまう。そういう長期的なダメージがありそうだ。あと単純にイメージが悪い。

転売というと昔は「目利きでないとできないもの」だったのであまりやり玉にあがることはなかった。「一般的に安い価値に思われているが実は好事家が欲しがる」みたいなのはその道に精通していないと扱えないので絶対数が少ない。大半は「メルカリに出したら売れることがわかってやってる」層だろう。

誰でも欲しがると分かっているものに群がるということから、誰かがネット上で転売屋を「ダムで水を止めておいて水を販売する」イラストで表現しているのを見たことがある。本来普通に流れてくるはずのものを…ということでなるほどと思った。
ただ転売屋は「誰よりも早く列に並んでるんだから当然、悔しければお前が早く並べ」みたいなこともいう。これも一つの理屈ではある。一人で来て一つだけ買っていくのなら後は好きにすればいいと思う。問題は複数個買ったり人を雇って複数独占したりすることだ。明らかに「個人使用」を超えている。
自分のイメージとしては「トイレに向かってる人を後から追い抜いてトイレの個室を独占する集団」という感じである。そりゃあ子供は泣くよ。
ふとTwitterで「転売」を検索してみると、転売指導しますとか情報共有しますみたいなアカウントがゴロゴロでてきた。オンラインサロンで転売指導とかもあってなんだこのカオスという感じ。

「みんなの欲しがるもの」に次々と飛びついては「欲しいんだったら売ってやる、ただしそれなりの値段でなぁ!」と、自分が作ったものでもないのにデカイ顔をする。V6の解散前ライブのチケットなんか1席60万円で売ってるのを見た。チケットに関しては転売規制が強くなっているというが…。
でも結局買う人がいるからこういうのも成り立ってしまうんだよなぁ。上記のチケットも転売屋から買わないで転売を通報してキャンセルされたものが売り出されるのを待ちましょう、と呼び掛けている人も見た。
仮に「アイドル●●のためなら」とか「このモデラーさんのためなら」という理由で高額でも惜しくない、という人がいたとしても、別にその高額になったぶんが大元の人に還元されるわけではないからな。金に余裕はあるから転売でも買うよ、って問題じゃないと思うのです。

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