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切るのか、切らないのか、それが問題だ。

WC。普通の人が見ればこれはトイレを表すアルファベットだと思うが、マジック・ザ・ギャザリングアリーナ(以下MTGA)ユーザーにとっては「ワイルドカード」を指す。

MTGAはデジタルカードゲームである。いろんなカードを集めては「デッキ」と呼ばれる自分だけの山札を組み対戦する。その中で通常はランダムにカードが入っているパックを買ったりゲーム内ポイントで取得したりしていくわけだが、このワイルドカード(以下WC)を使えば、「WCのレアリティに応じた好きなカードが手に入る」のである。
レアのカードが欲しければレア用のWCを使う、てな具合に。実物のカードだと同じレアであっても強さや人気によってすさまじい金額の差がついているが、MTGAの場合実物がないこともあってどんな人気の高いカードであろうとWCの必要数が増えたりはしない。実によい。

と言いながらもちろんそのWCは無尽蔵に手に入るわけではないので、「どのカードにWCを切るか」は非常に悩ましいポイントだ。普通にどんどん課金しているようならこのWCも余りまクリステル状態かもしれないが、微妙な課金しかしていないためそんな余裕はない。
WCにはレアリティの高い順に「神話レア」「レア」「アンコモン」「コモン」があり、圧倒的に足りないのが「レア」である。レアにはデッキの中核をなす複数枚必要なカードが多いのだ。神話レアはもっと貴重ではあるのだが、複数枚必要なパターンが少なかったりするのでそこまで足らなくもない。4枚あればベストだけど2枚くらいでも十分機能する、ということもあるし。

使い切る勢いで行けば1つトップレベルのデッキを作るくらいはいけるのだが、そのうち環境が変わって別のカードが必要になったら足りなくなる、と思うとそこまではできない。FFでいう「エリクサー使い切れない精神」と似ている。何より、個人的には「トップレベルのデッキリストをそのままコピーする」というのがあまり好きではない。昔紙のカードでやっていたときは情報も少なく、持っているカードだけでなんとか形にしていたのだが、それで強いデッキができたときの喜びはやはりコピーデッキで勝ったときより大きい。今はネットであまりにも早く情報が回ってしまうので、新しい環境が始まった1週間後には「最強レベルデッキ」のコピー用リストが出回る。さすがに参考にはするし強さを求めると似通ってもくるのだが、せっかくなのでどこかにアレンジしてみたいなー、と思う。

そんなときにもやはりWCが頭を悩ませる。特に「このカード加えたら強いのでは?強い人の作ってるデッキリストにはないけど」みたいなとき。これをイチかバチかでWC切って加えた結果、全然役に立たねえこともままある。完全無課金でやっている友達はアンコモンのWCを切るのでさえ30分悩むといっていた。そこまでではないが、まあやはり悩む。

「手も足も出ないデッキと当たる」→「どんなカードが必要か調べる」→「大量にWCが必要なことがわかる」→「あきらめる」のコンボは今後もありそう。


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