見出し画像

情報弱者になりたくない層こそカモな気がする件

テレビじゃあんまり見ませんが、ネットだとよく見る単語に「情弱」というものがあります。「情報弱者」の略であり、受動的にしか情報を得てない人を指すこの言葉。イメージとしてよく語られるのは「ワイドショーの情報を全部鵜呑みにしてる人」「ニュースは全部正しいと思い込んでいる人」あたりでしょうか。
テレビであんまり見ないのは蔑称だということと、そもそもテレビを見てる人をバカにしてる感じのワードだからだと思われます。

まあ、そりゃあラーメン屋の店長が「うちのラーメン食ってる奴は味がわかんねーな!」とは言いませんね。


ポイントだと思うのは「受動的」という部分。自分から調べたり、人に聞いてみたりというわけではなく、テレビ見てたら流れてきたから得た情報、しかもそれに対して精査していない。「テレビで言ってた」ということをよりどころとするのでまあ言いなりに近いものがあります。

ネットを日常的に使っていると「テレビではこう言ってたがネットではそれはウソだと言っている」といったものによく遭遇します。「情弱だと思われたくない層」がこういう情報に飛びつきやすいのですが、ネットの情報はすさまじく雑多なため、「テレビで言ってたウソを暴くというウソでアクセス稼ぎをする」みたいなページもたくさんあります。

乗り遅れたくない、人より損をしたくない、という心理をついて「やらない奴はバカ、今すぐ稼げる投資法」「10日で50万稼ぎたくない人は絶対に見ないでください」といった感じの見出しでアクセスさせるパターンもよく見られます。こういうのに引っかかってしまうのは、ある意味テレビの情報を鵜呑みにして商品買うよりもダメージが大きいです。「絶対稼げるなら自分でやってりゃいいじゃないか」とよく考えると思うのですが。「自分だけで稼ぐよりみんなで幸せになったほうがいいので」みたいな理屈がついているようですが、だったら自分で稼ぎまくっていらない分は寄付でもしろという話です。弟子みたいな筋が口座作ったり必勝法(笑)を買ってくれるほうが儲けとしておいしいからやってるだけでしょう。

こういうのを避けるにあたっては、「しっかりと一次情報に触れて自分で調べる」のが一番です。投資話に限らず、「ネットの誰かが言ってた」だけではなくて公式データをちゃんと見ておくような。
と言いながらこれは正直面倒くさい。しかもちゃんとグラフやら統計を読み込まないといけないので見るだけでは理解できないこともあるわけです。下手すると英語の論文を読み解かないといけなかったり。もちろん一からでもちょっとずつ理解しようとする姿勢があれば最終的に財産となるでしょう。

とは言いながらそこまでのモチベーションもない。でもダメージは負いたくない。そうなるともう残る手段は「放置」しかないのです。引っかからないかわりにもしほんとに有益な情報があったとしても得られない。ノーリスクノーリターン。

自分などは思い切り後者です。それなりにネット情報は見ますが、公式的なものはある程度信じても、情報元が明らかにされてないようなやつはそれなりの目で見ておく、という。なんせワイドショーで「医学博士」みたいな肩書の人が出ててなるほどと思って聞いてたらネット上で「あの人は専門家ではない」といったことが書かれてたりしますから。全部の裏を取ろうと思ったら面倒で仕方ない。

いろいろと大変なご時世だからこそ、過剰に振り回されずにいきたいものです。

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。