カブ旅 滝畑ダム→岩湧寺

スーパーカブで旅に出る。

急がず、焦らず、どこまでものんびりと。
旅にスピードはいらない、いろんなことを見過ごしてしまうから。

いろんなものを見て、いろんなことを感じて、どこまでものんびりと前へ進む。
ゆっくりと、ゆっくりと、大切に、取りこぼさないように。

人生の全ては貴重で、愛おしい。

今回は目的地のないツーリング
滝畑ダムを周回して、岩湧寺を経由して、南海高野線天見駅へ抜ける山道を走る

関西サイクルスポーツセンターを横目に、まずは滝畑ダムを目指す
外環をくぐってこのサイクルスポーツセンターまでは車は多いが、それを抜けると車は随分と減る
アップダウンの激しいワインディングが続く

そして滝畑第1トンネル、第2トンネルを抜けると左手に滝畑ダムが見える
ちなみに、怪談で有名な滝畑第3トンネルというものは存在せず、それはこれから通る梨木トンネルか、ここを右に曲がったところにある塩振トンネルのどちらかかと思っている

まあそれはさておき滝畑ダムを左手に眺めながらひた走る
しばらくするとダム湖を横断する橋が出てくる
それを渡り左に折れるとあっという間に山道だ
急激に細く険しくなるがそれでも舗装された道なので無理なくカブで進んでいく
これぐらいの道になると車での走行は難しく、離合はさらに難しい
こういった道は小さいバイクの真骨頂なのかもしれない
完全に山の中の道なのでたいして景色はよくないが、それでもモリモリと木の生命力に満ち溢れた道は通過するだけでも楽しい
この道を通る車両は少ないようで、砂や落ち葉もたくさんあり、どうにかするとアスファルトに苔が生えている
峠を攻める、というような走り方は当然できず、トコトコのんびりと進むことになる

先ほど話に出た照明も何もない梨の木トンネルを抜けてさらに山奥に進んでいく
ちなみにこのトンネルは照明がないというだけの短いトンネルで出口が見えているので、昼間は怖くない
タイトな山道もいい加減飽きたところで山頂を抜け少し下ると岩湧寺が現れる

岩湧寺
残念ながら多宝塔は現在工事中
白い幕がかかっているがこんな山中にどうやって?と思うぐらいには立派な建物だ
そして本堂が少し面白い
天狗に縁があるようだ
天狗の面、1本下駄などがお寺の正面に飾られている
まぁとりあえず参拝
少し離れたところに岩湧寺の長寿水言われている湧き水がある
コーヒーやラーメンを作るのに何度かお世話になった
この湧き水は、その昔日照りで困った村人が雨乞いにこの山に登ったところ天狗が現れて錫杖で一突きしたところから水が湧き出たというお話がある
んん、天狗がここにいたようですな

そして岩湧山を下っていく
このあたりは割と最近までコテージのような宿泊施設があったのですが、もう辞めてしまって建物も解体されてしまっている
ただ、登山やハイキング、川遊びの拠点にはなっているようで、意外にも車は駐車されている

このまま順当に下っていくと南海高野線三日市町駅付近に出てくるのだけれども、今回はさらに右に折れてもうひと山超えてみる
この林道は道に苔が生えているほどで、まぁ交通量は少ないのだろう
車どころか大きなバイクでも取り回しに難儀するぐらいの狭く、滑りやすい道
岩湧寺に続く道よりも細く、まぁカブならではの道と言ってもいい
まぁそこを相変わらずトコトコとカブは元気に走ってくれる

山を下ると右手には蝋梅の里
季節のいい頃にはまた訪れてみたい
そしてしばらく山道というか、村道というかという感じの道を抜けると南海高野線天見駅付近に出てくる
府道371号線だ
ここからは車でも走りやすい対向二車線の山道だ
程々のペースで走れる
そして、ここから310号線に入り帰路につく

いつものコース、いつもの散歩道
特に目的地はないけども、こういういつものコースを持つということもなかなか楽しいカブの旅でもあると思う

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