見出し画像

【自己紹介】ラップと出会えて、酷く後悔している。

ラップと出会えて、酷く後悔している。"彼"は僕の価値観や世界観を一気に破壊した。メガネの少年が大切に築き上げてきた砂の城を、浜辺の不良集団が一瞬で崩壊させるように。でも、所詮は砂上の楼閣。10代の男子高校生が築き上げてきた価値観や世界観なんて砂の城に過ぎない。破壊があるから創造が生まれる。創造には破壊が伴う。必要条件でも十分条件でもない、自然と繋がる事象なのだろう。この快楽を知ってしまった。ラップと出会えて、酷く後悔している。

はじめまして、永井です

はじめまして、永井です。といっても、「もぐらです」と言った方が伝わるだろうし、読者の皆さんとしてはしっくり来るんだろう。不思議なことだ。永井一駿はこの世に生を授かってから20年以上生きてきたはずなのに、2017年に誕生した「もぐら」の方が皆に知られている。認識のギャップというか、もぐらに求められていることを、永井一駿はやりたくない、興味が無いということが度々発生する。僕程度の底辺インフルエンサーでこの問題に直面するのだから、数十万、数百万単位でフォロワーを抱える人達は僕以上に様々な問題に直面しているんだろう。

知名度を持つ、有名になるって本当に幸せなのか?よく叫ばれる社会的成功って幸せなのか?こんなことを考えてしまう僕は少し遅めの思春期を迎えているのか?

こんな堂々巡りの思考が脳の処理機能の限度を超えそうになることもある。というか遥かに超えている。そんな処理漏れになった思考を取りこぼさないように、今日から文章として記していこうと思う。

はじめまして、ラップです

「あ、どうも(笑) 楽しそうですね(笑)」

5年前の自分がラッパーを見かけたら、こんなことを思っただろう。

よく、「なんでラップをやろうと思ったんですか?」と聞かれる。理由は特に無い。強いて言えば、当時通っていた高校で特段優れた能力がなく、周りと自分を比較して「この集団の中でなにかの分野で突出したい」と思ったことがきっかけである。「ラップ界での成功」なんて全く興味も無く、「周りの勉強に突出している奴らと違う、自分だけの能力を持ちたい」というエリート高校の落ちこぼれ生徒が思っただけだ。

第11回高校生ラップ選手権_201201_0

取り敢えず「第11回高校生RAP選手権 出演者募集」オーディションに申し込んでみた。名前は、どうせ受かるわけないし、適当に、「MOGURA」。おぎゃあおぎゃあ。

恥ずかしくて父にはオーディションに申し込んだことを打ち明けていなかったが、オーディション会場が東京にあり、札幌在住の僕は飛行機チケットが必要だったので、父に打ち明けることに......

オーディションの2日前、中高一貫の進学校に通う息子に、「ラップのオーディションに出たい」と言われた父の心境はどのようなものだったのであろうか。「本気なのか?」と聞かれて「ここで行かないと一生後悔する予感がする」と答えた記憶がある。それを聞いた父がすぐに飛行機を手配してくれた。そのときの父の判断には本当に感謝している。

え、ちょっと待って。まじ?

第11回高校生RAP選手権 準決勝敗退(BEST4)
第12回高校生RAP選手権 初戦敗退
第15回高校生RAP選手権 準決勝敗退(BEST4)

第15回高校生RAP選手権 写真_201122

結果、高校生活を通して、3大会に出場し、そのうち2大会で準決勝まで駒を進めることができた。

改めて振り返ってみると、とにかくラップにハマっていたなぁと。授業中に登場した単語で韻を踏んでいき、それを記した「韻ノート」を作ってみたり、家の洗面所でMCバトル用のビートを耳にバトルシミュレーションをしてみたり。不思議なことに高校の勉強の成績も上がっていき、無事大学にも合格することができた。

え、ちょっと待って。まじ?

「ここで行かないと一生後悔する予感がする」って言った自分にお小遣いをあげたい。分かってるじゃん。

ラップに出会えて、酷く後悔している。

そうか、とりあえずやっちゃえばいいんだ。

ラップを初めて以来、何事も思いついたらすぐ行動しすぎる癖がついてしまった。まるで池に投げられる餌に群がる鯉のように、おもちゃを見つけた赤ん坊のように。

「政治家と話してみたい!」と思ったら政治家の人のFacebookにメッセージを送りまくって会いに行く。「ドイツ語+薔薇で告白すれば完璧じゃね?」と思ったらドイツ語で薔薇を持って女の子に告白する(しっかり振られました)。「YouTubeって視聴回数とか数字に固執するよりリスナーとのコンタクト重視の方が楽しくね?」と思ったらチャンネル登録者が減ってでも企画方向性を大きく変えてみる。この手記だってそうだ。「新聞記者とかライターも目指しているのに文章を書かないのは勿体ないな、書いてみるか」くらいのテンションだ。

傍から見れば「ずっと迷走してる」と捉えられるかもしれない。でも僕は「迷走こそ行動の証」だと信じている。だからこそ僕は迷走を続けたい。色々なことに取り組み続けたい。

以上のように、ラップに出会ってしまったから迷走してしまっている。ラップに出会えて、酷く後悔している。

でも、ラップに出会えたからこそ迷走しようと思えた。ラップに出会えて、大きな航海が始まった。

初回はこの辺りで筆を置いておく。

今後、読者の皆さんの人生に少しでも貢献できるような記事を沢山執筆していきたいと思っています。宜しくお願い申し上げます!

2020.12.01 もぐら / MOGURA

松屋代にします(正直)