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ビタミンKが認知症治療に有効?

◉そういえば、そもそも認知症の原因はアミロイドβが原因という学説のもとになった論文が、実はデータを捏造した疑いがるそうで。そりゃあ、元の論文が間違っていたら、その論文を念頭に開発された治療薬が、効かないはずですよね。そんな中、ビタミンKに認知症との関連が指摘される細胞死を防ぐ効果があるとのこと。ボケる家系の人間としては、こういうニュースは嬉しいですね。自分の老後に間に合うかは、わかりませんけれど。

【ビタミンKが細胞死抑止 東北大学、認知症治療に応用も】日経新聞

東北大学やドイツの研究機関は、野菜などに含まれるビタミンKに認知症などとの関連が指摘される細胞死の一種「フェロトーシス」を防ぐ効果があることを発見したと発表した。研究がさらに進めば、様々な病気の治療薬の開発につながる可能性があるという。研究成果は4日、英科学誌「ネイチャー」に掲載された。
ドイツ・ヘルムホルツ研究センターの三島英換・客員研究員(研究当時は東北大助教)らの研究チームが発表した。フェロトーシスは2012年に提唱された細胞死の一種で、細胞膜の成分の脂質が酸化して引き起こされる。生体内での役割などは不明だが、認知症や肝障害、心筋障害など様々な病気と関連するとされる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC026VP0S2A800C2000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ビタミンの錠剤に見えますが、ラムネだそうです。でも、なんかいい雰囲気の写真でしたし、イメージにぴったり。

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■ビタミンKと多く含まれる食材■

ビタミンK、動物体内で血液の凝固や組織の石灰化に関わっているそうです。実際にはビタミンK1からK5まで、5種類あるようで。ビタミンK2は骨粗鬆症の治療薬として利用されていますね。多く含まれるのはブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の十字花植物、モロヘイヤやホウレン草やニラなど、昔から体に良いとされる野菜ですね。禅宗の寺には「葷酒山門に入るを許さず」という言葉が掲げられていますが、葷酒とはニラやニンニクと酒のこと。

大豆や納豆などの食品や、干しワカメや鶏のモモ肉などにも多いそうで。なんのことはない、ご飯に納豆にワカメの味噌汁にと伝統的な食材に多いと。かの古今亭志ん生師匠は偏食で、漬物や野菜は嫌いだったそうですが、納豆は大好きだったようで。落語家で食えない時期、納豆売の副業をしようとして、売り声が出せずちっとも売れず、自分で食べてたとか。自分も納豆は好きですが、ボケ予防にもっと定期的に食いますかね。

■給餌両方では予防できない■

もっとも記事によれば、「三島研究員は「ビタミンKを多く含む食品を食べれば、関連する病気を予防できるわけではない」と話した。」とのことですので。食べても、予防効果はないようです。骨粗鬆症の治療のように、注射とかで人為的に大量に投入する必要があるんでしょうね。でもまぁ、ビタミン大事。健康的な食生活は、健康的な人生にも繋がりますので。しかし、こういう研究が日本とドイツの共同研究から出てきたってのは、嬉しいですね。

日本人は伝統的に、素材研究と医学は、並々ならぬ情熱を注いで、試行錯誤したり学んでるんですよね。これは、縄文式土器や漆器が、世界最古である可能性が高いように。化学的な調合が大好き。これは、薬学での調剤にしてもそうですが。亡き祖父は漢方の薬箪笥を持っていましたが、そういう調合文化は焼き物の釉薬や刀や武具の、配合比率とかにも関わってきますし。室町時代に鍼灸の技術が伝わると、本場にもないツボを発見しまくったり。

■医学の発展に期待です■

吉村昭先生の著作や、みなもと太郎先生の『風雲児たち』を読むと、江戸時代の医者がいかに医術の発展に尽くし、それが明治維新にも間接的な影響を与えたことがわかります。やはり、病気というのは人類の恐怖。そこを、今までは死を待つしかなかったものが簡単に治るのですから。科学というのは、そこの謎をひとつひとつ解き明かし、人類の生老病死の四苦八苦に応えるもの。宗教も多くは、医療技術を持ってると広まりやすいようで。

まぁ、そこを逆手に取って、先祖の霊が~とか悪質な霊感商法で、カネを巻き上げる宗教があるわけで。今になって旧統一教会のことで大騒ぎしていますが、自分なんぞ保守派ですが、そこは是々非々で安倍元総理周辺の親学・江戸しぐさ・EM菌のトンデモ文教族を批判し、統一教会ネタも野党は攻撃すりゃあ良いのにと、在任中の何年も言っていますからね。そんなもんでしょ? 科学は万能ではないが、インチキ宗教よりずっとマシ。

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