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講談社元次長の差し戻し控訴審も懲役11年

◉最高裁が差し戻した、やり直しの高裁の裁判ですが。元々、証拠の検証が不十分だという話であって、講談社元社員の主張が正しいかと言われれば、そこは違ったという。裁判というのは、そういう穴を塞いだうえでの判断になりますから、態勢に影響はなくても、穴は塞いでおきないさいという話であって、判決は揺るがなかった、ということですね。2016年の事件ですから、もう8年も前ですか……彼とTwitterで多少絡んだのが、『聲の形』が掲載された2013年のことですかね。11年の懲役ですが、留置所での拘束期間も含まれるので、満額でも数年で出所でしょう。

【講談社元社員の「妻殺害」を認定 差し戻し控訴審も懲役11年】毎日新聞

 東京都文京区の自宅で2016年8月、妻(当時38歳)を絞殺したとして殺人罪に問われた講談社元社員、朴鐘顕(パク・チョンヒョン)被告(48)の差し戻し控訴審判決で、東京高裁は18日、懲役11年を言い渡した1審・東京地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 検察側は公判で、仕事から深夜に帰宅した朴被告が、家事や育児への不満を募らせた妻を寝室で殺害し、妻を階段から落下させる偽装工作を図ったと指摘した。一方の弁護側は寝室でもめたことまでは認めつつ、その後、朴被告が目を離した間に妻は自殺していたと反論していた。

https://mainichi.jp/articles/20240717/k00/00m/040/429000c

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、講談社の社屋です。

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■事実認定のやり直し■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。最初の高裁の判決でも、被告は有罪判決が出たら、怒りに我を忘れて不規則発言を繰り返したようですから、カッとなると抑えが効かないタイプの人間だと、推測できますが。子供たちを民族学校への進学を考える被告と妻の間で、意見の対立があったという報道もありましたし、妻はDVを受けて相談していたという話も、出ていますしね。そういう意味では、状況証拠はあり、被告の証言が状況と矛盾しているわけですから。ならば、証言が虚偽と判断するのが、裁判所の理路。問題となった部分は、以下の3点。

 ①遺体に血痕が付着していない不自然さ
 ②自殺した階段からジャケットの繊維が不検出
 ③首を締められた際に出る尿班が階段から不検出

この中の、①の事実認定が甘いから高裁でもう一度ちゃんとやれ、という話です。そこを検証し直しても、②や③の証言との食い違いを、覆すような部分はない、という判断なのでしょう。決定的なのは、奥さんが自殺したのなら、自殺したとされる場所で、失禁などの生体反応があって然るべきでも。でも、生体反応があったのは、ベッドの上。被告がベッドで殺害し、自殺に偽装したと考えるのが、自然ということですかね。

■繰り返す不規則発言■

この裁判、傍聴した人もいて、感想などがいくつかネットに上がっていますね。主文が言い渡された直後に被告は、「それではこの国は裁判がないことになってしまう」と大声を上げたとのこと。どうやら、これ以外にも不規則発言を繰り返していたようです。裁判の場で、それはダメだというのは、わかっているのですが、それを抑えられない。そういうタイプだということですね。あくまでも、自分の個人的な感想ですよ。でも、頭に血が上ると抑えが効かないタイプという、自分の個人的な感想は、ますます強化された感じです。

講談社元社員の朴鐘顕被告人の差戻控訴審判決を傍聴しました。

控訴棄却、未決600日算入。

主文を家令裁判長が宣告した瞬間、
被「えっ、それ、それではこの国は裁判がないことになってしまう」と発言。

計7回の不規則発言がありながらも、
長「あなたがいる状態で判決を言い渡したいので」と続行。

https://x.com/Gakuse_Bocho/status/1813875975513600383

この事件、講談社を中核とする音羽グループは、ほとんど報じていませんね。日刊ゲンダイやFRIDAYとか、これが他社なら舌なめずりをして報じるでしょうね。再審請求とか、求める可能性が高いので、これで完全決着かと言われれば、まだある気はしますが。上記の疑問をひっくり返せない以上、棄却される可能性が高そうです。

■個人的な感想ですが■

今回の事件、NHKのクローズアップ現代とか、妙に肩入れした番組を作り、疑問に思いましたが。WBPC問題での変更ぶりに、何やらもやもやが晴れた気がしましたが。個人の感想ですm(_ _)m もうひとつ、この件にX(旧Twitter)で言及したら、被告の友人と思われる人物が絡んできましたが。最初から喧嘩腰で、旧しばき隊界隈とそっくりだなと思いました。速攻でブロックしましたが。斎藤蓮舫元議員のシンパもそうですが、無駄に攻撃的な仲間は、かえって背中から味方を撃つ人間と同じです。支援する会は、比較的まともな活動をしているだけに、残念です。

個人的には、男性社員として育休を取るなど、先進的な動きを見せ、良き家庭人をアピールしていただけに、こういう結果は残念ですね。個人的には、ネットで報じられた編集者時代の彼のある行動が引っかかっていたので、冤罪の可能性は低いだろうなと思っていました。なので、最初の報道から、そこは一貫していると思います。あくまでも、予断と偏見の上での感触なので、そこは自覚しています。しかしもし彼が、犯人だとして。奥さんを悪魔化する言動は、仮面だったのかなぁと。残念です。お子さんにとっては、そっちのほうがショックではないですかね?


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