ミッキーマススのホラー
◉ミッキーマウスの最初の短編アニメ『蒸気船ウイリー』が公開されたのが1928年、アメリカではついにパブリックドメイン入りしたようです。アメリカでは著作権法の保護期間が、ミッキーマウスの著作権が切れそうになると延長法案が提出され、ミッキーマウス法などと皮肉られていたのですが。著作権フリーになった途端、ホラー映画の企画が立て続けに出されるとは、今までの恨みが大きいのでしょう。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ネズミのイラストです。さすがにまだこちらの方では、パブリックドメイン入りしていないようで。
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■ミッキーマウス法と■
ディズニー社といえば、とにかく著作権管理にうるさくて、ちょっとでも似ていれば法務部ガンガン訴えてくるというイメージがあります。なので出版業界では、ディズニーとサザエさんの姉妹社は、触らぬ神に祟りなしという印象があります。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でも、フィギュアを作るときにネタにされていた記憶がありますね。いや、スーパーマンだったかな?
アメリカとしても、コンテンツビジネスとして海外からのたくさんの外貨を稼いでくれる重要な存在ですから、ミッキーマウス法の扱い自体には、積極的だった面もありますし。ポパイやベティブーフなどは、もうパブリックドメイン入りしていますが。ポパイの場合はタイトルロゴのデザインが消費を登録されているので、こっちを勝手に使うとだめだったりします。
■あまりに安易な企画■
今回のホラー作品化の企画は、まぁ出るだろうなぁ……という感じの、ありきたりの企画なのですが。一時期、矢沢永吉さんをサラリーマンに扮させる、安易テレビ CM がありましたが。成り上がりのイメージの矢沢さんと、最も遠いという意味では、逆に安易。この件に対して、芦辺拓先生もご立腹のようで。
愛らしいミッキーマウスを殺人鬼にしたり、ミッキーマウスのぬいぐるみが追いかけてきたり、ミッキーマウスが側溝の隙間からこちらをじっと見ていたり、想像はしやすいです。というか普通に面白いミッキーマウスの内容で、勝負できる会社はそもそも少ないでしょうね。あんがい日本のアニメ制作会社の方が、普通のミッキーマウスのアニメーションで面白い作品を作ってしまったりして。
■ジブリ版ミッキーマウス■
日本テレビ傘下になった スタジオ・ジブリとかが、ミッキーマウスの10分アニメとか制作したら、それはそれで話題にはなるでしょうけれどね。自分だったら、ミニーマウスが青い服を着てメーヴェに乗ってるパロディ作品とか、見たいですけど。宮崎駿監督が激怒するのは確実でしょうけれど。日本の各業界が、もしミッキーマウスを取り入れるとしたら、こんな感じになるでしょうかね?
とりあえずゴジラと戦わせておけばいいという邦画界。アニメ界はやはり 原点の作品ということであまり、馬鹿にした扱いはしないでしょう。ゲスト的な形で、ちらっと登場したりしてのお遊びは、たくさん出てきそうですが。そういう意味では漫画家は、いろんな形でのパロディが期待できますけれどね。同人業界はたぶん、チキンレースな部分でパロディやってた層は、冷めたりして。
芦辺拓先生の属する推理小説業界の方がその意味では、ホラー的なミッキーマウスを取り込みやすい気もしますね。ディズニーランドはともかくとして、ミッキーマウスは色々なアイコンとして使い勝手がいいですから。そして 確実に言えるのが『サウスパーク』での、ひどい扱い。これはもう、鉄板でやってくるでしょ。著作権ネタを必ず絡めてきて。それが一番楽しみです。
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