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若者はあえて「ブラック企業」で働いてみるべき?

◉白井聡京都精華大学講師の記事が、話題です。もちろん悪い意味で。自分がブラック企業で働いた経験から語る……のでなく、単に資本主義嫌悪者を増やしたいだけの目的。山本五十六元帥の名言に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」がありますが。机上の空論による二段階革命論みたいな感じで、笑ってしまいました。そのブラック企業とやら、しんぶん赤旗の配達員は入りますか? そっちだったら白井先生、喜んで勧めそうですけどね。

【若者はあえて「ブラック企業」で働いてみるべき訳 「ビッグモーター」の不祥事を「資本論」で考える】東洋経済オンライン

 ビッグモーターの不祥事が世間を騒がせています。兼重宏行前社長が「ゴルフを愛する人に対する冒涜」云々と発言したというので、クルマ屋だけにてっきりフォルクスワーゲン・ゴルフがどうかしたのかと思いきや、ゴルフボールで顧客の車を故意に傷つけていたというのですから、想像の斜め上を行く話でした。

 保険金の不正請求に加え、除草剤を用いた店舗前街路樹の破壊の疑惑も濃厚になってきています。ワンマン社長の支配の下、社員は無理なノルマを強要され、違法な命令も受けていたと見られますから、ビッグモーターは典型的なブラック企業であると言えるでしょう。

https://toyokeizai.net/articles/-/691858

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、おなじみのメイプル楓さんのイラストです。

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生地自体は、古臭い共産主義賛美で、読む価値はないと思いますが。各人が自己判断で読んでください。……いや、むしろ読んでおいたほうが良いでしょうね。現在の左派の、知的水準を知る上で。上記記事を読むと、こんな連想が湧いてきました。

 若者はあえて「ブラック企業」で働いてみるべき
 →若者はあえて赤旗の新聞配達で働いてみるべき
 →若者はあえて共産党に入党してみるべき
 →若者はあえて革命に身を投じてみるべき
 →若者はあえて共産党一党独裁を実現してみるべき

5段階革命論ですかね? 6段階でも10段階でも、どっちでも良いですが。こちらの、高橋雄一郎弁護士の意見が、この記事の本質をついていますね。

実際に経験してもいない、脳内のブラック企業と、脳内の理想の共産主義世界をもとにしているので、こんなお気軽なことを提案できちゃうんでしょうね。それよりも問題だなぁと思ったのは、以下の一節でしょう。いつでも辞められない身分で、ブラック企業で働いていた人間の気持ちなんかわからんでしょうし、アベノミクスで就職状況が改善されて売り手市場になり、ブラック企業批判がグンと減ったのを、大学の教員なのに気づかなかったのでしょう。

あくまで、いつでも辞められる身分で、文化人類学者のように観察するつもりでブラック企業に身を置いてみれば、資本主義の何たるかを最も明瞭に理解できるはずです。いくら理不尽な目に遭おうが、「いつでも辞められる」ならば、何も怖くはありません。ハラスメントや法令違反の命令については、しっかり証拠を残すために、仕事中は常時録音機を作動させておくとよいでしょう。

それにこれ、教え子をカルト宗教に潜入調査させた、宗教学の大学教授みたいなことを言っていますね。入信とか、ブラック企業に務めることを、あまりに軽く考えているアカデミズム界隈の、相変わらずな部分です。それでハマってしまって戻れなくなってしまった人間のことは、思いが至らない。まぁ、御本人が共産主義思想という宗教にハマって、戻れなくなっているのですが。世の中の一般大衆は、大学講師じゃないんです。白井氏自身は、いいとこのボンボンだったそうなので、アルバイトですらブラックなところで仕事したこともないんでしょうね。狸穴猫さんのツイートが、辛辣です。

んまぁ、たしかにそんな危険を犯すことなく、体験談ならなんぼでも聞けますね。自分も大学時代のバイトで、某大手運送会社のブラックな面を見たので、お話させていただいてもいいぐらい。数年ぶりに復活したdada氏のツイートも、辛辣ですね~。まぁ、繰り返しますが脳内ブラック企業ですから。あ、白井先生がブラック企業を語るって、対象系ですね。ちなみにビッグモーター、頑張ったやつには莫大な報酬を出してるので、ブラック企業というのと奴隷労働を、単純に考えるべきではないんですよね。アメとムチのブラック企業。

そして、もへもへ氏。名指しはしていませんが、前後のツイートから、白井氏の今回の記事に対する批判でしょうね。これがある意味、一番辛辣かもしれません。過去に数々の暴言、失言を繰り返しても、こうやって大手や老舗のメディアが、途切れず仕事をくれる。そりゃあ、本人は「自分は指示されてる、Twitterで批判してる有象無象はこんな大手メディアから以来なんか来ないもんね」とか、思ってそうですが。いやいや、そういう大手メディアの件、もうコミュニティノート砲でボロボロなんですが。

そういう、旧メディアのお仲間内の馴れ合いとは違う別のメディアとして、情報強度が可視化される新メディアとして、Twitterの価値が出てくるのかもしれませんね。もちろん、ネットやTwitterの意見は玉石混淆です。ですが、コミュニティノート砲や反論や再反論で、説得力が問われる面がありますから。旧メディアもプロの矜持があるなら、権威ではなく質で読者を説得すべき時代へと変わりつつあります。うちのnoteも、じょじょに読む人が増えてきて、こういう共産主義思想のインチキぶりの、理解の短所になるでしょう。

万機公論に決すべし。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


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