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四翼の恐竜ミクロラプトルと進化

◉ミクロラプトルは、とても小さな泥棒の意味です。ラプトルが、泥棒の意味なので。白亜紀の前期に棲息した鳥類で、大きさはハシブトガラスぐらいでしょうか。ずいぶん前の大恐竜展で展示されていて、実物の化石も観ました。中国で発見された、ミクロラプトル・グイでした。脚にも羽毛がある姿は、進化のひとつの可能性として、興味深いです。ミクロラプトルの仲間が主流になった未来も、あり得たのですから。だって、飛行機の水平尾翼みたいなもんですから、合理性はあるんですよね。

【足にも翼!?四翼の恐竜ミクロラプトル!研究者「カッコいいけど進化的には失敗」】ナゾロジー

地球はときにロマンあふれるクールな生き物を創造します。

かつて恐竜時代に実在した「ミクロラプトル」はまさにそんな生物の一つでした。

彼らは空を飛ぶ羽毛恐竜の仲間でしたが、現代の鳥のように2枚の翼でなく、4枚の翼を持っていたのです。

さて、このイカしたミクロラプトルはどんな暮らしを送っていたのでしょうか?

https://nazology.net/archives/133114

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、福井県立恐竜博物館に展示されている、シノサウロプテリクスの化石だそうです。

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■始祖鳥とミクロラプトル■

ちなみに始祖鳥(アーケオプテリクス)はジュラ紀の鳥類の先祖の従兄弟、ぐらいの位置づけになりつつあります。実は始祖鳥も、脚にもけっこうな量の羽毛が生えていて、ミクロラプトルと同じ四枚の翼に近い構造を持っていた可能性が。その視点で見ると、ベルリン標本と呼ばれる保存状態が良い化石は、興味深いです。飛翔能力を高めようと思ったら、ミクロラプトルのような進化はあり。例えば飛行機に、主翼・垂直尾翼・水平尾翼があって、この構造ってサメの胸ビレと背ビレと尾ビレと腹ビレの役割に近いんですよね。

で、翼竜だとプテラノドンの頭部の大きなトサカとか、垂直尾翼の役割。鳥類は、垂直尾翼に当たる物を、あまり発達させてこない進化なんですよね。で、尾羽が水平尾翼の役割なんで雉や孔雀のように孔雀のように、長大なタイプもいれば、丹頂鶴のように小さなタイプもいる(尾羽が長いイメージがありますが、長大な翼を畳んだ姿が尾羽に見えるだけで、翼の脇の部分の黒い羽です。丹頂鶴の尾羽は白いです)。現在の鳥類は、かなり奇跡的なバランスで、むしろトビウオの方が現代の飛行機に近い構造なんですよね。

■恐竜と鳥類■

正確に記述と、恐竜は鳥類と同じ。子孫とかではなく。だって、爬虫類とか哺乳類とかと、おんなじ分類の単位ですから。犬はミアキスの子孫、という言い方はできますが、犬は哺乳類の子孫とは言えないのと、同じです。イルカもゾウももコウモリも、見た目は大きく違っても、同じ哺乳類であるように。大きなまとまりなんでよね。そういう意味では、恐竜と鳥類を統合した、恐竜項の設立という、バッカー博士の提案は、正鵠ですね。始祖鳥も、そういう意味では、鳥類で有り恐竜である、ということです。

ミクロラプトルは、四肢を翼とする方向に進化しましたが。後肢の翼が大きくなりすぎると、脚は器用に攻撃に使えませんからね。現在の鳥類は、攻撃はもっぱら脚の爪。猛禽類のクチバシは鋭いですが、コレは肉を食べるため。クチバシを直接の攻撃には使いませんね。この点は、哺乳類の肉食動物が、主に牙が武器なのと違いますね。鉤爪で獲物を捕らえる鳥類の進化は、合理的ですね。特に、地上の獲物を襲うという、攻撃方法的には。なので、あまり羽毛を増やさず、ウロコのままの方が、素早く動かせますし。

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さて

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