コロナ禍に政策提言できなかった日本学術会議
◉科学研究は、目先の力を追求するのが悪いとは言いません。それで利益が生み出せないと、研究費も捻出できなかったりしますしね。ですが、未来のための基礎研究大事。これは動きません。相対性理論だって、発表された当時はそれが何の役に立つかなんて、誰もわかりませんでしたが、原爆からカーナビまで、いろんな応用は後から出てきましたから。しかし、学術会議は今・ここで必要なことを提言すべき立場。こんなに無能なら、任命拒否も仕方がないれしょうね。
【日本学術会議、コロナに関する政策を提言できず】日経新聞
原子力発電所事故や感染症大流行などで危機に直面したとき、科学者は科学的事実に裏打ちされた適切な情報を社会に向け発信できるか。2020年2月に日本学術会議の内部で新型コロナウイルス感染症に関し、緊急に情報発信を試みる動きがあった。10年前の東日本大震災で得た教訓に基づく試みだったが、意見調整に手間取り時期を逸したうえ、内容の乏しいものになった。残された記録から経緯を探った。
11年の東京電力福島第一...
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ヘッダーのイラストはnoteのフォトギャラリーから、メイプル楓さんの作品です。
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■名誉利権化した日本学術会議?■
そもそも、10年前の東日本大震災でも、日本学術会議は学者として有効な提言が政府に対して出来ていたのか? できていたら、菅直人総理大臣(当時)の暴走を、止められてたでしょうね。で、昨年からのコロナ禍でも、日本学術会議がろくな提言ができていなかった時、菅義偉総理大臣は専門家の意見を聞いて、世界的にもかなり高いレベルのコロナ対策に成功したと言えるでしょう。つまり、日本学術会議は機能していないし、なくても困らないということが、部分的にバレてしまったわけです。
立憲民主党は、すみやかな着手を公約する事項として挙げたのが、上記の一覧(日経新聞より)ですが。ろくな経済対策も打ち出せず、共産党との野党共闘で大敗した政党らしい公約の数々ですね。わざわざ「日本学術会議で任命拒否された6人の任命」を掲げていますが、ろくな提言もできない組織の任命が経済や外交や軍事より大事ですか? そんな連中の提言を受けて「新型コロナ対策お司令塔を艦艇に設置」って、悪夢の民主党政権の中でも特に酷かった菅直人政権の再来でしかありません。
■ブレーン政治で充分か?■
学術会議自体は、手弁当に近いもので、そこは鳥海不二夫東大教授も明言されています。でも、だからこそそこにある種の政治的な目的や、権威大好き人間は排除すべきなんですよ。任命拒否を批判する人のロンをいくつか見ましたが、明らかに自分たちを特権階級のように勘違いし、拒否するとは何事かという態度がダダモレな人もいました。中立性もなければ、能力的に疑問な人をは除するのは、国民から選ばれた国会議員の、そのまたトップの内閣総理大臣の権利です。
ところで,私自身もここ数年日本学術会議の端っこの隅の末端の下っ端として,とある分科会の特任連携会員というのを拝命していました.
その時に会合に出たりシンポジウムで講演したりしたのですが,
「日本学術会議ってこんなにお金がない組織なのか・・・」
と感心したのを覚えています.
会議の開かれる大学までの交通費はもちろんでないし,シンポジウムの講演料も当然無し.一応分科会に関連していたので自分の分が謝礼無しだったのは構わなかったのですが,出るところに出ればウン十万円の謝礼をもらってもおかしくない大先生をシンポジウムに呼んだ際にも,謝礼は公演中に飲むペットボトルの水一本だった時には,切なさを超えて笑ってしまいました.
権威主義や権力志向が背景にあるなら、もうそれは不必要なもの。学術会議自体は解散で、必要に応じて政府に提言できる科学者の諮問委員会などのブレーン集団で充分と思うんですよね。尾身会長にしても、アホな連中やトンデモ医者が批判しまくり、それに同調する無知な大衆が多かったですが。安倍政権も、外務省を信用せずに佐藤誠三郎門下の北岡伸一氏ら、有能なブレーンが的確な助言をしていたのが伺えましたし。船頭多くして、担ってるのは明らかですから。
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