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GLS1阻害剤が老化細胞を選択的に除去

◉不老長寿。自分たちの世代だと、テレビドラマ『西遊記』で知った言葉ですが。東京大学医科学研究所が、老化細胞を選んで破壊する薬効を証明したそうで。老化自体は様々な要因があるのですが、老化細胞を選択的に除去できるなら、究極のアンチエイジング薬。加齢に伴う各種の疾患もグッと減らせるはずですから、医療全体の万能薬とは言いませんが、基礎薬品になるかもしれませんね。

【老化細胞を選択的に除去するGLS1阻害剤が 加齢現象・老年病・生活習慣病を改善させることを証明】東京大学

発表のポイント
・老化細胞はリソソーム(注1)膜に損傷が生じることで細胞内pHが低下すること、その結果としてグルタミン代謝酵素GLS1(注2)の阻害剤に感受性を示すことを明らかにしました。
・老齢マウスや加齢関連疾患モデルマウスへのGLS1阻害剤の投与により、さまざまな臓器・組織の加齢現象や老年病、生活習慣病を改善できることも見いだしました。
・本研究成果により、老化細胞の代謝特異性を標的とした老化細胞の除去による新たな抗加齢療法の開発に貢献することが期待されます。

興味深いのは、120歳という人間自体の最大寿命自体は、伸ばせないというのがポイント。でも、歳を取っても肉体はある程度若々しく、事故や特殊な難病以外では、ピンピンコロリの理想が実現できそうです。人生100年時代、というのがだんだん嘘じゃなくなりつつありますね。個人的には、老いることが悪というアメリカ的な考え方には、あまり賛成ではないです。その年齢ごとの自分があるはずですから。

それに、老化細胞を選択的に除去できても、いつまでも20代のような若々しさというわけでもないでしょうね。40代から60代ぐらいの感じで、ゆっくり老けていく感じではないでしょうか? 上條淳士先生のように、50代でも30代に見える人もいますし、自分のように老け顔の人間も居ますし、そこはそれぞれ個性でしょう。そういう見た目より、病気の方がはるかに大きな問題ですしね。

こういう研究と、外骨格型運動サポート機器の研究とか、やっぱり大事でしょうし。自分が後期高齢者になる頃には、劇的に改善されていると良いのですが……。後は、認知症の問題ですね。ボケる家系なので、他人事ではないですし。脳はやられてるのに、体力は20代や30代のようでは、始末に負えませんからね。全共闘世代の老害が暴れるのを、長引かしてどうすると思いますので。
今後の展開に期待です。

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