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梅田飛び降り自殺:巻き添え女性が死去

大阪梅田のHEP FIVEの飛び降り自殺に巻き込まれた女性が、亡くなられたそうです。自殺しようとする人間は、他者への配慮なんかできない精神状態でしょうけれど、なんの落ち度もないのに理不尽に巻き込まれた方は、たまりません。19歳、これから花も実もある人生だったでしょうに……。

転落に巻き添えの女子学生が死亡 大阪・梅田

 大阪・梅田で23日夕、商業施設「HEP FIVE(ヘップファイブ)」(10階建て)から転落した男子高校生(17)とぶつかり、意識不明の状態で搬送された兵庫県加古川市の大学2年の女子学生(19)について、大阪府警は24日、死亡したと明らかにした。
 府警などによると、高校生は23日午後6時前、大阪市北区角田町のヘップファイブから転落。下を歩いていた女子学生の背中付近にぶつかった。2人は病院に搬送されたが、高校生は死亡し、女子学生も意識不明の重体となっていた。

この件、飛び降り自殺した高校生、イジメなどが背景にあるのかもしれませんが。だからと言って、社会のせいとか、イジメたヤツが二人を殺したとか、そういう免罪の仕方は許容できません。少なくとも、この女性を殺したのは17歳の高校生。彼に同情することと、その事実を認めることは両立しますし、免罪することはむしろ歪んだ無謬信仰です。

何か、右も左も党派性に囚われて、ゼロかイチかのデジタル思考に陥っている人が多いですが。被害者と加害者は併存できるモノです。無限連鎖講(いわゆるネズミ講)で、組織に騙された被害者が同時に、他人を講に誘った加害者であるように。中でも、特に酷いなと思ったのが、こちらのツイートでした。実際、炎上しています。

こういう事件が起きると、必ず社会の責任に転嫁する論者がいますが。でもこのツイート、理不尽に巻き込まれた被害者女性への、悼む気持ちが見えないんですよね。自分の主義主張のために利用しているように見える。もちろん、見当外れの加害者批判を肯定するモノではありません。繰り返しますが、だからと言って加害者を免罪するのも肯定しません。それだけの話。

自分はキリスト教徒ではないので、自決・自殺も人や状況が揃えば、あると思っています。自己決定権は突き詰めればそこにも至ると思っていますので。利他的な自己犠牲の尊さもまた、社会を支える側面。だからこそ、こういう形は批判します。京都アニメーション放火殺人事件の犯人のような逆恨みタイプは、不快感が止まりません。

でこの方、ツイートへのリプライ制限をかけておいて、ぶら下げたセルフのツイートが、自分のお仕事の宣伝。不愉快なので、これはリンクしません。それを批判されたら、こんなツイートもぶら下げてきました。言い訳にしか見えません(個人の感想です)し、被害者ポジションを取りたがるところまで、このタイプにありがちなテンプレート。

だったら、自殺した男子高校生に思いを寄せ、巻き込まれた女性被害者への思いを表明すれば良いだけで、なぜ社会に責任転嫁する必要があるのか? 少なくとも、別ツイートにするなり、対処方法はあったはず。なんですかね、言い訳して底意がダダ漏れになってるように見えるんですが……。少なくとも、自分はそう思います。

個人的には、未成年の自殺は報道制限をするとか、具体的な対応策が必要で、それとは別に政治にできること──カウンセラーの定期的な派遣や自殺の兆候をあぶり出す練られたアンケートの実施──を、建設的に提案する方が大事。政府批判して自分を正義の側に置き、自己陶酔してる人間ほど不快なモノはありません。

報道によれば被害女性、友人と歩いているところを巻き込まれたとか。いきなり歩いていて友人に飛び降り自殺の人間が衝突とか、精神的ショックが大きいでしょう。一歩間違えば、二人を巻き込んで死に至らしめた可能性もあります。歩みの位置が一歩違えば、死んでたのは自分という恐怖と、生き残ってしまったという呵責(そんなことはないのに)もあるでしょう。周囲のケアが必要かと。

亡くなられたお二人のご冥福をお祈りします。合掌



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