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B-21新型爆撃機公開

◉ステルス戦闘機は現在、第5世代機が実戦配備されています。F-22やF-35がそれですが、実は本格的なステルス機は戦闘機ではなく爆撃機のF-117 ナイトホークが最初だったんですよね。そしてB-2爆撃機。1997年に実戦配備されたそれは、垂直尾翼もなければ水平尾翼もない、軟骨魚のエイのような姿で、レーダー探知機を避けるカクカクしたデザインで未来的、衝撃的でしたねぇ〜。あれから四半世紀経ち、新しいステルス爆撃機の登場です。

【米軍、新型爆撃機B21レイダーを公開 20年代半ばに配備】日経新聞

【ワシントン=中村亮】米空軍と防衛大手ノースロップ・グラマンは2日、西部カリフォルニア州で第6世代の戦略爆撃機「B21レイダー(Raider)」を公開した。新型爆撃機の導入は30年以上ぶりとなる。2020年代半ばの実戦配備を目指し、中国やロシアに対する抑止力を高める。

オースティン米国防長官はカリフォルニア州パームデールで開いた記念式典で演説してB21レイダーをめぐり「我々が愛するこの国を守るための米国の決意を具体化したものだ」と強調した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02AHC0S2A201C2000000/

ヘッダーはウィキペディアのフォトギャラリーより、初のステルス爆撃機B-2です。今見ても異形です。

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■台湾有事対策か?■

2020年代半ばの実践配備を目標ということは、台湾有事をにらんでの配備、というわけではなさそうです。ただ、中国の場合は数年のうちに台湾侵攻を実行するのかと言うと、そこは自分は懐疑的ですけれどね。中国の海軍力ではまだまだアメリカを牽制するには至りませんし、現在の空母の戦力では、アメリカの最新型原子力空母1隻にさえ対抗出来ないでしょう。

なので、中国の場合は2045年頃を目標に、アメリカに対抗できる海軍力を整える、という軍事目標という指摘もありますね。こちらの方が具体的で現実的にも思えます。ただ、今年勃発したロシア連邦軍によるウクライナ侵攻によって、ロシア製の各種兵器が思った以上にポンコツだということがばれてしまいました。戦闘機はもちろん、自慢だった戦車でさえ、ジャベリンでポンポン撃破されてしまいましたからね。これがね女性と二人っきりね

中国の兵器の多くは、ソビエト連邦からロシア連邦に至るまで、かなりの部分を技術移転をしていますから。もちろんかなりの独自技術も加わってはいるのでしょうけれど。しかしながら、アメリカの戦闘機は第5世代である F 15ですら、未だに公的には一機も撃墜されたことがないぐらい、圧倒的に強く。F-35Cを艦載機としたアメリカの原子力空母一隻で、中国海軍は壊滅させられるレベルの可能性もあります。

■日本にも必要?■

この第6世代爆撃機を少なくとも100機調達とのこと。航空戦力は色んな種類がありますが、制空権を奪うための戦闘機と、敵地を攻撃する爆撃機は第二次世界対戦の頃から変わらぬ主力でしたからね。二次大戦は空母の運用が本格し、その頃は雷撃機もかなり重要なポジションを占めていましたが。戦後はもっぱら戦闘機と爆撃機、偵察機、対潜哨戒機、空中給油機などなど、多種多様な航空戦力が生まれました。でも日本には配備されないでしょうね。

空軍は少なくともB21レイダーを100機調達する。米国内の空軍基地に配備し、必要に応じてインド太平洋地域や欧州に展開して中国やロシアへの抑止力を強化する見通しだ。中国は有事で大量のミサイルを使って敵軍の接近を防ぐ戦略をとるとされる。米軍にとってステルス性が一段と重要になる。

同上

現代の日本には、戦闘機と輸送機と警戒機などはありますが、爆撃機はないんですよね。専守防衛のドグマから、敵地を制圧するための爆撃機は攻撃的な武器ということで、議論が分かれるため。ロシアの戦車部隊が上陸して、北海道の一定地域を占領された時に爆撃機も、戦車や装甲車、その他の地上目標の攻撃と若干の航空阻止で地上軍を支援する任務の近接航空支援戦闘機(CAS)もない日本。アメリカには、A-10という傑作機がありますが。

■沖縄の自衛隊の動き■

いずれにしても台湾有事に関しては、アメリカは何かかなり正確な情報をつかんでいるらしいのは、バイデン大統領のわざとらしい失言の繰り返しを見ても、理解できますけれどね。沖縄の米軍基地には、最強の F−22戦闘機が配備されつつありますし。さらに、こんな情報も。

【防衛省が陸自の沖縄部隊の大規模化検討】共同通信社

防衛省が、陸上自衛隊で沖縄県の防衛・警備を担当し、那覇駐屯地に拠点を置く第15旅団の機能を強化し、大規模部隊に再編成する方向で検討していることが3日、政府関係者への取材で分かった。

https://nordot.app/971573829321637888?c=581736863522489441

有名な話ですが、アメリカは日米開戦に備えて、オレンジ計画という、プランを早々と立てています。計画は1906年の非公式調査から始まり、最終案は1911年に考案。1924年初頭に陸海軍合同会議で採用。日米開戦の何十年も前に既に動いているんですよね。もちろん本格的なプランニングは徐々に状況を見て、精密なものにして行ったのでしょうけれど。B-21の存在も10年先20年先を見た動きなのでしょう。

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