水素燃料大型トラックの走行実証開始
◉日本はトヨタが、水素エンジンに力を入れていますが、世界的には電気自動車──EV(Electric Vehicle)車の方に力を入れています。でも、電気自動車自体は、インフラメンなどで問題も多いですから。むしろ、そちらに オールインするのは危険性を感じます。こういう形で水素燃料の大型トラックで実証実験を繰り返し、ノウハウを溜め込んでおいて損はないですから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、筆で描かれたトラックですが、味わいがあっていいですね~。
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今回の車両の航続距離は、約600キロとのこと。東京と名古屋を結ぶ東名高速道路が346.7キロで、名古屋と神戸を結ぶ名神高速道路が189.5キロで、合計535.2キロメートルですから、関東から関西まで途中給油無しで、余裕を持っていけます。これもトラックならではです。700キロあれば、名古屋まで行って返ってで、ガス欠無しなんですけどね。次の目標は、そこらへんでしょうか。
でも、東京・名古屋・大阪・広島・福岡・熊本・鹿児島と、主要な都市に半分ぐらいの燃料で行けるなら、大きいですね。自分の親父は若い頃は長距離トラックの運転手でしたし、大学時代は引っ越し屋のバイトを長くやったので。配送センターなど行くと、大型トラックが何十台も、集荷された 小口の荷物を積み込んで出発していました。流通におけるトラックの重要さは、実感としてあります。
高速道路を中心とした大型トラックでの配送が、水素自動車に置き換われば、その部分での石油依存がかなり軽減されるのは明らか。宅配便のような小口の輸送はまだまだ、ガソリン車が中心にしても。TOYOTAは、水素貯蔵量が高い樹脂製タンクを使用して水素モジュール化にも目配せをして、水素燃料 スタンドの普及が遅れるであろうことも予想して、手を打っていますからね。
昔言われていた水素の問題点も、どんどん克服されていますし。たとえEV車の時代がきても、この研究自体はけして無駄にならないと思います。火力発電の世界においても水素は、アンモニアなどと並んでかなり有力な存在ですから。ガソリン車はガソリン車で、あと50年100年は、主役であり続けると思いますし。人工光合成の研究でも成果を出す、オールラウンダーの横綱TOYOTAに、期待します。
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