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琥珀と化石と

◉日本からも琥珀が採れますが、元は大昔の樹液。松ヤニのようなものが、変質したものですからね。当然、ネバネバしていたりしますから、昆虫などがひっついて取れなくなり、そのままライブに封じ込められた〝昆虫琥珀〟がたくさんあります。黄色や茶褐色など、色は濃淡がありますが、美しい 黄金色で宝石として昔から珍重されていますね。自分も 宝石商の知り合いに現物を見せてもらいましたが、実に美しかったです。

【なぜ琥珀から極上の化石が発見されるのか?】ナショナルジオグラフィック

 琥珀(こはく)として知られる樹脂の化石は何千年もの間、宝石職人を魅了し、科学者の想像をかき立ててきた。特にこの200年間は、世界中の古生物学者が琥珀に注目し、その中に保存されている素晴らしい化石を調べることで、古代について解明しようと試みてきた。
 何か質問があるだろうか? 私たちがお答えしよう。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/041400186/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、虫入り琥珀の写真です。

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琥珀という字は、虎が死後に石になったものと古代中国で信じられていたためだとか。虎自体が中国では最強の生物ですし、黄色と黒の美しい縞模様が特徴ですからね。まさに 琥珀のような体色。中国人自体は透明な宝石よりも、翡翠や瑪瑙のような半透明の宝石を好む面があります。琥珀は透明な宝石ですが、中に気泡が入っていたり、昆虫などが封じ込められていますから、これはこれで珍重されたのでしょうね。

中に生物が封じ込められた 琥珀という点に関して言えば、天然の樹脂でコーティングされたようなものですから。主に硬い骨や足跡、圧痕などが残る化石に比較して、その形状や場合によっては色柄までも封じ込められる琥珀の化石は、研究者にとっては 宝石 以上の価値がありますね。大ヒット映画ジュラシックパークで描かれたような DNA の取り出しは、現実には経年で壊れてしまうので難しいようですが、それでも得られる情報は圧倒的に多いでしょう。DNAも部分的に取り出せれば、比較研究ができますから。

以前にも、鳥の羽根と脚部が保存された琥珀が発見されたりもしていますから。同時代の小型の恐竜が封じ込められた琥珀とか、そのうち見つかるかもしれませんね。体長が何メートルもあるような大型恐竜は、さすがに無理でしょうけれど。それでも、卵から孵化したばかりの恐竜は、そこまで大きくありませんから。卵自体が、大型のものでも、ラグビーボール大だったりしますし。もし、全身の琥珀化石が見つかったら、値段がつかない価値が出るかもしれません。

ティラノサウルスの全身骨格化石が、オークションで何億円もの値段で落札されたこともありましたし。オーストラリアで恐竜の骨の化石が、オパールになったものなど、化石の価値と宝石の価値が両方あって、まさに国宝級の存在。小型恐竜の全身が入った化石ならば、琥珀 自体もかなりの大きさになりますから。もうその発見国の国立博物館に秘蔵される、芸術品でしょうね。いつかそんな素晴らしい人類の宝が、発見されますように。

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