ブタから臓器の未来
◉ブタと人間というのは臓器の形状が似ていて、臓器移植の際の免疫拒絶反応を抑える薬の開発もあってか、かなり前から有望な臓器移植の元と考えられているようです。そこからさらに、拒絶反応の低い個体を遺伝子から改変することで、イロイロと臓器移植の研究が進んでいるのですが。心臓移植で60日間というのは、スゴい成果ですね。倫理観の問題はイロイロとあるでしょうけれども、個人的には一般化すれば倫理観は変わるものですからね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ブタのイラストは多数あって、可愛いですね。ウチも昔は、家庭養豚で豚を飼っていたので。
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豚肉食が禁止されているイスラム教徒(ムスリム)にとっては、ブタからの臓器移植なんて、とんでもないって話でしょうし。キリスト教も宗派によっては、輸血さえ拒否しますし。ここらへんの倫理観は、もう各自で折り合いをつけるしかないですね。でも、臓器移植にはいろんな解決方法が模索されていますから、そこはもう一般化することによって、倫理観は変わっていくものだという部分が全て。時間がある程度解決するでしょう(中絶問題と同じで、数百年かそれ以上かかるでしょうけれど)。
人工臓器も、人工心肺はありますが大規模な機械で手術のときなどに用い、基本的に身動きができませんしね。iPS細胞によるクローン臓器の研究は目覚ましいですが、心臓・肝臓・腎臓・肺臓・脾臓などの臓器形成は、まだまだ先でしょう。でも、ブタの臓器を使った移植医療なら、臓器移植の技術自体は確立されていますし、豚の飼育も確立された技術。後は、免疫反応による問題ですが、これは他の研究ともども、だいぶ進んでいますし。
理想を言えば、iPS細胞による本人の細胞などを使った人造のクローン臓器なのですが。これはもう、技術的なブレイクスルーに期待です。そういう意味では、豚を使った臓器移植は過渡的な技術なのでしょうけれど。実現すると、かなり有用でしょうし。心臓・肝臓・腎臓・脾臓などで救われる命は、膨大な数になるでしょう。先進国はどこも少子高齢化、失われる命を減らすことに、大きな意味があるのですから。期待したいですね。
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