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望月衣塑子記者の素人質問

◉いちおう望月衣塑子記者、『武器輸出と日本企業』とか『日本は本当に戦争に備えるのですか?:虚構の「有事」と真のリスク』など、軍事が絡む本を書かれているのですが……。ハッキリ言って軍事音痴ですね。X(旧Twitter)での書いている内容を見ると、自分のような軍事の素人でも、容易に突っ込める内容が多々あり。実際、615.1万閲覧・4977イイネ・イイネ率0.08%と、今回のポストも炎上状態です。長い文章ですので、全文ツッコミを。

元朝日新聞記者の奥山氏が指摘しているように石川県内で、孤立集落がこれほど点在してる中で、なぜ自衛隊機を使って水や食べ物の支援を空中投下しないのか、極めて疑問。

https://x.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1743644738375540770?s=20

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ピンクのパラシュートのイラストです。

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■物資空中投下への無知■

空中投下って、輸送用の大型飛行機からなどの投下だと、狙ったところにピンポイントで落とせるはずもなく。そうでなくても、冬の日本海側は、海が荒れることで有名ですが。海が荒れるのは、風が強いからです。そんな常識もない。1965年の沖縄県で、米軍のパラシュート投下訓練中にトレーラーが民家に落下し、小学生の女の子が亡くなっていますね。そんな事も知らない新聞記者様。

さらに奥山氏の指摘によると、阪神大震災の際の自衛隊の災害派遣について、陸上幕僚監部は「3日以内に大きな隊力を投入して救出活動を開始するとともに、当初3日間は夜間を徹してでも捜索活動を行うことが必要である」との教訓を得ているそうだが、今回全くその教訓が生かされてるようには見えない。

あのね、数をつぎ込めば良いわけではないんです。そういう自衛隊員たちが1万人派遣されれば、朝昼晩の食料が3万食必要で、初動3日でも9万食が必要。そういう補給とかも含めて、最適の人数がいるのです。日露戦争の二百三高地の白襷隊では人ですから、数を無駄に投入しても無意味なんです。

■自衛隊方面隊への無知■

堀潤氏の穴水町のリポートを聞くと1日パンを1個しか食べれてないと女子中高生と見られる少女たちが語っている。なのに、自衛隊員の投入は、熊本地震の5分の1という、信じ難い。

熊本県は元々、自衛隊の駐屯地が3箇所もあるんです。だから、在地の自衛隊員が1万人ほどもいたわけで。そもそも、自衛隊は西部方面隊が九州を担当していますが、北陸は独立した方面隊がありません。中部方面隊が担当しているのですが、これはその名の通り愛知県などの中部地方だけでなく、コク陸や関西、中国、四国とかなり広範な地域をカバーする方面隊です。吸収の中央部で、隣県からいろんなルートが有る熊本県とは、比較になりません。

■原子力発電所への無知■

そして、志賀原発の危険性は再三にわたって指摘されてきたのに、昨年3月、規制委は、新規制基準と照らし合わせたとして、2016年の「再稼働は不可能だ」とする判断を覆している。このままでいいのか?林芳正官房長官に質問したが、答えになってない答弁をしていた。

質問になっていない質問をされたら、そりゃあ回答はでき兄でしょうね。志賀原発の危険性って、具体的になんですか? 東京新聞が煽っていますが、鳩山由紀夫元首相が志賀原発で火災が起きたと、根拠不明情報をSNSで拡散しましたが、鵜呑みにしていますね。東日本大震災の、福島第一原発事故はあくまでも外部の電源の喪失による事故で、震源に近かった女川原発が問題なかったように、地震の揺れ自体による炉心部へのダメージは、起きていません。

■パラシュートへの無知■

質疑は以下↓
▼先ほどの民間の支援の要請、一般のボランティアとか民間支援の要請、現状は来ないでくれということだが、珠洲市で713名のも方が孤立している。報道を見ていると、水も食べ物も3日しっかり取れてないというような孤立集落の声もある。パラシュート投下みたいなことは、輸送機などを使えば積極的にできると思うが、こういった地域にできているのか。

自分が小学生の頃、飛行機事故が起きてまして。当時、地元紙の南日本新聞の投書欄に「なぜ旅客機はパラシュートを常備しない」という内容があったのですが。落下傘の訓練を受けた軍人でも、パラシュートを開くタイミングを誤って、他の人間とヒモが絡まって墜落死があるのに、素人がいきなり使って上手くいくと思ってるのかと、海上自衛隊の航空基地がある我が故郷では、苦笑する人間が多かったです。望月衣塑子記者、そのレベルの素人考えです。

パラシュートをイメージだけで、ふわりと着地すると思い込んでる素人は多いのですが。パラシュートの落下速度は時速約30km~50kmだとか。10メートルの高さから飛び降りたときの速度が、時速50kmだそうですから。ふんわりどころか、2階や3階から飛び降りる速度で着地します。素人だと良くて骨折、下手すれば死にます。いわんや、コンテナとか数百キロの物資、どんな速度で地面に激突するか、解ってますか? 狙ったところに投下できないので、下手すりゃケガ人や死者が出るのは前述のとおりです。

だいたい、投下しても砂漠の戦場ならともかく、山がちな能登半島に東亜kしても、大半は森の中に落ちるでしょう。それを、どうやって回収するんですか? 軍事音痴の妄想も、たいがいにしてほしですね。麻酔銃とかパラシュートとか、素人の思い込みほど怖いものはないです。

■原子力発電所への無知■

▼原発再稼働について、志賀原発については、外部電源の一系統の喪失や変圧器の油漏れなどが指摘され、活断層が起きる近くに原発を建てたこと事態が危ないのではないかという声が出ている。

これも、情報の切り取りですね。北陸電力によれば、志賀原発は外部電源のルートはひとつではなく、もしそれらが全部断たれても、非常用のディーゼル発電機があり、しかも燃料の備蓄は7日分あります。福島第一原発事故とは全然状況が違います。また油漏れについては産経新聞が正しく報じていますが、「油漏れと変圧器の一部破損によるものを作業員が火災の発生と誤認し、国や関係自治体などに報告したことによるもの」です。

■活断層へのダブスタ■

実際に2016年には、原子力規制委員会の専門家チームが、一号機の原子力建屋直下のS1断層など、活断層の活動は否定できないとして、事実上このときは再稼働は不可能とされた。しかし去年の3月、隣接の2号機の再稼働の前提となる新規制基準への適合審査会合で、規制委が、敷地内に活断層は無いという北陸電の主張が妥当だとして、2016年の判断を覆している。

都合のいいときは原子力規制委員を持ち出し、都合が悪くなると原子力規制委員の判断を否定する。いつものダブスタですね。東京新聞も昨年、《審査会合で、石渡明委員は「(北電が示した)膨大なデータに基づいて評価し直したところ、活断層ではないと判断できる、非常に説得力のある証拠がたくさん得られた」と評価した。》と報じています。原子力規制委員はかなり厳し目の機銃を言い立てるのに、この判断は違うと言うなら、科学的データを出しましょ?

■能登と地震への無知■

名古屋大の鈴木教授が”これほど大きな地震を起こす断層が志賀原発の近くにあるという想定はなかったのではないか。この地域でどういう地震が起きるか抜本的に見直さないといけない。前提条件は相当変わってしまった”と言っている。

政府として、安全であるというだけでは、国民は全く安心できないと思う。今回の地震を機に、もう一度点検するのか。新たな規制基準を示すのか。原子威力規制庁の責任は重大だと思うが、この点、今後見直す考えはあるか」

いや…あの、能登って地震のメッカですよ? どうしてもプレートが重なる太平洋側に大きな地震が多いのは事実ですが、日本海側も新潟県中越沖地震など、意外と地震が多いんです。Wikipediaの『能登地震 (曖昧さ回避)』の記述だけでも、こんなにあります。

1729年 能登・佐渡地震 マグニチュード6.6-7.0
1892年 能登地震 マグニチュード6.4
1933年 七尾湾地震 マグニチュード6.0
1985年10月18日 能登沖地震(震源:輪島市舳倉島付近) マグニチュード5.7
1993年 能登半島沖地震 マグニチュード6.6
2007年 平成19年(2007年)能登半島地震 マグニチュード6.9
2020年 - 継続中 能登群発地震 最大マグニチュード7.6
2023年 令和5年奥能登地震 マグニチュード6.5
2024年 令和6年能登半島地震 マグニチュード7.6

名古屋大の鈴木教授なる人物の元発言がわからんですが、何を言ってるのやらです。活断層や自身のデータなど、そんなもんオープンに学会で論文が出て議論されています。「政府として、安全であるというだけでは、国民は全く安心できないと思う。」に至っては、ただのお気持ち表明です。林芳正官房長官としたは「知らんがな」で終わりです。

■再びパラシュート質問■

林芳正官房長官の答弁
前段のお尋ねについては先ほど他の方の質問にお答えしたとおりであって、石川県が県HPにおいて発表している。
石川県で被災者を支援するための災害義援金の受付を開始して、詳細な手続きなどを県のHPに掲載しているということであるので、こうした支援の手が広がることが期待されていると認識している。

→パラシュート投下支援を聞いたのだが、答えになってない。質問を重ねるつもりで手を挙げたが、指されず

パラシュートへの基本的なことさえ知らない、無知でデタラメな素人の思いつきに、答えられるわけ無いでしょ。しかし、質問が相変わらず、アッチに飛びコッチに飛びで、酷いもんです。支援についてなら支援に付いて、志賀原発についてなら志賀原発について、活断層について奈良活断層について、一個に絞りなさいよ、としか。さされなくて当たり前。国民はもっと貴重な情報を求めています、他の記者の邪魔しないでください。

■記者会見を邪魔するな■

林氏回答
後段のお尋ねであるが、まず北陸電力の志賀原子力発電所については、現在、運転を停止をしているが、現時点で原子力発電所の安全確保に影響のある問題は生じていないと承知をしている。

今回の地震に踏まえての対応ということであった。原子力発電所については、敷地および敷地周辺の活断層調査を行なった上で、断層の連動など、各種の不確かさを考慮して策定した基準地震動に基づき安全対策を行なっていて、政府としては、高い独立性を有する原子力規制委員会が、福島第一原子力発電所の事故を踏まえて策定した新規制基準に適合したと認めた場合のみ、地元の理解を得ながら、再稼働を進める方針としているところである。この詳細については原子力規制委員会にお尋ねいただきたいと思う

→再稼働の見直しを質問しているのだが、これも一般論で逃げていた

曖昧で無知な質問には、一般論しか答えようがありません。「原子力規制委員会にお尋ねいただきたい」としか答えようがないです。でも、原子力規制委員会に質問しても、専門的な知識がない望月衣塑子記者にはチンプンカンプンでしょう。こうやって、官房長官の記者会見で目立って、売名するのが目的に見えますから。そんな地道な取材などはせず、週刊文春と日刊ゲンダイを読むのが取材と笑われていますからね、望月衣塑子記者は。

■相変わらずのお気持ち■

奥山氏の指摘→ https://x.com/okuyamatoshi/status/1743596395796504727?s=46&t=nGOocrcKSwaBJkjtr9h_Qw

Arc Timesでも、自衛隊、逐次投入の問題、派遣している数の少なさについて議論。岸田政権の自衛隊派遣の初動対応に極めて問題があったと思います→ https://youtube.com/live/-u491CxL5U4?si=-5msDhYRmNJYPs6I

そりゃあ、Arc Timesというエコーチェンバーの中では、そういう感想になるでしょうね。望月衣塑子記者と同じレベルの人間しかいないでしょうから。日教組の吊し上げ学級会で「〇〇くんが悪いって、みんな言ってまぁ~す」と言う小学生が、そのまま大人になったような御仁ですね。ちなみに、元朝日新聞記者の奥山氏の指摘云々はこちら。noteの仕様で、引用内にリンクを表示できないので。

阪神大震災の際の自衛隊の災害派遣について、陸上幕僚監部は「3日以内に大きな隊力を投入して救出活動を開始するとともに、当初3日間は夜間を徹してでも捜索活動を行うことが必要である」との教訓を導いている(陸上幕僚監部(1997)『阪神・淡路大震災災害派遣行動史』430頁)

https://x.com/okuyamatoshi/status/1743596395796504727?s=20

なんかもう、素人は黙っとれ、以外の感想がないです。その教訓を導いたプロの集団である自衛隊が、この戦力投入を極めたんですから、望月衣塑子記者の浅い素人考えなんて、とっくに検討済みの上での、輸送艦おおすみの投入でしょうに。こんなの、素人の自分でもちょっと検索したり、ありあわせの知識で推測が付きます。というか、正月明け以降は、本当に左派の言動にコミュニティノート砲が乱れ打ちで、日本の左派マスコミと左派文化人の劣化が、可視化されますね。

自分も無知な素人ですので、事実誤認や知識不足の部分は、コメント欄でご指摘をm(_ _)m

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