見出し画像

自民党総裁選挙の行方

◉自民党総裁選挙、岸田文雄議員が優勢ですが、安倍晋三前総理が高市早苗議員支持を打ち出したら、状況がだいぶ変わってきましたね。河野太郎議員も出馬表明しましたが、ちょっと難しいかも。有能なタイプで、海外留学経験があって国際派ですが、日本では得てして、こういうタイプは主流派になれなかったり、嫌われることが多いですが。安積明子記者の指摘はそこでしょうね。

日本は昔から、平家・海軍・国際派は出世できない国ですから。山田五郎さんは「平家海軍海外派」と言ってましたが。でなけりゃあ、2F議員が自民党内で、あんなに権力を持てるわけないです。算盤が上手く経済に強かったり、国際的な視野があるタイプの人間は昔から嫌われ、多くが暗殺されたり失脚したりするのが日本です。無自覚なモンロー主義=鎖国が、聖徳太子の昔からこの国の国是だったりします。

黄巾の乱で、中華王朝の人口が3分の1とも10分の1ともいわれる大激減をし、周辺諸国への干渉が減り、半島でも日本でも民族自立の気運が生まれた7世紀。日本国号も天皇号も国号も、中華王朝の冊封体制に入らず、日本はこの島国を天下として別中華主義=日出処の天子でやるという国ですから。そりゃあ、国際政治音痴は必然。だから唐・モンゴル帝国・明・清・帝政ロシア・ドイツ帝国・大英帝国・アメリカ合衆国と、その時々の超大国と戦争してきたわけです。国際派の末路はこんな感じ。

蘇我入鹿→三韓進貢の儀式中に暗殺
平 清盛→日宋貿易→死後に一門は滅亡
足利義満→日明貿易→不審死
足利義教→日明貿易再開→暗殺
織田信長→楽市楽座・海外貿易推進→暗殺
石田三成→経済官僚→関ヶ原で敗戦、斬首
荻原重秀→経済官僚→失脚(抗議の餓死説あり)
田沼意次→重商主義→失脚
島津斉彬→国際派→暗殺説あり
大久保利通→官僚制度の父・ビスマルクを手本→暗殺
高橋是清→元祖リフレ派→暗殺

対新羅・唐の強硬派の天智天皇に対し、天武天皇も国際派と言えそうですが。天武系の皇統は絶え、天智系に戻ったことを思えば、これまた国際派(名前からして大海人皇子ですから、幼少期に養育を受けた凡海氏──海部一族の伴造にちなみます)かもです。島国の村社会の、人間関係で決まるのが日本ですから。海外事情を知ってる人間は、異物として排除されがち。河野太郎議員は、海外留学組ですしね。

総裁選挙の行方は解りませんが、高市早苗議員は、神戸大学経営学部経営学科卒、松下政経塾を経て渡米、民主党のパトリシア・シュローダー下院議員の個人事務所でコングレッショナル・フェローとして勤務とのこと。ありゃ、経済通の国際派ですね。でも、言葉が軽いせいで、ツッコミも受けますね。まぁ、マスコミのイチャモンの部分もありますが。保守系の皮を被っていますが、あんがいしたたかな政治家かもです。

福島瑞穂・辻元清美・斎藤蓮舫議員より、能力はありそうですから。総理総裁になったら、突破力に期待です。舌禍で失脚もありそうですが。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ