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ロシア軍がウクライナ東部市民を強制連行?

◉パスポートを取り上げて強制的に連行、そのまま強制移住。目的は強制労働。そりゃ普通に人権無視の強制連行ですね。朝日新聞や毎日新聞、東京新聞などはこの表現を避けるでしょうから。都合が悪いので。でも、明らかに強制連行。ロシア軍によるウクライナ侵攻で、左派の欺瞞がどんどんブーメランになっているのですが。これまた、痛いところにブーメランが突き刺さりましたね。でもこれ、戦前からのロシアの得意技ですから。

【マリウポリ市民4500人連行か ウクライナから強制移住―ロシア軍】時事通信社

 【ワルシャワ時事】ロシア軍の激しい包囲攻撃にさらされているウクライナ南東部マリウポリの市当局は20日、通信アプリ「テレグラム」への投稿で、住民の一部が強制的にロシアへ連行されていると主張した。米紙ニューヨーク・タイムズは市当局者の話として、「4000~4500人」に達する恐れがあると報道。事実とすれば、人権侵害という批判が高まりそうだ。
 報道などによると、ロシア軍はマリウポリ市内の地下施設に避難している住民らを捜索。住民らは連行に際して旅券を没収され、代わりに法的効力が低い書類を渡されるという。当局者は同紙に対し、強制労働のためウクライナに近接するロシア南部タガンログに移住させられる可能性があると懸念を示した。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、おなじみのウクライナ問題用のヘッダーです。

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■ソ連軍による日本人強制連行■

日本も1945年8月9日、日ソ不可侵条約を一方的に保護にして攻め込んできたソ連軍によって、約57万5000人もの日本人がソ連軍によって強制連行され、シベリアなどに抑留されました。77年前から、ロシアという国の本質は変わっていない証拠です。シベリア抑留での死者は、身元が特定できただけでも4万1362人。ウイリアム・ニンモの研究では死者25万4000人、行方不明・推定死亡者9万3000名、合計で約34万人の日本人が死亡したという説もあります。

735万人以上の人口が1940年時点でいて、疎開などでだいぶ減っていたとはいえ東京大空襲で一面の焼け野原にされての死者が、8万3793人あるいは11万6959人であったことを思えば、このシベリア抑留の死者数がいかに非人道的なことであったか、想像がつくでしょう。過酷な環境での強制労働によって、それだけの人間が亡くなっているのです。マスコミはこの件についても強制連行の4文字を避けていますが。

■マスコミが隠してきた歴史■

もちろん、マリウポリ市当局のプロパガンダの可能性もなくはないですが、日本人にはそれを信じるに足るだけの経験がある、ということです。安易にウクライナは降伏すべきとか口にする人間は、周囲に夫や息子をシベリア抑留で亡くした方や、満州帰りの方がいなかったのでしょうか? うちのような鹿児島のド田舎でも、普通にいたのに……。もし居ても、その言葉に耳を貸さなかったのでしょうか?

例えば日本プロ野球黎明期の名選手として伝説にもなっている、ヴィクトルスタルヒン選手は、父親がロマノフ王朝の将校で、ロシア革命によって迫害を逃れ、日本に亡命してきました。いわゆる白系ロシアの人物です。その巨人軍の名監督として知られる水原茂氏も、シベリア抑留を経て帰国されています。漫画家のちばてつや先生は、満州からの帰国の苦難を自伝として漫画にされています。学ぼうと思えば学べるはずなのです。

■イデオロギーのバイアス■

強制連行という言葉に、韓国や北朝鮮やそのシンパが、またぞろ反応するかもしれませんが。現在のところ半島での(ここ重要)強制連行を証明するような証拠はありません。吉見中央大学教授なども、強制連行が広義の強制連行に、さらに広義の強制性に言い方を微妙に変えていったぐらいですから。戦争の記憶を語り伝えたい、と左派は言います。でもまごうことなき強制連行であったシベリア抑留については、お茶を濁します。

実体験がある人たちの言葉に耳を傾けず。それどころか、実体験のない人間を〝語り部〟として、沖縄や広島などで育成しようとします。選択的戦争記憶伝承やめーや、と思います。そういえば、ちっともオープンでないオープンレターで、いきなり歴史修正主義だの従軍慰安婦だのの言葉が飛び出しましたが、賛同者の乗松聡子女史とか、なかなかご立派な経歴のようで。そりゃ、スプートニクを鵜呑みにして、ロシア擁護を始めるはずです。

■本当のことを伝えよう■

日本の場合は、満州や半島やシベリアでイロイロと悲惨な出来事が、多数あったのですが。共産主義航空を正義の勢力と、戦後は賞賛し始めたマスコミによって、そういう体験談は無視されてきました。それどころか、従軍慰安婦どの強制連行だの、実態を大きく変えた形で朝日新聞などに報道されてきました。『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』など、実体験が捏造呼ばわりされることさえありましたからね。

名作はだしのゲンでさえも、戦争は儲けたい企業が起こしたかのように描かれたりしていましたが。国家総動員体制では、会社利益配当及資金融通令や会社経理統制令で、軍需産業の株主や役員の力は剥奪されていました。戦争で儲けたのは、新聞社です。朝日新聞OBの細川隆元は、戦局押し迫った時期でも、銀座でどんちゃん騒ぎしてたことを著書『朝日新聞外史 騒動の内幕』に書いています。満州事変以降の朝日新聞の部数の伸びを見れば、いかに儲かったか、理解できます。

ちばてつや先生がこういう形で、ご自身の体験を書き残されていらっしゃいます。悲惨な部分も、助けてくれた朝鮮人一家のことも、淡々と描かれています。こういう是々非々の伝承がもっと増えることを願います。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ