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ホーバークラフト新造船が別府湾に到着!

◉大分市と大分空港を結ぶホーバークラフト航路の復活プロジェクトで、新造船が届いたのとこと。ううむ、デザインも21世紀らしくて、かっちょええですね~。鹿児島の錦江湾内でも昔、ホバークラフトが運行していたんですよね。地元の海水浴場にもやってきて、海からそのまま浜に乗り上げる。そのスピードも併せて、未来の乗りものに思えたものです。なにしろ、桜島フェリーや垂水フェリーに比較して、スピードが段違いでしたから。未来の乗りものというイメージ満載。残念ながら、その後は消えていきましたが。

【ついにきた!大分の「ホーバークラフト」新造船が到着 東アジア唯一 別府湾に水しぶき再び!】乗りものニュース

大分市と大分空港を結ぶホーバークラフト航路の復活プロジェクトで、ついに最初の新造船が英国から到着しました。あのエンジン音が14年ぶりに別府湾に響き、水しぶきをあげて旋回性能を見せつけました。

https://trafficnews.jp/post/127774

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、大分の昔のホバークラフトです。

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■ホバークラフトとは■

ホバークラフト自体は、燃費が悪い船舶という部分があります。船体の浮上と推進に、空気を大量に圧縮・加速し続ける必要がありますからね。また、エアークッションを用いるその構造上、大型化が難しく。あと、意外に悪天候に弱いようで。これは、ホバーによって水面に浮いてる構造なので、むしろ強いかと思っていたんですが。高波で荒れる海には、水面自体が平らではないですからね。そこは、鉄の塊の大型船舶のほうが、強いのでしょう。かの戦艦武蔵は、台風でもほとんど揺れず、乗務員も驚いたとか。そんなもんでしょう。

ただ、その分スピードは魅力。最高時速83キロ。これは水中翼船と並ぶ速度。佐渡汽船のボーイング929ジェットフォイルが、時速83キロ(45ノット)が出るそうです。旅客定員は約260名。ただ、大型ですので深さがしっかりある、大型の港でないと運用は難しく。今回導入された新型ホバークラフトは80人乗りで、3隻で回していくようですね。2隻で往路と復路を担当し、1隻をメンテナンスでローテーションさせるなら、効率よく運行できるでしょうし。水陸両用の利点も大きいですね。載ること自体が、

■地域興しと偉人顕彰■

ホバークラフトの問題として、音もけっこううるさいんですよね。圧縮空気を常に送るため、これは仕方がないところ。ただ、個人的にはそのスピードに圧倒されて、音はあんまり気になりませんでした。子供の頃の記憶ですけどね。新幹線のほうが、やはり轟音というイメージで。今度の新型船は、音も静かなようです、あの当時より気密性や静音性の技術も、格段に上がっているでしょう。九州でも、内海で比較的波がしずかな地域とか、飛行場を置くほどではない離島とか、他の航路でも復活してほしいんですけどね。流通の要衝の大分県から、九州四国に広がってほしいです。

 1番船の船名は「Baien」。「豊後の三賢」のひとりに数えられる三浦梅園(1723~1789)にちなみます。公募で決定した星を散りばめた船体デザインも施されており、水平型ロケットの打上げ拠点を目指す大分空港の「宇宙港」コンセプトを反映しています。

同上

三浦梅園───全国的にはあまり知られていませんが、大分県では広瀬淡窓と並ぶ賢人として有名だそうです。たぶん、安永航一郎先生より有名。江戸川……じゃねぇ内藤湖南が、仙台藩の財政再建に力のあった商人で学者の山片蟠桃や、比較文化的な視点で加上説(聖人の禹が周王朝で崇拝されていたので、後の春秋時代に堯・舜がより古い聖人として加えられ、戦国時代に黄帝と神農が生み出され、秦朝で三皇が、漢朝以降に盤古が加えられた)を生み出した富永仲基と並んで、評価した人物ですから。こういう形で名前にすることで、郷土の偉人を顕彰することにもなりますしね。

■ホバーと軍事のこと■

個人的には、ホバークラフト自体はとても汎用性が高い船舶として、もっと航路を維持すべきだったと思いますね。それは、島嶼防衛という点でもそうですが。戦争になると、民間の船が軍事に転用されたり、徴用されたりしますが。港が整備されていない離島でも、砂浜があれば上陸できるホバークラフトは、軍事的には有用ですから。日本だと、強襲揚陸艦は持っていませんが、おおすみ型輸送艦(二代目)が、艦内後部のウェルドックには輸送用のホバークラフトを2隻搭載していますが。いずも型護衛艦の次は、F-35Bも搭載できてウェルドックもある、強襲揚陸艦がたぶん検討されるでしょうし。

 ホーバークラフトは、高圧の空気で水面から浮上して高速航行する船で、一般的な船に必要な港の整備や、航路の水深を要しません。1970年代には各地の航路でホーバークラフトが見られましたが、その後は数を減らし、2009(平成21)年に廃止された大分の航路は、国内で最後まで残ったホーバークラフトによる旅客輸送でした。

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おおすみ型輸送艦は、艦種記号では戦車揚陸艦(LST)とされているそうですが、ホバークラフトは兵士だけでなく戦車を運べるのが強み。搭載されるLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇は、大型の戦車なら1台、装甲車なら4台を搭載できるそうで。なるほど、戦車揚陸艦となるわけですね。他国の海軍ではドック型輸送揚陸艦(LPD)などに分類されるそうですが。ちなみに、日本が手本にするであろうワスプ級強襲揚陸艦は、LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇を3隻搭載できるようで。

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