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Colabo問題:論点の整理

◉産経新聞と同じグループ企業の、扶桑社の月刊正論の記事が転載されていたので、ご紹介を。一般社団法人Colaboの問題は、数々あるのですが、疑惑の段階と確定した問題が、ゴッチャに語られてしまっていますから。不正と不当の語感の違いを利用して、シンパは「Colaboに不正がなかったことが証明された」と言い募ったりしますしね。いやあの、舛添要一元都知事の住民監査請求でも不当と認定されているのですが、それで「舛添元知事に不正がなかったことが証明された」って庇いました?

【女性団体と厚労省との〝コラボ〟疑惑】産経新聞

 虐待などの被害を受けた若年女性らに対する東京都の支援事業を巡り、昨年来、「暇空茜」を名乗る男性の住民監査請求に端を発した、いわゆる「Colabo(以下、コラボ)問題」が、いまなおくすぶっている。今年一月四日、東京都監査委員が都に再調査を命じる「認容」判断を公表して以降、ネット上だけでなく新聞・雑誌でも報じられるようになった。

 「中高生世代を中心とする十代女性を支える活動」を行っているコラボは平成二十三年に仁藤夢乃氏が発足させた学生団体が母体だ。二十五年には一般社団法人化し、仁藤氏は当初から代表理事を務める。新宿・歌舞伎町などで居場所のない少女たちへの宿泊場所提供や、就労や生活保護受給の支援などを展開し、その活動は新聞やテレビなどメディアでもたびたび取り上げられている。平成三十年度以降、東京都から「若年被害女性等支援(令和二年度まではモデル)事業」の委託を受けている。

https://www.sankei.com/article/20230417-CD67GOYJK5FHHOTSAHYCPJVHH4/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、青空に羊雲の写真です。

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■〝利益相反〟を行政が助長■

詳しくは 上記 リンク先の記事全文を是非ともお読みいただきたいのですが。まず、コラボの問題は『〝利益相反〟を行政が助長』という点でしょうか。この問題はかなり大きいです。モデル事業の受託事業者である仁藤夢乃Colabo代表が、その事業の検討会および有識者会議の構成員として、一定以上の発言力を持っていることでしょうね。こんなの、マッチポンプだと批判されても、仕方がないのではないでしょうか?

お仲間団体をいくつも作って、事業の委託先団体として推薦する。こんな実績があります・でも助成金が足りませんと、いくらでも自作自演・マッチポンプができてしまいますしね。こんなの、利益相反と言われても仕方がないです。そもそも、暇空茜氏が住民監査請求をしようと、市民オンブズマンに相談したところ、利益相反を理由に断られたとか。それは 市民オンブズマンの住民監査請求が、ほとんど跳ねられて当然ですね。

また中村雅和産経新聞社会部記者は、言葉を選んで「助長」と表記していますが。こんなの東京都と一般社団法人Colaboのズブズブの関係を疑われても、仕方がありません。福祉保健局の若年女性支援事業自体が、内規に沿わない契約が、平成4年度だけでも13件もあったことが分かっています。Colabo側はもちろん、東京都にもかなり問題があったことが見えています。これ、自民党の都知事だったら、マスコミは大騒ぎして、大スキャンダルになっていたでしょうに。

この問題の解明も、東京都に税金を払っている納税者として、強く望みます。

■立民議員が手柄を誇示■

有識者会議は、できるだけ偏った思想がない人物を選ぶか、逆に真逆の思想を持つ人間同士で討論し、落としどころを探るべきなのですが。どうにも、一般社団法人Colaboやその周辺の人たち、WBPCグループ(一般社団法人若草プロジェクト・NPO法人BONDプロジェクト・ NPO 法人ぱっぷす)には、とても ニュートラルな政治的姿勢を求めることはできません。仁藤夢乃代表自体が、沖縄の辺野古基地移転工事現場で、道路交通法違反の座り込みをやってるぐらいですから。

ニュートラルというのは、なかなかに難しくて。例えば、仁藤夢乃代表は共産党や社民党の議員や政治家と、大変に親密なのですが。同時に、笹川良一勝共連合名誉会長が創立した日本財団から助成金500万円を受け、日本財団ジャーナルに登場するなど、強いつながりがあります。そもそも、彼女が世に出たのは、警察官僚OBが発行する『季刊現代警察』という雑誌です。「革新系と保守系の、両方と付き合いがあるので仁藤夢乃代表はニュートラル」と言えますか?

この有識者会議を使った 拙速な法整備が、AV新法で実際に行われました。これを先例に、困難女性支援法は民間団体が認定した女性であれば、在留資格・国籍・年齢・状況などいっさい関係なく、公金で支援できるというもの。今、ウィシュマさんを殉教者に仕立て上げ、少しでも疑義を整えるものに汚い言葉で絡んでくる人たちと、WBPCグループのシンパや旧しばき隊のシンパが、被っているように見えるのですが……。

■革新行政の名残り■

いろんな人が検証をしていて、まだ 結論には至っていないのですが。どうにも、この公金チューチューシステムは、民主党政権の時代に端を発するのではないかと、疑える事例が散見されます。もともとは自民党や、完了の天下りシステムがベースにあって。政権与党になった民主党の一部の界隈が、それを踏襲・取り込んだのではないか……という邪推を、自分は持っています。

ただ、自民党のそれは、長年の経験からバレにくい・バレても追求しづらい防御策を施しているのに対して、WBPCグループのそれは、細部の煮詰めが甘く、その綻びをうまく暇空茜氏に突かれた、という感じではないでしょうか。そもそも仁藤夢乃代表、エコーニュースとの裁判で、資料非開示をいきなり要求するなど、大弁護団を抱えての裁判においてすら、やることがメチャクチャです。

というか、これは仁藤夢乃代表の独断専行とは、とても思えないんですよね。自分は、大学院生リンチ事件で、相手側の主張の曖昧な点をうまくついてきた、神原元弁護士は、かなり優秀な弁護士だと思っていたのですが。このColabo問題が起きてから、セブンナイツは勇み足やボーンヘッドをポロポロやっている印象です。もちろん、この件で多くの人間が関心を持ち、ネットの集合値による解析力が発揮された結果でもあるのですが。

今後、暇空茜氏の個人的な裁判や、住民代表訴訟がどうなるかは分かりませんが、福祉保健局の内規違反などのように、行政の闇が少しでも腫れることを願います。昭和の残滓は令和で精算。万機公論に決すべし。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ