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橋田壽賀子さん死去

◉95歳、大往生と言えば大往生ですし、90歳を超えても精力的に脚本を執筆され、代表作のひとつの『渡る世間は鬼ばかり』は2019年までスペシャル版が放送されましたが。残念です。

【脚本家の橋田壽賀子さん死去、95歳 「おしん」「渡る世間」】時事通信社

 国民的人気を集めた「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」など数多くのテレビドラマを手掛けた脚本家の橋田壽賀子(はしだ・すがこ、本名岩崎壽賀子=いわさき・すがこ)さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため、静岡県熱海市の自宅で死去した。95歳だった。京城(現ソウル市)生まれ、堺市育ち。本人の遺志により葬儀は行わず、お別れの会も開かないという。
 日本女子大卒。1949年、松竹に入社後、脚本部に所属。59年にフリーに。NHK大河ドラマの「おんな太閤記」(81年)や「いのち」(86年)、「春日局」(89年)、NHK連続テレビ小説「おしん」(83~84年)、TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(90年~)など、女性の視点に立った話題作を次々に生み出した。

代表作となると、平均視聴率は52.6%、最高視聴率62.9%の『おしん』ということになるでしょう。なにしろ、イランでは再放送のたびに視聴率が上がって、平均視聴率80%とエマミ・シュン・サラミさんが語っておられましたが。シンガポールでも80%を超え、エジプトなどでも小林綾子さんが訪れたときには大歓迎されたそうで。ある意味で、黒澤明以降、世界に通用したと言えそうです。

自分などは、『おしん』と『ドラえもん』が高視聴率の国は、日本と情や機微の部分で、親和性があると思っています。個人的には大河ドラマ『おんな太閤記』と『いのち』と『春日局』も思い出深いです。特におんな太閤記は、既にやり尽くされたと思われていた戦国武将を、女性の視点で描くという点で画期的な作品でした。そのご、幾多のおんな○○モノを生み出したのですから。

本作は、西田敏行さん演じる底抜けに陽気な豊臣秀吉が、どんどん政治家としてドス黒くなっていく部分、怖い部分が増えていく演出が素晴らしく。NHKオンデマンドでも、繰り返し見直しましたが、やはり超一流の脚本家だな、と。台詞が多すぎると批判も浴びましたが、耳から物語が入っていく上手さは、やはり突出して上手いです。ラジオドラマも、やれたでしょうね。

昭和から平成の名脚本家橋田壽賀子先生のご冥福をお祈りします。合掌

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