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Appleの脱中国・インド転換

◉ようやく、ですかね。その兆候は、オバマ政権時代に既にあったのですが……。元ヒッピーのスティーブ・ジョブズが創業メンバーの一人で、同性愛をカミングアウトしたティム・クックCEOがトップのAppleは、リベラルな社風の会社なのは間違いなく。オバマ政権でもジョブズは、アドバイザーみたいなポジションでしたしね。しかし、産業というのは、おいそれと精算の拠点を変えられるものではないですし。時間はかかりましたが、じょじょにシフト。トランプ大統領を経て、バイデン政権でシフトと。

【iPhone 15の量産がインドで開始、アップルの脱「中国依存」鮮明】Forbes Japan

ブルームバーグは8月16日、アップルがインドの工場で9月に発売予定のiPhone 15の生産を開始したと報じた。フォックスコンが南部のタミル・ナドゥ州で運営するこの工場は、インド政府が国外で製造されたデバイスに課す高い輸入関税を、回避するためにも役立ちそうだ。

アナリストは、アップルがインドで最新のiPhoneを製造するのは、中国におけるサプライチェーンの問題に対処するためだと指摘する。主要な中国工場のひとつがパンデミックとその後の抗議行動によって閉鎖された後、アップルは2022年のホリデーシーズンの需要を満たすのに苦戦し、iPhoneの供給不足に直面した。

https://forbesjapan.com/articles/detail/65390

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、Appleのロゴマークです。

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インドはインドで、ロシアとも石油の輸入を続けるし、武器だってアメリカとロシアの両方から輸入するなど、一筋縄ではいかない国ではありますが。それでも、まだしも自由主義陣営ですし、中国とは国境問題をかけていて、『自由で開かれたインド太平洋』の戦略では欠かせない存在。日米豪印戦略対話──クアッドの、メンバーでもありますし。東南アジア各国にも、こういう形で経済的な工場のシフトが進んでいますし、そういう紐帯が対中国封じ込め政策にも益するかと。

まぁ、アメリカという国は、敵を育てて叩く、という戦術を多用する国ですから。ドイツと日本を叩いて、ソビエト連邦を育て。そのソビエト連邦を叩いて崩壊に追い込んだら、今度は中国を育てて叩く。間に、イラクのフセイン大統領を育てて叩き。韓国の朴正煕大統領も、暗殺されていなかったら、育てて叩いてたかもしれませんが。日本も、世界2位の経済大国に育てて、プラザ合意でガツンとやられましたし。ロシアと中国が倒れたら、次はインドとかブラジルを叩きに動くのかもしれません。とは言え、アメリカと組む恩恵も大きいので。

これから10年20年は、インドのターンかもしれませんね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


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