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パ・リーグの躍進とPLM

◉PLM、パシフィックリーグマーケティング株式会社。この存在はパ・リーグファンにはだいぶ浸透したと思いますが。消滅の危機にあったパ・リーグが、ここまできたのは感慨深いです。

【なぜパ・リーグは強くなったのか。球団削減危機の後に、躍進を支えた会社とは】ハフィントンポスト

パ・リーグにとって、2000年代は激動の時代だった。
2004年に起きたプロ野球史上初のストライキ。日本ハムファイターズが本拠地を東京から札幌にうつし、2005年には楽天イーグルスが参入。ホークスは親会社がダイエーからソフトバンクに代わった。

それから約15年。パ・リーグは大きく変わった。
球場観客動員数はセ・リーグに負けないほど増え、過去10年の日本シリーズはパ・リーグ球団が9回制覇。「セパ格差」が懸念されるほどになっている。

親会社のソフトバンクには、イロイロと不満がある人もいるでしょう。自分も、孫正義社長のメガソーラー構想とかPCR検査には疑問を呈したほどですから。ただ、パ・リーグには大きく貢献してると思います。

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■ダイエーが原点■

もともと、ダイエー時代も地域密着型の球団経営自体は、悪くはなかったのですが。親会社のダイエーが傾き、末期はもう迷走状態で、小久保選手や井口選手が流出し、酷いもんでした。しかし、孫正義社長が球団買収に名乗りを上げ、真っ先に福岡県知事に挨拶に行ったとき、「おや?」と思ったのです。この人、ファンの一番の不安部分を知っているぞ、と。そう思ったのです。

福岡の野球ファンは、西鉄ライオンズがクラウンや太平洋クラブなどオーナーが転々として、西武ライオンズとして埼玉に去って行った苦い経験があります。オーナー企業が変わり、移転だけは避けたい。その不安を見透かしたように、まず福岡県知事に挨拶し、移転しませんという手形を切ったのですから。あまり良い印象がなかったソフトバンクに、がぜん興味がわいた瞬間でした。

■IT企業の強みを生かす■

そして、王貞治監督への続投要請で、座布団を外し両手をつき、頭を下げたと。ナベツネ会長の「たかが選手が」がオーナー達の本音とは言いませんが。背広組にはそういう意識があるのは事実でしょう。例えそれが、新興企業故の王貞治監督の知名度が欲しいからだとしても。なかなかできません。そして買収後、本気を見せてくれました。福岡ドームの買収と、大規模な投資。絶対移転しないという裏付け。

PLMの前身となる部分も、パ・リーグ共通で各球団の公式サイトを一手に作ります、というのが発端。IT系企業としては、得意中の得意。ここで、パ・リーグ全体の信頼を勝ち取って、その後の事業でも、まずソフトバンクが実験し、行けそうならパ・リーグ全体で共有するという堅実な運営で、組織作りとマネジメントで、ズバ抜けていますね。それで売り上げ50億円以上。素晴らしいです。

■さらに上を目指す■

でも、PLMはもっと上を目指していますね。例えばPLMの売り上げが100億円とか200億円になったら、パ・リーグだけエキスパッション=球団拡張してもいいと、自分は思っています。パ・リーグだけ8球団制にする。四国や新潟を先に押さえてしまう。運営当初の赤字は、PLMである程度補填する。それなら、有力オーナー企業がいなくても、球団で独立採算の可能性があります。

「そのために私たちがやるのは『6球団でやったらいいこと』と『1球団ではできないこと』の2つだけです」と、根岸氏は言い切る。

素晴らしいですね。シンプルですが、こういう哲学を持ってると、1本筋が通るというか。パ・リーグがそうやって結果を出せば、セリーグも追随するでしょうし、そうなってはじめてコミッショナーが名実共に最高権力、意志決定機関になるでしょう。今までは、残念ながらそうではなかったのですから。どうしても、読売グループの顔色をうかがうのが常でしたから。でも、変わりつつあります。

■アジア・オセアニア野球■

個人的に、他競技との交流に加え、もうひとつ望むのがアジア……正確にはアジア・オセアニアの野球文化発展ですね。韓国・中国・台湾・オーストラリアのプロ野球リーグが発展し、アジアリーグが発展して欲しいです。中国や韓国の野球ももっと盛り上がって欲しいですし、台湾も6球団に戻って欲しいですし。なにより、南半球の野球も発達すれば、オフシーズンも野球が続きますし。

そのためには、アジアカップの復活。メジャーとはまた別の、野球文化圏ができて欲しいですね。そのためには、メジャー並みの組織作りが必須。PLMには、その前駆者として、期待したいですねぇ。沖縄のチームが台湾リーグに参戦する未来とか、見たいですね。自分が生きてる内はムリでも、その萌芽は見たいですね。野球やラグビー、バスケで繫がる文化交流。

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