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鳥は恐竜である

◉恐竜は鳥の子孫ではなく、恐竜そのもの。生き残った恐竜ということで。これはなかなかロマンがありますし、もっと知られていいですね。恐竜=爬虫類のイメージがありますが、どうも恐竜はかなり早い段階で、羽毛を持っていたらしいことがわかってきて。いろんな構造的には、爬虫類と鳥類の境界線が、曖昧になりつつあります。それは、哺乳類もそうなんですけどね。恐竜は絶滅していない、これが大事なんです。

【鳥は「恐竜の子孫」ではありません、恐竜なんです】ギズモード・ジャパン

私たちの世界は恐竜まみれ。
暴れん坊のティラノサウルスや、ビルのごとくそびえ立つ巨大なブラキオサウルスは、とっくの昔に地球上から姿を消してしまいました。でも私たちのまわりには今だって恐竜たちが自由に飛びまわっているって、知ってました?
そう、鳥たちです。
鳥の祖先が恐竜だったと聞いたことはあっても、鳥こそが正真正銘の恐竜だって聞いたことはあまりないですよね。ですが、根拠はちゃんとあるそうなんです。以下、米GizmodoのDvorsky記者の熱のこもったコラムをどうぞ。

自分も本当は、金子隆一さんのような、サイエンスライターになっていろんな古生物について執筆するライターになれたら良かったんですけどねぇ。英語が壊滅的なので、進もうとは思いませんでしたが。やっぱり、古生物の話題は今でもワクワクします。

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■鳥類は意外とデカい■

昔、動物園のムック本を作るために東武動物公園を取材したとき、一般人は入れない、かなり近い距離でダチョウの群れを見せていただいて、オスの体高230cm体重135kgの巨体に「でかいわ~!」と実感した身としては、この話はしっくり来るんですよね。絶滅したジャイアントモアは体長360m体重250kgと、さらに巨大なんですから。恐鳥類のケレンケンも、似たような大きさです。上野動物園のハシビロコウとか、やっぱり目力がすごくて、恐竜の子孫感が溢れ出ていますから。

ティラノサウルスって巨体のイメージがありますが、体重的には現在のアフリカゾウとあんまり変わらないので、そういう意味では、現代の生物からも、想像できちゃうんですよね。さすがに雷竜とか巨大ですが、それでもクジラの骨格標本とか見ると、生物ってそれぐらいは大きくなれるんだなぁと。でも、恐竜のイメージと、現在のかわいい手乗りサイズの鳥類が、どうしてもつながらないという人もいます。

■コウモリだけが生き残った世界■

でも、こう考えてみてください。今の哺乳類と言うと、犬や猫の四足歩行タイプが多いですよね。しかしながら、同じ四足歩行タイプでもキリンとゾウではだいぶ別の生物に見えます。これが犬とザトウクジラならどうでしょう? 全く別の生物に見えます。イルカとコウモリでは、同じ哺乳類と言われても、にわかには信じられません。ではイヌ・ネコ・ゾウ・キリン・クジラ・イルカ・ウシ・ウマなどの哺乳類が絶滅し、コウモリの仲間だけが生き残ったら?

飛ぶことに特化したコウモリが、他の動物が大激減する世界で生き残ったら、そこから飛ぶのをやめて走るのに特化したダチョウ型コウモリや、泳ぐのに特化したペンギン型コウモリが生まれるかもしれません。現代の鳥類は、そういうことなんですよね。恐竜の中で、飛ぶことに進化した古いタイプの一群が、主要な恐竜絶滅後に大繁栄したけれど、飛ぶための軽量化で失われた牙や、前肢の掴む能力は復活しないようなものです。

■鳥類は今も王者である■

恐竜は巨大隕石の落下で絶滅し、哺乳類の時代が始まった───ってのは、実はキリスト教文化圏の人間には、最後の審判と千年王国思想との親和性があるので、シックリくるようですが。自分はむしろ、恐竜が支配した陸上を哺乳類や人類が占拠したと言うより、空という新しいフロンティアに恐竜は進出し、その一群が鳥類と呼ばれているイメージです。AppleがiPhoneを準備してるのに気付かず、iPodのヒットを見てZuneを開発したMicrosoft社みたいな?

人類が滅んで、哺乳類が滅んだら、あんがい鳥類は今度は海に再進出するかもしれませんよ? 例えばペンギンが進化してプレシオサウルスのような首長竜みたいな形に進化したり。あるいはグンカンチョウや鵜などが、獰猛なモササウルスやシャチのようなモノまで進化して、陸海空を制するんじゃないかと。自分はそんなことを考えています。何億年先かは解りませんけどね。けっきょく恐竜って、ずっと地球の覇者のような。

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