見出し画像

武蔵野市長選で保守系候補勝利

◉前市長の松下玲子市長が外国人参政権推進など、やりたい放題だった革新系王国の武蔵野市で、399票差の僅差で後継の笹岡裕子候補が敗北。これは、立憲民主党はもちろん、共産党・社民党・れいわ新選組などの左派系野党にも、大打撃ですね。しかも笹岡裕子候補には、イロイロと有利な条件でこの結果は、野党がいかに有権者から見放されつつあるかの、証左ですね。東京新聞の見出しに、左派の悔しさが滲んでいますね。その逆風がなければ、もっと大差で負けていた可能性さえあります。

【武蔵野市長選 自公推薦の小美濃さん、339票差で初当選 裏金事件の逆風はね返す】東京新聞

松下玲子市長の辞職に伴う東京都武蔵野市長選は24日投開票され、無所属新人で自民、公明が推薦する元市議の小美濃安弘さん(61)が、無所属新人で立憲民主、共産、れいわ新選組、社民、武蔵野・生活者ネットワークが支持する元市議の笹岡裕子さん(37)を破り、初当選を果たした。
確定得票数は、小美濃さんが2万7024票、笹岡さんが2万6685票。小美濃さんは339票差で、推薦を受けた自民党の派閥の政治資金パーティー裏金事件による逆風をはね返した。
当日有権者数は12万1777人、投票率は44.77%(前回47.46%)だった。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/297319

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉


■追い風を受けて敗北■

なにしろ、2021年の市長選では松下玲子市長は3万4096票を獲得して、2位の鹿野あきら候補の1万6430票にダブルスコアの圧勝です。ちなみに、初当選の2017年も34166 票と、盤石の強さを発揮。まさに岩盤支持層がいる状態。ところが、今回の笹岡裕子候補の得票は2万6685票ですから。7411票も減らしています。22%減です。2022年のウクライナ侵攻、安倍晋三元総理の暗殺、国葬での左派のお行儀の悪さ……いろんな部分で、評判がここまで落ちたということでしょう。

・革新王国(邑上守正 市長から18年)
・自民党はパーティ券問題で批判されている状況
・クロスマス投票で現職系有利の低い投票率(47.46%から44.77%)
・菅直人元総理のお膝元
・元市議で落下傘候補でもない(ただし小美濃安弘候補も元市議)

そもそも、菅直人元総理自体が、2021年の総選挙では、ギリギリの当選で、すでに有権者には見放されていたわけで。そういう状況を理解できず、らくしょうと思っての地盤の三角トレード。挙げ句に、その玉突きで菅直人元総理の息子の武蔵野市議立候補。ヘッダーに使った、松下玲子市長のお馬鹿ポストも、多少なりとも、逆風になったでしょう。ハッキリ言えば、1月に解散総選挙があったとしてお、野党共闘勢は微増なら御の字、微減か大敗も見えてきましたね。

菅直人衆議院議員の後継者は私なので、武蔵野市議会議員補欠選挙に立候補している菅源太郎候補は、世襲っぽいけど、世襲じゃないです。
菅(かん)と言う名前が知られているので、世襲っぽいですが、菅直人さんは市議会議員じゃなくて衆議院議員ですから。厳密には政治家の世襲の定義にはあたらない。

https://x.com/matsushitareiko/status/1736758291689316505?s=20

なにしろ、251.2万閲覧で431イイネ、イイネ率0.017%ですから、大炎上です。しかも、コミュニティノート砲も炸裂して、世襲だと指摘されています。徳川光圀が、讃岐高松藩の藩主となった同母兄の頼重の息子を養子にして水戸藩を相続させ、逆に頼重は光圀の息子を養子として藩主の座を譲ったのを、世襲でないと言い張るようなもので。自分たちは世襲議員を口汚く罵りながら、自分たちは「世襲っぽいけど、世襲じゃないです。」なんてダブルスタンダードが、通じるとでも? 三角トレード世襲、玉突き世襲ですよね。

■都市型政党の転換期■

今回の選挙で、はっきりと都市型政党の問題が見えてきました。ソビエト連邦や中華人民共和国は、農村部の国民の支持を得て、政権を奪取したのですが。日本の場合は、自由民主党が農村部の票を集めて票を固め、逆に社会党や共産党は、都市部の有権者の支持を受けていたのですが。これは、人口が多くて裕福な都市部では、多少無能な首長でも政治が破綻しないから、という部分があります。東京都とか京都府とか、典型例ですが。でも、この敗北はかなり不味いですね。

というのは、自民党自体に都市型の政治家が増えつつある訳で。それ以上に、都市型政党として、日本維新の会がかつての社会等や共産党の代替になりつつある、ということです。奇しくも、菅直人氏は「維新の『役人天国』批判に低所得者層の人達が共鳴し、支持を広げたとの分析が有力。」と放言したのですが。実際の維新の支持者は、自民党のズルズルべったりの馴れ合い政治に嫌気が差した、都市部の中の上以上の自営業層が多いことが、各種の分析で指摘されています。

内閣支持率や政党支持率の世論調査で、NHKの調査とズレが出る朝日新聞の世論調査でさえ、78%が「野党に期待できない」って、実際は80~85%ぐらいはあるんじゃないですか? 朝日新聞グループや毎日新聞グループが、これほど持ち上げての数字ですから、期待してるのは5%か10%のレベルでは? そういう厳しい現実に、もうちょっと目を向けるべきであって。批判だけしていれば、マスコミが盛り上げてくれる政治は、もう通用しません。他人を批判しても自分を正当化できない、けだし名言。

■総選挙は維新有利?■

この読売新聞の調査では、収入が200万円未満の低所得層のうち、維新の会を支持するのは11%に対し、立憲民主党は8%と、多いといえば多いのですが、その差は3%に過ぎません。200~400万円未満の層では、維新10%に立憲民主党8%とさらに縮まり、800~1000万円未満の比較的普通な層では、維新12%に対して立憲民主党は4%と、一気にトリプルスコアに。収入1000万円以上の層になると、維新の会15%に対し立憲民主党は4%と、年収が高い層では維新支持層が3倍以上も多いという、真逆の結果に。

そう、都市部の富裕層に維新の会の支持が広がり、むしろ貧困層にも幅広く指示を広げつつある、と分析するのが正しいんですよね。なので、1月に解散総選挙があったとしても、自民党は微減がいいとこ。立憲共産は良くて微増、都市部の票を減らして二桁の議席減も。むしろ、維新の会が都市部で議席を増やして、自民党と連立を組む可能性さえ。国民民主党は微増でしょう。極端な意見の左派有権者は、れいわ新選組に流れるでしょう。あれは、民主主義のバグみたいなもんですから。

けっきょく、自民党の清和政策研究会が問題を起こしても、それを自民党自体の批判につなげようってのが、無理があるわけで。自分たちが党派性丸出しで、糞も味噌も一緒にするからと言って、自民党は極右国粋主義から昔の社会党並みにリベラルな議員まで、受け幅が広いので。むしろ、立憲共産社民れ新のほうが、共産党と大差ない政策になり、多様性がないですね。インターネットの出現と、SNSの出現、スマートフォンの爆発的な普及で、都市部の富裕層が見放しつつあるリベラル系野党。

■令和の貧乏神爆誕?■

武蔵野市は、土屋正忠市長時代の6期22年間で財政が健全で、都市部にありがちな革新趣味と、誰が視聴になっても同じという、ある種の甘えが広がって、邑上守正市政からの松下玲子市政が続いたのですが。それが終演を迎えた意味は、大きいです。なんでこうなってしまったかと言えば、旧しばき隊界隈という、令和の貧乏神が味方したから説。彼らが騒ぐと、応援した候補選挙で負ける・批判した候補が勝利するジンクスが、積み重なっています。さっそく田山たかし尊師が、山本ひとみ武蔵野市議に突っ込んでいます。

そう、武蔵野市と言えば、令和の米騒動。5000を超えるイイネは、かなりのビューを稼いだでしょう。

まぁ、田山たかし尊師のツッコミはともかく。どうにも日本の自称リベラルは、旧しばき隊的なガラの悪い行動が目立ち、それで支持を失っている感じはしますね。安倍晋三元総理の国葬儀とかでも、暴れ回ったのですが。暴言や恫喝で、目の前の人間は黙らすことはできても、サイレント・マジョリティの支持は失います。大学院生リンチ事件にしても、KuTooの人の裁判にしても、勝った勝ったと喧伝しても、人身は離れる一方です。典型的な、試合に勝って勝負に負けるパターン。

【サイレンにスマホ撮影、罵声、中指‥「男性は女性になれない」デモに過激な妨害】産経新聞

 戸籍上の性別変更を可能にした性同一性障害特例法の廃止を訴えるデモ活動が23日、東京・新宿で行われ、参加者の女性らが「性別は変えられない」「女性の尊厳を守れ」「性別は気持ちではない」などと訴えた。現場では、心と体の性別が一致しないトランスジェンダーが性別を変更する権利が脅かされるとしてデモ活動を妨害する人々も現れ、休日の繁華街で聞くに堪えない罵詈雑言を浴びせていた。
(中略)
 周囲はデモの開始前から、虹色のフラッグを掲げた人々が参加者の数倍の規模で取り囲んでいる。「ヘイトデ~モ中止!」「トランス差別者、かーえーれ!」と罵声を浴びせ、スマートフォンやビデオカメラで参加者を撮影する。

https://www.sankei.com/article/20231223-TFXAL24VUJEXJJ2YMUSMHWIWGI/

自分たちのデモは正義のデモで邪魔することは許さんが、自分たちに敵対する連中のデモは暴言で潰してやる。そんなダブルスタンダード、インターネット時代のスマホ世代には、通用しません。60年安保70年安保の時代から、もう半世紀以上たっています。日米安保も自衛隊も国旗も国歌も皇室も、国民はおおかた認めています。昭和の手法はもう、通用しません。海軍精神注入棒の時代じゃないんですから。総括リンチ殺人の時代じゃないんですから。旧しばき隊的な手法は、エセ同和行為2.0と若者に認識されています。

けっきょく、特攻隊は犬死にだとか最近も騒いでいる連中は、自分たちの青春が間違いだと求めたくなくて、騒いでるように見えるんですよね。

気に入った方は、サポートで投げ銭をお願いします。あるいは、拙著をお買い上げくださいませ。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ