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水素市場が2024年に出現

◉ドイツも、機を見るに敏なのか、リスクヘッジで水素にも唾を付けておこうって魂胆でしょうか? だとしたら、現実的ですね。欧州は、変な環境活動家が大暴れして、反原発や再生可能エネルギー称賛が入り乱れ、またEV車への妙な肩入れがあったのですが。現実的には、安定したエネルギー供給には原子力発電は不可欠ですし。TOYOTAが将来的には水素エネルギーと水素エンジンと見越しているように、過渡的には水素がエネルギーの主役に踊りですでしょう。核融合が超高速進化して、あっという間に実用化されるなら、話は別ですが。

【ドイツ、24年に世界初の水素市場 価格競争で普及促す】日経新聞

水素の普及を後押しする動きが世界で相次いでいる。ドイツでは売買を仲介する世界初の市場を2024年に開設する。日本は生産コストの一部を政府が支援する仕組みを検討している。水素は燃焼時に温暖化ガスを排出せず、脱炭素のエネルギー源として期待を集めるが、生産コストが高い。市場の開設などで取引量を増やして価格を下げ、普及につなげる。

ドイツの水素取引所は、鉄鋼大手のアルセロール・ミタル、金融大手のBNPパ...
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0788Q0X00C23A9000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ガスタンクの写真ですが、まぁ雰囲気はこれに近いので。

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■水素の時代が到来■

水素に関しては、原子番号1番の、ありふれた存在です。太陽も、巨大な水素のカタマリが、核融合反応を起こしているわけで。そういう意味では、核融合発電路も、水素を用いているわけです。使っているのは、なんと処理水で話題の三重水素、トリチウムです。実はトリチウムって、ものすごく高価なんですよね。1グラムで30000ドル、本日のレートで443万4300円です。だから、もしトリチウムを分離できる技術があったら、それこそトリチウムを分離して核融合の試料として使いたいぐらいでしょう。生体濃縮してくれるなら、願ったり叶ったりです。

ただ、水素は貯蔵が難しいです。なにしろ、最も軽い原子なので。液体にするには、14.01K=−259.14°Cですから、液体水素って、ものすごく扱いが難しいんですよね。1937年には、物質的に安定しているヘリウムではなく、可燃性の高い水素を用いた飛行船ヒンデンブルク号の爆発事故という惨劇もありましたし。なので、エタノール(C2H6O)にしたり、アンモニア(NH3)にしたり、いろんな形での水素の運搬方法が研究されています。ある種の合金に吸着させるという研究も、ずいぶん昔から研究されています。欧州もある瞬間から、一気に水素水素言い出す可能性が、高いと思っています。

手のひら返し、早いですから。

■現在の水素製造法■

思うに、欧州やアメリカが水素へ、シフトチェンジするのは、ウクライナ侵攻の決着が、ある程度見えてからでしょうね。現状、水素は石油や天然ガスに含まれるメタンなどの炭化水素を、水蒸気と反応させて水素と二酸化炭素に分離する形で、得られていますから。化石燃料をベースとした水素をつくる場合には、化石燃料を燃焼させていったんガスにし、そのガスの中から水素を取り出す〝改質〟と呼ばれる製造方法が採用されています。ちなみに、化石燃料をベースとして作られた水素はグレー水素と呼ばれます。

他にも、石炭を蒸し焼きにして、水素と一酸化炭素の混合物である石炭ガスをいったん作ってから取り出す方法もあります。コチラはブルー水素と呼ばれます。どのみち、化石燃料を使うので、クリーンとは言い難いので。グリーン水素と呼ばれている、水を電気で分解する小学校の理科の実験方法は、莫大な電気が必要ですからね。いまはこの方法が効率的なので。この件は、上念司さんも、『上念司 (経済評論家)【公式】おはよう寺ちゃん 9月11日(月)』にて、言及されていますね。

現実問題として、核融合発電はまだまだ先。核分裂発電では、メルトダウンしづらい構造の第四世代原子炉の、高温ガス炉が有望視されており、アメリカとイギリスは2029年に商用炉を稼働する予定ですが。高温ガス炉はその名の通り、副次的に生み出される高温を使って石炭を蒸し焼きにして、水素を取り出すブルー水素の製造が期待されています。他にも、高温を利用しての水素生成や、原子炉の発電力で夜間電力を電気分解で水素にして、貯蔵って方法もありますしね。そちらにも期待です。いずれにしろ、ロシア連邦が解体とかになったら、天然ガスや石油の相場が動くでしょうし。

■水素燃料旅客船も■

水素エンジンは何も、自動車のエンジンだけではなく。船舶のエンジンにも使えますしね。水素燃料旅客船も、進水です。むしろ、最初は船舶とか大型のバスとか、そういう利用からでしょう。TOYOTAも実際、そちらの方の研究開発を進めていますし。四方を海に囲まれた日本は、世界的にも海運が発達した国ですから。いろんな形で水素を利用できれば、水素ステーションとか、そっちの普及も進むでしょうし。TOYOTAはもう一歩踏み込んで、ガソリンスタンド的なものに加えて、水素供給車が現場に赴く方向で考えているようですね。

【日本初!「水素燃料“旅客船”」ついに進水 飛行機みたいな異形の双胴船 何のため?】乗りものニュース

水素×バッテリー×バイオディーゼル! 選べるエネルギー

 日本初となる“水素とバイオディーゼルを燃料とする旅客船”がついに進水です。2023年9月13日、商船三井テクノトレードが出資するMOTENA-Sea社が発注し、広島の本瓦造船で建造している同船の命名・進水式が行われ、「HANARIA」と命名されました。

https://trafficnews.jp/post/128141

水素とバイオディーゼルとか、ハイブリッドですね。こういう研究は、どんどん進めて、いろんな可能性を探ってほしいです。TOYOTAの子会社の人工光合成の研究もそうですが、可能性を追求した結果、それが失敗に終わってもいいんですよね。ノーベル賞級の研究って、研究を選択と集中するより、広く薄くばらまいたほうが、当たる確率が高まるので。ダメダメなのは、朝日新聞のこのソーラーシェアリングのように、ベースロード電源にもならない太陽光発電を、こうやって称賛する姿勢でしょうね。ハッキリ言って、風力も太陽光も、現時点では地熱発電でさえも、可能性は低いです。

【各国が普及急ぐソーラーシェアリング 日本発祥でも世界に遅れた理由】朝日新聞

 太陽エネルギーを作物と電気で分け合うソーラーシェアリング。再生可能エネルギーで、農家の経営を助け、耕作放棄地も農地に戻る――といいこと尽くしのようなのに、日本は世界に遅れをとっています。

 夏の強い日差しを受ける太陽光パネルの下で、2頭の若牛が草をはんでいた。福島県二本松市にある二本松営農ソーラーは、6・3ヘクタールの農地の上に9500枚のパネルを置いた国内有数の営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)だ。発電量は約600世帯分に相当する。

https://www.asahi.com/articles/ASR972QXHR8MULZU002.html

相変わらず朝日新聞は、だめですね。汚染水とか連呼して、世界の趨勢を見て態度w変えるほど、科学音痴になった新聞社ですから、仕方がないでスゲ。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ