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立憲共産が次期衆院選で連帯

◉立憲民主党の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長が、次期衆院選の連携で合意したとのこと。立憲民主党からは岡田克也幹事長が、共産党からは小池晃書記局長も同席したとのことで、トップ4人による合意。しかし、立憲民主党、迷走していますね。しょせん、泉健太代表はお飾りの代表で、院政を敷く長老たちの以降には逆らえず、一昨年の衆議院選挙、昨年の参議院選挙、今年の統一地方選挙と、連戦連敗の野党共闘路線を堅持と。連帯でも変態でも何でもやってください、という感想ですかね。

【立・共、次期衆院選で連携 両党首が合意、政策協議へ】時事通信社

 立憲民主党の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長は23日、国会内で会談し、次期衆院選の連携で合意した。今後、選挙区調整や基本政策などの協議を始める。ただ、日本維新の会や国民民主党は、立民と共産の連携には同調しない方針。野党全体で候補者一本化のめどは立っていない。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102300694&g=pol

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。他意はありません。

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■現代の山月記なのか?■

なるほど、終戦間際に「われわれが特攻で2000万人の命を犠牲にする覚悟を決めるならば、勝利は我々のものとなるはずです」と主張した大西瀧治郎中将のような人間が、出るはずですね。制海権も制空権も失い、武器弾薬も底をついて、どうやって特攻するのやら。あと原爆が10発落とされ、2000万人が亡くなったかもしれません。勝つことではなく、戦争自体が自己目的化した結果でしょう。立憲民主党も同じように、野党共闘自体が自己目的化してしまっている。自分たちの選択が間違っていたと、認められない人間特有の、行動パターンに見えます。

けっきょく、全学連・全共闘の世代が長老として居座り、自分たちの世代の反日米安保闘争が間違いだったと認められないそうの、同じ失敗の繰り返しに見えます。日米安保も自衛隊も皇室も国旗国歌も、岸信介のほうが正しかった、と。それが認められない。その視点で見ると、無能な方の菅元総理大臣の政界引退も、引退と引き換えに泉健太代表に野党共闘路線の堅持を認めさせたのではないかという、邪推さえしてしまいます。総理大臣をやめるときも、同じように再生可能エネルギー特別措置法などを飲ませましたし。あのときも、岡田克也幹事長でしたね。

■連合との決別を覚悟?■

10月15日には、こんな釘刺しが連合(日本労働組合総連合会)の吉野会長からあったのに、立憲民主党も懲りませんねぇ……。これで、連合の団体としての支持は得られなくなり、会員の自主投票って形になるのではないでしょうか? そうなったら、野党で中道左派が投票するのは、国民民主党ぐらいになるでしょう。立憲共産社民れ新、政策に特に差がないですから。無策という点では、どの政党も同じ。反自民党ってのは、政策ではないですから。個人的には、国民民主党の政策は、かなり評価できる点が多いので、立憲共産から票を削って、議席を増やしてほしいです。

【共産と連携なら推薦せず 芳野連合会長】時事通信社

 連合の芳野友子会長は15日放送のBSテレ東番組で、次期衆院選の立憲民主党の候補者に関し、共産党と協力した場合は連合として推薦しない考えを示した。「共産との連携が明らかになれば推薦できない判断になる」と述べた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023101500187&g=pol

もう、泉健太代表も長老たちの説得を諦め、わざと大敗させようとしているのかもしれません。でないと、反省しないし。それこそ、野党第一党どころか、維新の会や国民民主党にも破れ、野党第三党に転落しないと、ダメでしょうね。もちろん、その先に待ってるのは第二の社会党パターン。野党第一党だからこそ、得られていたボーナス得票がなくなるのですから、どんどん党勢は衰え、国民民主党に鞍替えする議員が続出し、地盤は共産党に侵食され、ミニ政党へ真っ逆さま。各党の支持率は、以下のとおりです。

自由民主党・・・△36.2%(34.1%)
立憲民主党・・・△5.3%(4.0%)
日本維新の会・・▼4.9%(5.8%)
公明党・・・・・▼2.5%(2.2%)
日本共産党・・・△2.5%(2.3%)
国民民主党・・・▼1.2%(1.9%)
れいわ新選組・・▼0.3%(0.9%)
社会民主党・・・△0.5%(0.4%)
政治家女子48党・▼0.1%(0.2%)
参政党・・・・・△0.5%(1.0%)
特に支持している政党はない…40.0%(42.8%)

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

マスコミは、内閣支持率をいいたてますが、あれはマスコミの煽りや、国民の八つ当たりで下がるものですから。選挙になれば、政党支持率がまっとも参考になる指標です。自民党は、むしろ伸ばしています。立憲共産社民れ新の合計が8.6%しかありません。候補者の調整でできることは、限度があります。国民民主党は、マスコミがあまり取り上げないせいで、なかなか支持率が上がりませんが、ここが共産党を抜けるようになれば、いよいよ戦後レジームからの脱却でしょうね。自民党が連立を解消したら、あんがい立憲共産社民れ新に合流するかも、ですが。

■ワン・イシューで戦う■

X(旧Twitter)で、非常に納得するポストが流れてきました。共産党系の団体が嫌われるのは、市民活動などがあるとすり寄ってきて、けっきょくは団体を則ってしまうから、なんですよね。野党共闘も、自候補を下げて票を回し、一時的には勝利になることはあるんですが。けっきょく、軒を貸して母屋を取られるで、運動自体が違う方向に曲げられる。それは、昭和の時代の組合運動がそうで、だから連合が生まれた面も。共産党系のアカウントが、必死に吉野会長を攻撃していますが、それで吉野会長が折れるとでも思ってるんですかね?

どこかの哲学研究者が「労働者として賃金を上げてほしいだけなのに、大規模なデモに参加するとなぜか『天皇制反対』のプラカードも持たされる。1つのイシューに賛同すると100のイシューについて賛同を求められてしまう。それが市民の政治参加を難しくしている」と言っていた記憶があるな。

https://x.com/suna_kago/status/1714959077800059064?s=20

This is 上意下達、This is 民主集中制。党派性丸出しですからね。なぜそうなるかといえば、現在のリベラリズムって共産主義思想が世俗化して、更に薄まったものですから。その共産主義思想って、キリスト教に改宗したユダヤ人ラビの家系という、宗教コンプレックスを持つカール・マルクスが、無意識にユダヤ・キリスト教の千年王国思想を焼き直したものですから。悪人でも信徒は至福千年の神の王国に入れ、異教徒は善人でも地獄に落ちるという、党派性をそのまま受け継いでいるんです。キリスト教の予定説の正体が、これです。

こういう政治活動は、ワン・イシューに絞り、党派性を排除する、そこが肝でしょう。でも、今の野党共闘に、反自民党以外のイシューがあるのでしょうか? 明確な経済政策があるわけでなく、外交政策があるでなく、ロシア・中国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の権威主義国家に対抗する軍事政策があるわけでなく、あってもバラバラ。なら、野党共闘なんて言ってないで、共産党も立憲民主党も解散して、大連合政党になればいいのに。共産党は、それは絶対に厭でしょう。衆議院解散総選挙が年内にあっても、これでは勝てないですね。

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