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海自補給艦が20年ぶり新造

◉補給艦、海上自衛隊で他の艦艇に燃料とか弾薬とか、補給する艦艇のことですが。Wikipedia先生によれば、正確には〈補給物資については、武器・弾薬を扱う給兵艦 (ammunition ship) や、食糧や生活物資を扱う給糧艦 (stores ship) がある〉とのこと。現在のましゅう型補給艦は、エネルギーから真水、食料まで補給できます。直接船を横付け下の補給が難しいときのために、ヘリコプターの離発着ポートも備えていて、いずも級護衛艦が完成するまでは、海上自衛隊の最大の艦艇でしたし。また、高度な医療能力を備えていることでも知られており、まさに動くショッピングモールです。

【もはや“海のショッピングモール”? 海自「補給艦」20年ぶり新造のワケ 油&貨物に車両運搬・病院も】乗りものニュース

海上自衛隊が約20年ぶりに新型の補給艦を建造する予定です。外観も機能も従来の補給艦から一新されたものになるとのこと。加えて、造船所も20年前とは様変わりしており、技術の伝承という目的も含まれているようです。

https://trafficnews.jp/post/128464

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、汎用護衛艦が2隻たかなみ級が停泊している 奥にイージス艦、だそうです。

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■洋上の巨大物資運搬船■

海上自衛隊は2023年9月現在で補給艦とわだ型3隻と、ましゅう型2隻の計5隻を保有しており、これが充分か不十分か、自分にはわかりませんが。ましゅう型が全長221メートルで基準排水量1万3500トンで満載排水量2万5000トン、とわだ型が全長167メートルで基準排水量8100トンで満載排水量1万2100トンとのこと。新型艦は基準排水量1万4500 トンの予定で、満載排水量は不明ですが。ましゅう型より一回り大きい感じですかね。というか、ましゅう型の全長221メートルは大きいですね。他の船に燃料とか弾薬とか、いろんなモノを補給するので、当たり前ですが。

ひゅうが型護衛艦が全長197メートルで、基準排水量1万3950トンで満載排水量1万9000トン(推定値)で、ひゅうがよりちょっと大きいぐらいのイメージですかね? もちろん全長は全通甲板のひゅうが型より、もっと長くなるでしょうけれど。ちなみに、いずも型護衛艦が全長248メートルで、基準排水量 1万9500トンの満載排水量2万6000トンですから。ひょっとしたら、いずも型護衛艦を上回る全長に?

■補給艦と強襲揚陸艦と■

サプライ級高速戦闘支援艦は、その名の通りGE社製のガスタービンエンジンも搭載し、スピードが最大26ノットと、こんごう型の駆逐艦並み(30ノット)に高速です。なにしろ大和型戦艦が27ノットですから。また、Mk.29 8連装ミサイル発射機×1基・Mk.15 20mmCIWS×2基・Mk.38 25mm単装機銃×2基なども備え、自衛能力も高いようです。全長は229.73メートルで、軽荷排水量が2万トンほどで、満載排水量5万トンほど。これまた、いずも型の基準排水量 1万9500トンの満載排水量2万6000トンと比較しても、かなりの巨体。

新型補給艦は、アメリカ海軍のサプライ級高速戦闘支援艦のように、艦首側に艦橋構造物を配置し、艦尾側に煙突とヘリコプター格納庫、飛行甲板らしきものが置かれているようです。船体中央にはポール型の補給ステーションが確認できます。

こういう艦艇の建造のノウハウが、5万トン級の強襲揚陸艦の建造のステップになるのでしょう。日本が次の大型艦艇としてお手本にするであろうワスプ級強襲揚陸艦の、全長257.3メートルで軽荷排水量 2万7565 - 2万8295トンで、満載排水量が4万0329 - 4万1684トンとのことですので、サプライ級高速戦闘支援艦と非常に近い数値ですね。現在の日本には正規空母もありませんから、そこまで巨大な補給艦は不要でしょうけれど、こういうのは総合的に進歩していくものなのでしょう。

■平和にはカネがかかる■

ガザ地区のイスラム武装勢力が、イスラエルに攻撃を開始し、騒然となっています。自分はテレビはもう壊れてから20年ぐらい自宅では見ていませんが、X(旧Twitter)のタイムラインを見ると、相変わらずジャニーズ事務所の件を延々とワイドショーはやっているようです。下手すれば、この動きに乗じて、各地で紛争が起きる可能性があるのに。それこそ、中国の台湾侵攻、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の南進と、可能性は十分にあるのに。

日本は長らく、防衛費は対GDP費1%という根拠なき縛りがあって、軍備も自衛隊員の待遇も、国力の割にあまり良くないままずっと来ましたが。世界的には対GDP費2%から3%が一般的です。アメリカは3.45%でロシアは4.06%、イギリスが2.23%、フランスが1.94%、韓国が2.72%と、高いです。日本と同じ敗戦国ドイツも1.39%で558億ドルと、日本の460億ドルより98億ドルも多いです。倍増の920億ドルでも、中国の2920億ドルには遠く及ばず。軍事は金食い無視ですが、非武装中立のお花畑平和論では、国は守れません。

永世中立国のスイスでは、国民皆兵で徴兵制もあり、女性の徴兵さえ男女平等の観点から、度々話題に上がっています。戦争になれば、どの国でも領土にも領空にも侵入させず、難民が来ても押し返します。もし攻撃されたら、橋やトンネルなど主要幹線は爆破できるようになっていて、焦土作戦を実行。高速道路は戦闘機の離着陸ができる設計で、核シェルターも国民全員分用意され、覚悟を決めた重武装中立なんですよね。日本がこれを行うには、防衛費は3倍増の18兆円でも足りないようで。平和平和と念仏を唱えれば、平和は向こうからやって来ません。

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