文在寅政権が北朝鮮に原発建設支援検討？
◉一昨日に在日韓国人の崔碩栄氏がTwitter上で報じましたが、日本のマスコミはスルー気味というか、様子見のようですが。もしこれが事実なら、というあくまでも注釈付き（韓国は右も左も偽情報が多すぎるので）ではありますが。文在寅政権にとっては、政権が飛びかねない大スキャンダルでしょう。従北政権と韓国保守派から揶揄される文在寅大統領ですが、自国の原発は止めて北朝鮮に原発建築って……。
【韓国、北朝鮮の原発建設支援検討】ロイター
【ソウル共同】韓国ＳＢＳテレビは３０日までに、韓国産業通商資源省が電力不足の北朝鮮への支援策として原発建設支援を内部で検討していたことが分かったと報じた。文在寅大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談を重ねた２０１８年に作成されたとみられる文書の目録を独自に入手、公開した。
同省は「今後の南北経済協力が活性化された場合に備え、単なるアイデアのレベルで検討した内部資料だ」と説明した。
ＳＢＳが公開したのは、５３０件分の電子ファイルの目録。
北朝鮮に原発を作っておいて、自国の原発を止めれば、必然的に韓国は北朝鮮から電力を購入することになり、経済制裁を受けている北朝鮮に、合法的にカネを流せるという計算でしょうか？ だとしたら、かなり稚拙な手法だな、と。しかし、国際政治オンチなのに文在寅大統領の政治的メンターとされる文正仁氏なら、スゴい妙案と自画自賛しそうな内容ではあります。
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■半島の悲願と原発■
韓国には、南北共通で悲願があります。それが、核武装。にっくき大日本帝国を屈服させた究極の兵器を、韓国の朴正煕大統領も北朝鮮の金日成総書記も、核武装して独立自尊の民族自決を達成したい。それは、500年以上続いた李氏朝鮮時代の、事大主義への反動でもあるのですが。朴正煕大統領暗殺事件も、核開発がアメリカの逆鱗に触れたからでは……という陰謀論さえあります。
北朝鮮の、核開発並びに大陸間弾道弾開発への執念は、言わずもがな。実際、北朝鮮が核武装のカードを持ったことで、アメリカを交渉の場に引き出せたことは事実。ついでに言えば、金大中大統領は北朝鮮に騙され世襲軍事独裁政権を延命させただけなのに、ノーベル平和賞を受賞しちゃいました。科学三賞ではありませんでしたが、韓国悲願のノーベル賞。文在寅大統領はその愛弟子。
もう一点、韓国の技術で北朝鮮に重水炉の原子力発電所を作れば、プルトニウムが合法的に入手できます。広島型原子爆弾リトルボーイはウランを使用するタイプ。それに対して長崎型原子爆弾ファットマンはプルトニウムを使用するタイプ。その名とは逆に、プルトニウム型の原子爆弾は小型化できて、大陸間弾道弾の運搬能力が低くても、搭載できますから。これ、大事です。
■自分の傘か中国の傘か■
武藤正敏元駐韓全権大使は文在寅大統領を、北朝鮮のことしか頭にない人物と評しましたが。もともとが北朝鮮の地域出身で、叔母が今でも北朝鮮に存命ですし。そもそも学生運動の闘士で、人権派弁護士。金大中大統領を政治の師匠とする。コテコテの左派。北朝鮮による赤化統一を民族の悲願と思っていても不思議はないですが。ビラ規制法などあからさまな従北政策を連発されると、この疑惑にも信憑性がてんこ盛りに。
北朝鮮に核開発をやって貰い、韓国は技術と資金を回す。悲願どおり赤化統一、そこまで行かなくても連邦国家成立までいければ、民族の核を手に入れられる。そんなことを、アメリカが許すはずもないのですが。韓国人はアメリカは朝鮮戦争やベトナム戦争で共に血を流して戦った血の盟友、血盟だと勝手に思っています。そして、血盟ゆえ韓国のワガママも大目に見ると、韓国のウリとナムの論理を勝手に投影しているわけですが。
韓国の現在の繁栄は、アメリカという大親分の後見人がいてこその、仮初めのモノ。でも、韓国人はコレを実力だと思っているわけで。バブル景気の頃の石原慎太郎氏などと同じ。プラザ同意以降、日本が長い長い平成不況に苦しんだのですが。それでも韓国とは外貨準備高も含めて、基礎体力に大きな差があります。アメリカの核の傘から中国の核の傘に移籍するなら、経済的には焼け野原にされるでしょうね。容赦はない国ですから。
■繰り返される大統領の悲劇■
韓国の歴代大統領は、初代大統領李承晩をはじめ、悲惨な末路の人間が多いです。多いというか、ほとんど。大統領という強力な権力を持つ存在が、一種の易姓革命の様相を呈してしまっているのは、各方面で指摘されるところ。もともとが小中華思想を持っていた李氏朝鮮時代は、東アジア型専制君主国家の伝統があったので、封建主義と民主主義が悪魔合体し、易姓革命で前王朝の事跡を全否定みたいなことをやらかすわけで。以下は歴代大統領の末期。
■韓国歴代大統領■
李承晩：四月革命で失脚、ハワイに亡命し客死
尹潽善：緊急措置９号違反で実刑判決
朴正煕：部下のKCIA長官から暗殺（妻も暗殺）
全斗煥：光州事件で死刑判決 名誉毀損等で訴追
盧泰愚：政治資金隠匿で無期懲役 光州事件で懲役17年追徴金2688億ウォン
金泳三：次男が斡旋収賄で逮捕 懲役２年
盧武鉉：親族や側近が贈収賄で実刑、不正資金疑惑で投身自殺
李明博：横領や収賄で懲役17年罰金130億ウォン追徴金約57億8000万ウォンの実刑
朴槿恵：弾劾で大統領罷免失職 崔順実ゲート事件で懲役20年罰金180億ウォン確定
文在寅：次期大統領次第で危険
なんとか、安寧のウチに大往生できたのは、崔圭夏と金大中大統領ぐらいでしょうか。その金大中氏の、息子は不正蓄財や斡旋収賄で逮捕されましたし。もう、韓国の大統領と蓄財や斡旋収賄に絡むスキャンダルは切り離せない伝統。金大中氏の場合は、北朝鮮５億ドル送金疑惑もあったのに、次の大統領が後継者の盧武鉉大統領であったことと、悲願のノーベル賞受賞者を逮捕起訴有罪には、できなかったのでしょう。文在寅大統領が南北平和をアピールしたのも、ノーベル平和賞狙いでしょうね。政界引退後の安全保障カードですから。
こうなると、文在寅大統領も、韓国の伝統から自由ではなさそうな。文在寅政権が潰そうとした検事総長が、次の保守系有力大統領として躍り出たら、共に民主党の現政権は、歴史を繰り返すことになりかねないです。そうならないために、これから激しい政争が繰り広げられるでしょうね。李氏朝鮮時代と同じように。そうして、韓国の政治は混乱して、内乱状態に。それは日本へも飛び火しますから、心配です。
どっとはらい
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