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立憲民主党の政策担当能力

◉立憲民主党が、公約Vol.3を発表しましたが……小出ししして話題を引っ張ろうという戦略だったのでしょうが、自民党総裁選が経済・外交・軍事・税制とどんどん深い所に切り込んでいるのに、後ろ向きで建設的でない提案ばかりで、もうマスコミもあまり大きく扱いませんね。当然ですが。

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■突然の農林水産業政策?■

Vol.3でようやくこれですか。農林水産業について言及していますが、此処に至っても経済や外交や軍事は語れない、お粗末です。自民党の支持層を切り崩したいのかもしれませんが、自営農である基幹的農業従事者(個人経営体)は130万2000人ほどです。林業が4万5000人以下、水産業が15万人ほどと、実はそれほど大きくない。そりゃそうですよ、マスコミがさんざんクロヨンだのトーゴーサンピンだのと、脱税予備軍ぐらいに報じていたのですから。

政策も具体性がほとんどなく、あるとすれば米の生産調整を政府主導に戻すとか、相変わらずの過去に戻せ方式のダメリベラルの典型例。自然エネルギー立国とか、具体性もないし、そもそも再生可能エネルギーは日本では厳しいのは、このnoteでも何回も言及していますが。風力も太陽光発電も環境的にきつく、地熱や潮汐力は偏ってる、バイオマスはごく一部以外は国土が狭いですから期待できませんしね。原発をどうするか、核融合ぐらい大風呂敷を広げる必要はなくても、第四世代原子炉ぐらい触れれば良いのに。

■アベノミクス批判のお粗末■

で、アベノミクス批判で出してきたのが、レポート用紙2枚程度の、これまた政権担当能力のなさを晒す内容。今どき、大学の経済学部の学生だって、もうちょっとマシな卒業論文を書きますよ。批判だけして建設的な提案や議論ができない。王安石の新法を止めるだけで対案がなく、王朝の滅亡の遠因となった大学者の司馬光の昔から、美濃部都政や青島都政、小池都政で繰り返されてきたリベラルの無策無能ぶりですね。否定だけして、ビルドができない暗記型秀才の限界。

【立憲がアベノミクス「失敗」と総括 次期衆院選、消費税5%を目玉に】朝日新聞

 立憲民主党は21日、安倍前政権の経済政策「アベノミクス」について「格差や貧困の問題の改善にはつながらなかった。日本経済が混迷から抜け出せない最大の要因だ」とする検証結果をまとめた。枝野幸男代表はこれを受け、「時限的な消費税5%への減税」を次期衆院選の目玉政策に掲げる考えを改めて述べた。
 立憲は今月、検証委員会を立ち上げ、2回にわたり有識者からヒアリングした。その結果、アベノミクスについて「お金持ちをさらに大金持ちにしただけに終わった」と総括。2014年と19年の消費増税についても「GDP(国内総生産)の半分以上を占める消費を腰折れさせた」とした。
 枝野氏は「コロナによる消費の低迷と生活困窮の状況を踏まえると、少なくとも時限的な消費税の5%への減税は間違いなく必要だ」と強調。国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)を25年度に黒字化させる政府目標についても「いったん凍結せざるをえない」とした。

消費税アップを決めたのが前身の民主党政権だったって、反省はないんですかね? 消費税を5%にという政策も疑問ですね。そもそも消費税というのは、お金は持っているけれど所得がない老人が増える少子高齢化社会においては、必然的な税制です。だから、欧米の先進国は軒並み15%以上の消費税ですし、左派が称賛してやまない北欧の高福祉国家は高消費税国歌である理由です。20%から25%ほどです。こういう国なら消費税減税は効果がありますが、もともと低い日本では、効果は疑問。

消費税は上げると景気を冷え込ませますが、下げても一律給付金と同じで貯蓄に回るだけでしょうね。社会に未来が見えなければ、消費税が0%だって、人は消費しませんよ。逆に経済が回っていて希望が持てれば、25%だって払うものです。そういう、経済が回るような政策を提案できないのなら、まだしも消費税0%とか、夢物語をぶち上げれば、マスコミと消費税悪玉論の人には受けるでしょうね。現場が混乱して、終わりでしょうけれど。

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